獅子文六のレビュー一覧

  • コーヒーと恋愛

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    どこで紹介されていたかも忘れてしまったほど、ずっとブックマークされていたこの本がようやく読めました!!

    2013年にちくま文庫から発売しているけれど、1960年代の著者晩年の作品。タイトルも連載当時は「可否道」だったとか。コーヒーの当て字も新鮮。

    古い作品なので、時代もあわせてなんだかとてもおしゃれで新しい。
    脇役女優のモエ子も魅力的で、昔のホームドラマが浮かんでくるよう。

    昔の文豪作品だけでなく、昔の良き小説にまた出会いたい。

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    2025年05月22日
  • コーヒーと恋愛

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     200ページ(中盤)あたりから、かなり面白くなってきて、もう次の展開が気になって気になって。自分もコーヒーを淹れる仕事をしているから、そして歳も近いことから、モエ子から特に目が離せなくなった。
     というか、私が淹れたコーヒーは、旦那さんはおいしいと言ってくれるけど、実際、お客さんにはどう思われているのかな?とか(ごく稀に褒めてもらうこともあるが)、そう言う、自分の生活から見た点でもこの本は、充分に楽しめた。 最後のサッパリした展開も私は好き。
     

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    2025年05月01日
  • 箱根山

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    ネタバレ

    箱根旅行を機に。
    私は小田急、登山電車、ケーブルカー、ロープウェイ、海賊船と、定番ルートで旅行した。箱根とはこんなにも交通機関が発達したところなのかと感激し、Wikipediaで小田急を調べた。そこで箱根山戦争のことを知り、この本に辿り着いた。

    昭和中期の旅館のあり方が伝わってき、よかった。湯治とは何か、ホテルとの違いなど…。乙夫と明日子の関係が濃くなるにつれて物語は加速する。これからというところで物語が終わるのは名残惜しい。

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    2025年04月25日
  • コーヒーと恋愛

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    なかなかおもしろかった☆なーんの事件も起こらないホームドラマを見ているようなお話。主役のモエ子は年増のワキ役専門女優で、なぜか彼女がコーヒーを淹れるとめちゃくちゃ美味いってことからお話は始まる。8歳年下の内縁関係の夫は能書きばかりで働かないし、新人女優は生意気だし、もう周りがワチャワチャしてて楽しい☆最後はブチギレて旅立つモエ子さんにちょっとスッキリ!やっぱり大好きな作者さんだなぁ。

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    2025年04月15日
  • 七時間半

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    昭和35年に週刊新潮に連載していた。
    東京ー大阪間を7時間半かけて行く特急「ちどり」車内でのドタバタ劇。
    テンポが良く登場人物もそれぞれ際立っていて良かった。

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    2025年03月22日
  • 自由学校

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    戦後ノンキ派な私は、時代を超えて共感すること多し!

    ある夫婦それぞれの目線を通して、戦後の価値観の大きな変化を描いています。特に男女間および世代間のギャップの深さを描いていますが、結局のところは、、、というお話し。しかし360度まわって同じ場所に還るわけでなく、螺旋のように円を描きつつ、上下にすこしズレている。そのズレこそが新たな価値観なのかもしれません。まったく別天地へ座標がうつるのでもなく、まったく同じことを繰り返すでもなく。

    やっぱり獅子文六の文体の、上品で軽やかなのがすばらしい。いかにも「純文学」といったような重厚さを感じず、文章の飾り立てがほどよく、詩的で読み応えのある表現もちょ

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    2025年03月12日
  • 青春怪談

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    読んだ後不思議と清々しい気持ちになった。ドタバタホームコメディーでもあり、一風変わった青春恋愛小説でもあり、後半はミステリーのようであり、かと言って難しくなくテンポよく読めた。戦後日本で青春を送る若者達に焦点を当て書いたものだが、結婚、仕事、恋愛、性、主人公達の淡白で合理的な考え方が現代の若者に通ずるものを感じた。ジェンダー論にまで斬り込みあの当時にこの話を書いた獅子文六の自由さ。戦後東京のおしゃれな風俗も感じられるのもよかった。

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    2024年11月10日
  • コーヒーと恋愛

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    サニーデイ・サービスが好きなので読んだ。登場人物の立ち位置が新鮮だった年上のキャリア女性と若手作家の夫婦とか、演劇の世界やコーヒー道など懐かしさを感じる部分もありつつ、女性の自立とか恋愛観には現代よりも進んだものがあると感じた。かっこいい。

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    2024年07月29日
  • 七時間半

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     新幹線が運用される前は東京↔大阪間にかかった時間が書名。伊豆に行くときに東海道線の車内で読む本を何にしようかな、と考えて頭に浮かんだ本。1960年代の特急列車の1等車内の販売員や、接客員の女性は、当時の花形職業で、イメージ的には90年代のファーストクラスのスチュワーデスみたいな感じだった。嫁にするなら、特急「ちどり」の乗務員女性、ということで、終始お嫁さん探しのドタバタ群像劇の小説。フランキー堺主演で映画化されたこともあるみたいだ。面白い。だけど、やっぱり今の時代には合わないかなぁ。尻切れトンボみたいに終わるんだよね。

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    2024年05月01日
  • コーヒーと恋愛

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     獅子文六氏(1893〜1969)は、劇作家、小説家、演出家として昭和の演劇振興に尽力された方。この小説は1962年から1963年に「可否道(コーヒーどう)」という書名で、読売新聞に連載され、1963年に新潮社より刊行されたものを1969年に「コーヒーと恋愛(可否道)」と改題され、角川文庫より文庫化。2013年にちくま文庫より復刊されたとのこと。
     昭和の隠れた名作。すっごく面白いかというと、今の感覚の「面白い」にはもの足らない感じがするが、ウィットとか上品なユーモアとかを感じさせる。
     主人公は坂井モエ子という脇役として国民的に愛される女優で、美人ではないが、「嫌われない」キャラ。
     コーヒ

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    2024年03月17日
  • コーヒーと恋愛

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    ネタバレ

    阪神古書ノ市で友と選書のし合いっこをした際にプレゼントしてもらった本。
    古書ノ市楽しかったなぁ!

    戦後の昭和が舞台の物語。
    昭和らしい独特な言葉回しを最初は読みづらく感じたけれど、だんだんクセになって楽しく読み進める事が出来たし、なんなら脳内で口癖がうつッちまったわ…。

    ハイカラでユーモアがたっぷりなお話。
    登場人物みんながカラッと明るくてサッパリしているのは時代ならではなのかな?
    とんでもないクソ女であるアンナですらカラッとしていて憎めない。良い!

    コーヒーとタイトルに入っているだけに、コーヒーの蘊蓄も沢山でコーヒーを飲みたくなる。
    昔からあるような古い喫茶店でコーヒーをのみながら読み

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    2023年07月27日
  • 沙羅乙女

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    ネタバレ


    おもしろかった!もうどっぷり物語の中に入ってました!
    時代背景は第二次世界大戦の前。戦争による配給や赤紙等の話もチラホラ。地下のレストゥランの隣のたばこ屋さんの女主人町子のお話。髪を結って着物で出かけ、弟は夜学に通いながら銀行でボーイとして下働きをしてます。
    もうこれだけで好き☆
    町子の父は働きもせず儲からない発明に没頭しているダメ親父。今で言うなら親ガチャ大はずれ。出来もしない大発明に借金まくって結局失敗し、自殺。
    この父にも腹立つけど、町子の想い人の塙さんよ!腹立つのは!甘い言葉並べてその気にさせて結局は他の女と結婚し、そのことを黙ってるなんて!だいたい、町子の父の実験だって失敗するのわ

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    2023年06月25日
  • コーヒーと恋愛

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    昭和のノスタルジーを感じさせる作品でした。
    私が生まれた頃、今は亡き両親の新婚だった時代の物語。当時の社会は今のSNS世代から見たらさぞノンビリして、自由で生きやすそうに思えるかもしれません。
    そういう意味では結末など気にせず、安心して読める内容でした。

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    2023年04月29日
  • 七時間半

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    ネタバレ

    結局大事件は起こらずだけど、ドタバタ感と濃いキャラたちの各々が思うこととか行動を見ていることが面白かった。するする読める、テンポの良さ。適度に大衆小説って感じでした。解説でも言ってたけど、確かに即時代的なものって小説では出てこないか…そういう意味では昔すぎて逆に知っているところが、時代差ありありで後になって興味深い気がした。
    最後に有女子が気が動転したような行動をとっていってよくわからないまま終わってしまうけど、それもそれでドタバタしてて良かったような気もする。

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    2023年04月23日
  • コーヒーと恋愛

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    表紙に惹かれて、読みました。
    ちょうど、桜の満開の日に、読み終えることができて、
    本当に心地よかったです。

    私も、最近コーヒーが好きなので、
    この本に出てくる
    いろいろなコーヒーが、
    美味しそうで、

    モエ子さんのコーヒーを、
    飲んでみたかったなあ、


    美味しそうな、
    美しい本との出会いに感謝。

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    2023年03月28日
  • コーヒーと恋愛

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    ネタバレ

    脇役女優坂井モエ子には8歳下の夫がいる。
    コーヒーを入れるのが絶妙にうまい妻と、コーヒーの味がわかる夫。
    そんな二人の関係は、ある日夫が放った「コーヒーがマズい」の一言から変わっていく。



    書かれた当時のハイカラさが、読んでいる今はノスタルジックに感じて新鮮でした。

    勉君がモエ子さんを捨ててアンナと駆け落ちしたときに、二人にざまぁを期待したのは最近の流行りの影響でしょうか(^_^;)

    自分が捨てたくせに、モエ子さんの家に入り浸る勉君。
    モエ子さんを思っているようで実は、自分の可否道のことしか考えていない菅さん。

    最後にモエ子さんが二人を振ったところはすっきりしました。

    「男って奴は

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    2023年02月10日
  • コーヒーと恋愛

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    ネタバレ

    軽妙洒脱ってこういうことかのお手本みたいなスッキリでした。スルスル読めて面白かったです。
    モエ子女史、格好良い。落ち込み悩むし、苛々したり舞い上がったりもしたけれど、潔いです。ベンちゃんへの啖呵、スッとしました。こうでなくちゃ!
    ベンちゃんとアンナは、仕様が無いナア〜となります。呆れ返る。
    形式なんて固いこと言わず、蘊蓄も垂れずに美味しいものは美味しい、で良かろうと思います。可否道って!ダサい。誰が、その手に乗るもんか!でも、コーヒーよりお茶のほうが好き。

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    2023年01月24日
  • ロボッチイヌ ──獅子文六短篇集 モダンボーイ篇

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    ラブドールを作ったり、信仰宗教をでっちあげたり。こんな昔から考えられていたことなのだなぁ。まったく今と変わらない。
    深刻そうな話もちゃんとオチがついて軽く笑えて読後感が良い。

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    2023年01月14日
  • 七時間半

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    東海道新幹線開業前の東海道線優等列車の様子が詳しく描かれ、登場人物も個々に魅力的で、とても面白く読めた。

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    2022年12月04日
  • コーヒーと恋愛

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    ネタバレ

    約60年前の小説と思えないほど、読みやすく軽快だった。
    登場人物が癖のある、理解し難い人ばかりだったけれど、主人公の人柄なのか、文章のせいなのか、深刻さがなく、コミカルでそれがよかった。
    この時代の作品で、結婚を選ばずに自分の人生を生きる選択をした女性を書いているのが斬新で、すごいと思う。し、だからこそ古臭い印象なく読めるのかもしれないと思った。

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    2022年09月03日