著者の本は、面白いんやけどチョイチョイ文章や表現にひっかかるところがある…(なんかスイマセン)。
じゃあ読むなよっちゅう話やけど、イヤイヤ、ひっかかるねんけど、著者は文章や小説、京都にすごい思い入れがあって丁寧に書かはるよなあ、ちゅうのはめっちゃ伝わるので、つい読んでしまうねんな…。複雑…。笑
などと、そんな妙なテンションで読み始めたせいか、今回はめっちゃ面白かった!
長編より短編のほうが好きなはずやのに、今回はあとがきでいうてはったとおり、ラブも鑑定も京都もアクションもすべていい塩梅でつまっていて、最後まで楽しめたよー!
ほんで、途中でわかった気がした。
「寺町のホームズ」シリーズは、基本、葵ちゃん主観で話が進んでいくけど、ベースは第三者視点やねんな。
いわゆる「神の視点」ちゅうやつやから、本来なら葵ちゃんが知らないはずのエピソードや心理描写がチョイチョイ入ってても、
「ああ、そうなんやねえ」
ぐらいで読めるんやけど、「祇園の拝み屋」は、小春主観で話が進んでいくのに、小春以外の目線の話もチョイチョイ挟まってくるから
「いやいやそこは違う形で書いてほしいな」
って、思ってしまうんやわ。
例えば、葵ちゃんと清貴がおって、清貴が「〇〇を見て△△と思った」と、いうところは、葵ちゃんには本来わからんわけやん。
でもそれを読者に伝えたい、と、思ったとき、清貴が「△△と思ったんやなあ、と、葵ちゃんが感じた」と、いうようなエピソードを放り込んできてくれたら、こちらとしても、清貴の心理もそれを察した葵ちゃんの心理もわかるというやつ。
もちろん、作中で葵ちゃんが清貴の心理に気づかなかったのであれば、(葵ちゃん視点の話なら)読者も気づかなくていいわけやし、葵ちゃんは気づいていないのに読者にだけ気づいてもらいたいとなると、すごい難しいと思う。
清貴の心理を読者にだけ伝えないとあかんくなって、ほんで、著者は
「清貴は『△△だなあ』と、思った」
と、いう文章をポーンと放り込んでくるから、えっなんだその押しつけがましい説明文はと思ってしまうねん。
よくわからん話やけど(ほんまにな)著者はそういうところが興ざめになりがちやってんけど(そこまで読者に説明しなくても、こっちで想像しながら読むよ…? と、思ってしまうので)、今回はそういうのがほぼなかった。
ほんで、これはあくまで私の好みであって、著者の文章のうまいへたでは決してないと思う。
そういう書き方もあるんやろう、私が素人で読解力がうすいため、なかなかついていけないだけで。
(ほんまスイマセン)
くどくどと書いてるけど、清貴と葵ちゃんのキャラがええなー。
清貴、めちゃめちゃ病んでるやん。こんな病んでるヒーローでええん(笑)。ここは敢えての笑かしにかかってはるよね?
「真面目で面白みにかける僕」っちゅうのは、どこからツッこんでいいものやら。
これは読者も全力でツッこんでええんよね。この人病んでる。笑
人前でも堂々とイチャイチャやってるので、ツンデレ系ではまったくないし面倒臭い系でもないけど(ある意味面倒臭いか)、…まあ、よかったな、清貴。葵ちゃんみたいないい子が彼女になって…。笑
そんな清貴の、それこそホームズを連想させる観察眼はねちっこくて嫌いではないです。
(ほめてるように聞こえない)
作中で、「人が無意識に発した言葉尻をいちいちつかむ人」と、言われていて、ああなるほど、そういうことか、と、納得。
それだけのことといえばそれだけのことやけど、それだけのことが難しい。
あと、今回は小松さんもよかったよね。清貴のたばこのつけ方はどうかと思ったけど(笑。著者、何狙い?)、小松さんの前職は捜査一課あたりかと思ってた。
警察関係かもしれへんけど、サイバー系らしい…。また…。すごい設定を持ってきはるな…。
あと、今回も誤植を見つけた。珍しィ! ( *´艸`)
「どうなつている」って、中原中也氏みたい。@汚れちまつた悲しみに
雅美さんが優子ちゃん失踪の件を小松さんほど心配していなかった理由がすごかった…。
これだけで1冊書けそうやのに、さらっといったよね。
そんな小松さんが送ってくれていた養育費を使わずに「よけていた」ちゅうのも…。よけるって。確かにそういうけども。
著者の関西弁(京ことば?)は、地元の方に監修してもうてるらしいのに、これまたチョイチョイ「あれっ」って思ってしまう。笑
訛りを小説に書くのって、難しいね。
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■ブルーカラー
賃金労働者のうち、主に製造業・建設業・鉱業・農業・林業・漁業などの業種の生産現場で生産工程・現場作業に直接従事する労働者を指す 概念である。
(2017.07.12)