望月麻衣のレビュー一覧
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2ヶ月連続刊行の2冊目、前作13では清貴視点で物語が進む構成でしたが、本作は葵視点でニューヨークを舞台とした物語が進みます。時間軸的にも13と同時期の出来事なのですよね、清貴との電話での会話も13で描かれたものが葵視点で再度登場したり、といった具合です。
前作では物語を通して円生の葛藤や成長が描かれていましたが、今回は葵の清貴に対する新たな感情、さらには成長という結末になっていて、清貴との関係も単なる恋愛感情だけではない、さらに強固な絆が芽生えたのかなと思います。
物語の前半、葵が清貴の才能に嫉妬するというこれまで持っていなかった感情が芽生えていることに気づくシーンがありますが、以前葵が清貴に -
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ネタバレここはお金のない世界なんだけど夏美が労働の対価としてお金を受け取り、そのことが自分を偽らないことであり、これをきっかけに元の世界に戻ることができる。なんだかんだでやっぱりお金をもらいたいのが本心というのは、人間の”業”ともいうべき一面を見たような気がしますが、そうであってもそれが”自分らしさ”であるというところにこの物語の深さがあるように感じました。
キレイにまとめようと思えば、お金のいらない世界で、みな他人に感謝されることを喜びとして働いている、としておくところなのでしょうけれども、あえてこのような展開も盛り込まれている。やっぱり自分に正直、自分を偽らずに、自分の本心と向き合うのは難しいと感 -
Posted by ブクログ
ネタバレ京都寺町三条のホームズシリーズにハマってしまい同じ著者つながりでこちらの作品も読んでみました。京都~とは一転してファンタジーものですが、物語の中心には深いテーマが設定されているようで侮れない一冊だと思います。
主人公の迷い込んだ世界、そこはお金のいらない、でも自分を偽らず、人から必要とされる状態であることがそこに存在していられる条件、というもの。それゆえ皆、お金がいらない世界であるにも関わらず働こうという意志をもち暮らしてゆく・・・。
この自分を偽らず、というところがなかなか難しいですね。主人公自身も舞妓修行をはじめるも自らが望む仕事ではなかったことから老人化してしまいます。自分では望んだ仕事