岸本葉子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレブータン。
あまり馴染みのなかった国だったけれど、
第五代国王が王妃を伴い、東日本大震災被災地を訪問したことが
ニュースになって、少し身近になったことだった。
それ以前に、岸本さんがあれこれ気になり、
10年経ってようやく訪れることができたブータンの旅エッセイ。
ブータンの都市部や農村部の様子や、出会う人たちのこと。
ガイドのペマさんのことが、丁寧に書かれていました。
最後の章でブータンで生まれ育ち、教育を受けて、一度も国を出たことのないけれど、観光客ガイドをしてる通称ペマさん(男性)の言葉を岸本さんが記したことが、心に残りました。
『日本に帰ったらブータンのことを人に話す機会があるだろ -
Posted by ブクログ
人生後半に入ってからの転機の物語。
●アンジェがくれたもの
何十年も「自分を喜ばせるために何もできない」なんてどんな気持ちで生きてきたんだろうと思うと、心が締め付けられる思いがしたし、その分、アンジェとの出会いがとても素晴らしいものに感じて、人生どこでどんな転機に恵まれるかは分からないものなんだなと思った。
一寸先が闇のこともあるけど、小さなきっかけで心を取り戻せることもある。そしてそれを何も言わなくとも、一緒に喜んでくれる人がいるってすごく幸せな気持ちになるなと思った。
●友だち追加
主人公は人との繋がりをちょっと億劫そうに語っていたけど、やっぱり人との繋がりって大事だなと思った。
煩わ -
Posted by ブクログ
6人の「おひとりさま」の短編集。表紙からイメージしたほっこり系とは違うものもあったけど、どれも読後感が良かった。
好きだったのは杉村さんの『最上階』かな。マンションに住む人たちの感じが良くて、いっしょにご飯食べてるところはほのぼのした。主人公の数字に強いところもかっこよくて羨ましい。
咲沢さんの『週末の夜に』も良かった。仕事終わりに一人映画を楽しむなんて素敵。一人であることをネガティブに捉えられがちな世の中で、他人とちょうど良い距離のとり方で、淋しいわけじゃない“一人”は最高だと思う。
坂井さんの『永遠語り』は毛色が違ってまたおもしろかった。叔父を思い出しながら染色をする主人公。登場人物が少な