あらすじ
子供時代の最上の美味「キントン」にはじまって、鍋物談義、目黒のタケノコ、大食と美食論、米のうまさについて、戦前のフランスで食べたスキヤキ、麩まんじゅうの味わい、佐藤春夫・幸田露伴とソバを食べた話……ヨーロッパ滞在も長く、演劇に文学に鋭いエスプリを有していた著者が、その批評眼を舌にうつして描いた文明論的味覚随筆。軽妙洒脱な文章で体験を語る各章は人生の世代、世代で異なる味覚の変化を見事に把えて、一種の老人学入門ともなり、もはやこの種随筆の古典である。
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食文化の違い
美食の国とされるおフランスに鍋料理がない。
初めて聞きました、猫舌とは違う気がします。
彼らは、食事の時に音を立てて食べることを非常に嫌う。
これだと思います。彼ら視点だと、ふうふうやるのは品が悪いみたいですね、
だからお行儀的にダメ。
そこを猫舌と見た様子ですね。バーベキューはやるのにねえ。多分。
あまり派手な音を立てて食べるのは我が国でもダメですけど、
過度に嫌うことで鍋料理の美味しさも、麺料理の美味しさも味わえないとすると、
彼らが少し哀れになってきました。
麺類啜る文化が彼らの食生活を豊かにする一助となることを祈らずにいられません。
カップ麺は、非常食扱いなのかしらん。
連中でも楽しんでくれると嬉しいですね、今は亡き安藤さんも喜ぶでしょう。
お好みで。