岸本葉子のレビュー一覧
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私自身は俳句を詠むでもないし、普段から俳句に親しんでいるわけでもありません
せいぜいが『プレバト』や『NHK俳句』あたりを見る機会があるといった程度
そんな初心者……どころか門外漢な自分にもスッと伝わる一冊で、大変興味深くそして面白かったです
俳句の実例を出すことで、素人ながらに読んでいて「確かに……選ぶ言葉一つで感じ方が違うわ……!」なんて実感できるのも大変わかりやすいポイント
読んでいて、先ほど名前を出した『プレバト』の夏井先生が番組内でおっしゃっているあれやこれやが脳内に浮かんできました
季語を大切に、ありのままを詠む、読者を信じる、などなど
俳人と一口に言っても考え方は色々で、そこ -
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亡くなった親の本棚を整理していたら「ためない心の整理術」という本があり、この作家を知った。
読みやすい文章が気に入って、また新たに手に取った本。
ひとりを楽しむなら好きなことをして、楽しい時間を持ちたいと誰でも思うはず。
だけどお金や健康のことは心配。
そんな不安を持ちながらも充実した時間を過ごすためにはどうしたらいいか、、、
旅を楽しむ、俳句、エッセイ、日々の暮らしを書く、体のこと
ひとりを楽しむ準備が著者の経験や視点からわかりやすく書いてある。
日常の悩みや出来事を読み手側に伝えるのがうまい作家、
できないことや、失敗したことも、サラッと書いてあり、親しみやすい。
日記で心の整理をする、好 -
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岸本葉子(1961年~)氏は、東大教養学部卒、生命保険会社在職中に執筆・出版した『クリスタルはきらいよ』がドラマ化され注目を集め、退職後、北京外国語学院留学を経て、エッセイストとなる。2001年に虫垂がんと診断されたが、その後も積極的な文筆活動を行い、ガン克服キャンペーンにも参加している。淑徳大学客員教授。
本書は、著者ががんに罹患した後、様々な本を読み、考えた断想を綴ったものである。著者は序章で、「これから綴るのは、日本人の死生観というような、ひとつのまとまった論ではない。それを提示することは私の力をはるかに超える。読書ノートに近いものだ。生と死について考えながらページをめくった本の中で、心 -
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アラフィフにさしかかり、ひたすらに漠然とした「老後の不安」に苛まれるようになりました。
実際のところ家族もいるし、具体的に何が不安ということもないけど、ただただ何となく不安。
そんなぼんやりした状態で読みましたが、自分がモヤモヤしていたのは
「自らのシニア期をポジティブに考えられる要素があまりなかったから」
そして
「昔ながらの家族の在り方に知らず知らず縛られて将来を考えていたから」
なのかもと感じました。
そんな気持ちを前向きに修正してくれるエピソードが続いて、とりあえずの不安は解消された気が。
統計やアンケート結果などカッチリした情報が出てこなかったのも、ぼんやりモードで読むのには最適でし -
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言葉のつむぎ方。
天才。
まさに、私が言いたいことそのまま。笑笑
そして、買い物の失敗。認めたくないけどめちゃくちゃあるある!
サイズ間違い。入らない、はみ出る、思ってたのと違った。見た目、材質、肌触り、ライン、、、などなど。
わかるーーーー!!!!!!!!!
っていう。連発。
ホント、たった1割しか買い物って成功!!って言えないんだよねぇ。
失敗を見越して買うべき?
学ばないよねぇ。ホント。と。我が身を思います。
カーペットのよく座る部分が、飼い主の愛が足りない犬のようになる。
とか。
テカリのある素材が、鼻汁がついたような質感。と称したり、
愛されすぎてボロになったテ -
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ネタバレ50代の著者が今後の老後どうするのか、様々な年代の人と向き合い項目に分けていた。著者が老後を意識したのは30代のころだそう。50代はまだ老後に入るまで時間がある。働く余地があると書かれていた点が面白かった。
第2章 老後の理想の住まい、どんな家?
いろいろな人の意見が書かれていて参考になった。
住み慣れた土地では顔見知りの関係から個人的な厚意もあり支えられることがある。遠く子供の元に引っ越した場合、子供は夜しか帰ってこず、一人見知らぬ人もいない地域で取り残される可能性がある。ケーズバイケーズだが、自分から進んで開拓する精神の持ち主でないと、新しい土地での新しい縁は難しいのではないかと。
サー