感情タグBEST3
「エッセイにおけるテーマとは、題材を思いつかせるきっかけ、連想の指導装置と捉える」
なるほどと思い、スッキリしました。エッセイは自分にしか書けないことを書くという認識はこれまでもありました。しかしテーマの与えられたエッセイでは、どうしても発想が絞られてしまう息苦しさを感じていました。そしてその...続きを読む題材は起承転結の「転」であるという説明もたいへん分かりやすいです。
他人が読みやすい文章を書くことを生業にしている筆者らしく、エッセイを書くことについて、とてもわかりやすい本だと思います。
Posted by ブクログ 2021年08月12日
エッセイの起承転結を、「ある、ある」「へえーっ」「そうなんだ」と読み替える。
何かを伝えようとすると、起承転結の「結」に力点を置きがちだけど、エッセイの場合は「そうなんだ」は軽く。むしろ「へえーっ」が大切。
でも「へえーっ」と思わせるまでには、「ある、ある」と共感してもらえていることが不可欠なんです...続きを読むね。
共感がなければ「へえーっ」は嫌味な自慢話になってしまうし、「そうなんだ」は「あっそう」で終わってしまう。
文章で「自分が何を伝えるか」ばかりでなく、「読み手にどう受け容れてもらうか」を考える大切さを学びました。
Posted by ブクログ 2021年07月26日
一つの技術として、エッセイの書き方を言語化してくれているのが嬉しい。
エッセイ内容でほぼ決まるような印象がありましたが、その内容をどう見せるかという表現技術が分かりやすく書かれていました。実例があることと、岸本葉子さんという安心感のある作者であることも良かったです。
Posted by ブクログ 2018年09月28日
エッセイとは何か。著者はつぎのように定義する。
「自分の書きたいことを,他者が読みたくなるように書く」
なるほど,と思った。
「自分の書きたいことを,自分が書きたいように書く」のはブログであり,これがブログとエッセイの違いだと,著者は語る。
エッセイストの著者の頭の中で起きていることを,著者...続きを読む自身が分析し,その文章にいたるまでの道筋を解説する。
本書をあたまから読んだ後で,文庫版のあとがきを読むと,それまでの解説にあったすべてが詰まっていることに気づく。
読み手に配慮した,やさしい文章をかけるようになりたいものです。
Posted by ブクログ 2022年04月09日
エッセイの書き方を書いた本は、あまりないので、貴重な本だと感じました。説明がわかりやすく、書きやすい型も紹介されています。これを読めば誰もがエッセイを書けるようになると思います。