津原泰水のレビュー一覧

  • エスカルゴ兄弟【電子特別版】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    幸せになる。
    「何かを作る(創る)」ことに対する、著者の深い愛情を感じる。

    和洋様々、そしてエスカルゴ!!という馴染みのない?料理の数々。
    どれも美味しそうで、もう、食べたい……

    うどん対決にも笑ってしまったが、まさかエスカルゴを乗せるとは???
    まるっきり発想しなかったレシピなので衝撃。
    なお、軍艦巻きが一番食べたい。食べたいったら食べたい。

    キャラクターがどれも愛おしく、読者の「コレ!」というツボを押さえている感じもいい。サービス満点。
    みんなちょっとずつはた迷惑で、可愛い。
    桜というキャラの存外無遠慮なところと、酒豪に笑った。

    0
    2019年03月01日
  • 五色の舟

    Posted by ブクログ

     タイムスリップSFなんだけど、見世物小屋の一家が未来を予言するという妖怪「件(くだん)」を買いに行くという道中から始まる。
     原作を読んだことがあったので読んでみた。なかなか「件」のヴィジュアルが衝撃的だった。
     原爆が落ちる直前の広島が舞台なんだけど、いまは「原爆ドーム」として誰もが知る建物が、原爆が落とされる以前は「産業奨励館」というハイカラでにぎやかな建物だったというのが(考えてみれば当たり前なんだけど)印象に残った。

    0
    2018年12月22日
  • 五色の舟

    Posted by ブクログ

    キャサリン・ダンの『異形の愛』とは
    土着が違うけど、同じように
    人の情愛とか家族愛を感じさせる。

    蔑まれ好奇の目にさらされながらも
    家族として生きていく異形の人たち。

    原作がすごく読みたくなった。
    知らなかった津原泰水作品。

    映像化にしても良いと思うが
    なかなか、この日本では難しいかな。

    0
    2018年08月22日
  • 五色の舟

    Posted by ブクログ

     ホモのシーンがよくわからない
     戦争といふ時代を使って、かたわを選民として描く、と言ふのはかっこいい。
     GHQの人もアレしてゐるのであった。うむうむ。
     そして、然るべき医療技術ができても、かの皆さんは補助具を外してゐると描かれる。うむうむ。

    0
    2018年04月05日
  • クロニクル・アラウンド・ザ・クロック

    Posted by ブクログ

    どうにもニッチは無駄死にという気がしてならない。絶対音感=音楽的才能に優れているという訳ではないのか。むらさきさんはくれないに父親について嘘は吐いていなかったのね。でもどうしてギターでなくピアノの英才教育を受けさせたんだろう。ミステリとしてはざわざわするが、恋愛小説としては後味爽やか。アニメ化でもいけそう。少女の語りは巧み。元少女小説作家としての面目躍如。津原さんの少女小説作家時代の作品は読んだことないんだけど。今も手に入るのかな?

    0
    2017年09月29日
  • エスカルゴ兄弟【電子特別版】

    Posted by ブクログ

    出版社に勤める尚登。彼は調理師免許を持っており、料理の腕は美食家の社長を唸らせるレベル。

    社長は彼の料理の腕を見込み、突然彼を解雇しエスカルゴバルを出店しようとしていた写真家の雨野秋彦の元へ料理人として出向するよう命じた。

    エスカルゴ料理、と最初に見たときはうぇーっと思ったけど読み進めるうちに少し食べたくなったのがすごい。

    尚登も秋彦も梓もマスターも桜もみんないいキャラしてて読んでいてたのしかった!

    0
    2017年09月30日
  • 11 eleven

    Posted by ブクログ

    11の短編集です。
    表紙を飾る「四谷シモン」作の人形は
    津原作品にはピッタリだと思うんですよね。
    内容も期待を裏切りませんでした!
    夢と現、幻想とホラーの狭間というのでしょうか?
    あやふやな感覚と余韻がたまりません。
    特に好きなのは「五色の舟」「手」「土の枕」
    独特の時間を過ごしましたぁ~

    0
    2017年08月13日
  • エスカルゴ兄弟【電子特別版】

    Posted by ブクログ

    リストラされた編集者尚登(実家は讃岐うどん店)が、ぐるぐるを偏愛する変人秋彦とエスカルゴをメインにしたレストランを開く、そこには明らかに外国人の血が混ざっている秋彦の妹の梓がいて、伊勢うどん店の娘である桜まで絡んでくるんだから、設定からして面白い。何度も声を出して笑いました。コメディと酒、肴が好きなら楽しめること間違いなしの傑作です。

    0
    2017年04月17日
  • エスカルゴ兄弟【電子特別版】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    小さな出版社の編集者からいきなりエスカルゴを扱う店の調理師になる主人公。螺旋好きの写真家兼店長、高校生ながら家計を助けるためにガールズバーで働くその妹などその店の家族も複雑ながら面白い。
    主人公の実家は讃岐うどん店なのに、伊勢うどん店の娘とほのかな恋愛も何だかロミオとジュリエットみたいで面白い。
    本物のエスカルゴはどういうものなのか、ちょっと興味も湧くし、とにかく出てくる料理が全て美味しそう。
    何となく原宏一さんみたいなテイストながら、出てくる登場人物たちはみんな良い意味で大らかでやっぱり津原さんらしいなとも思う。
    終盤、あの猿渡がチラッと出てくる(名前だけなのが残念)のが嬉しかった。相変わら

    0
    2017年04月01日
  • エスカルゴ兄弟【電子特別版】

    Posted by ブクログ

    食べ物にまつわる話 好き
    これはエスカルゴ、うどん
    面白かったな
    其々深いんだなあ
    吉祥寺 またぶらぶらしてみたい
    作者初めて読みました
    また読みたいです
    ≪ ぐるぐるの かたつむりじゃない エスカルゴ ≫

    0
    2017年01月18日
  • エスカルゴ兄弟【電子特別版】

    Posted by ブクログ

    変人スパイラル。
    負の方向から一転、見事なスパイラルアップ。
    しかしゴールは遠い。
    続くよね?
    沢渡氏、印象深い。

    0
    2016年10月18日
  • エスカルゴ兄弟【電子特別版】

    Posted by ブクログ

    この男・・・ただの変な奴ではない。
    物凄く変な奴だ!

    兄弟でエスカルゴの養殖をする話かと思ったら、全然違いましたwww

    お仕事小説になるのかな?w
    とにかく面白くて一気読みでした♪
    秋彦いいわー♡ 私もぐるぐる、くるくる、螺旋好きだしw

    エスカルゴ食べたくなるよねー。
    和風で日本酒は海の貝に任せておいて、エスカルゴバターで戴きたいものです♡
    ワインは、赤でも白でもいいわ~www

    0
    2016年09月29日
  • 五色の舟

    Posted by ブクログ

    原作がとても好きなので、なかなか手に取れなかった一冊。「五色の舟」を漫画化しようと思い、出版を実現させた、その肝の据わり方にまず感銘を受けた。

    ほぼ原作の通り、何もぼかすことなく描かれているが、絵柄のせいか、グロテスクな感じはほとんどない。本当に、こういうタッチで描かれてこそ、原作の、陰翳が深く、かつ端正な世界が生きてくるのだなあとしみじみ感じ入った。

    あとがきで津原氏も書かれていたが、原作をふくらませた終盤がすばらしい。かつての姿のまま立ち続ける建物の姿に、もう一つの世界の確かな実感がある。

    0
    2016年09月26日
  • たまさか人形堂物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    佳作。
    少しだけコメディ、少しだけハートフル、少しだけブラックで、少しだけ温かくなれる。
    人形は怪異という観念だけではなく、それ以前に工芸品だということを忘れてしまいそうになる自分に気づいた。
    しかし津原氏は、本当にそつなく文章を仕上げるな。まさに職人。

    0
    2016年07月14日
  • ブラバン(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最初に登場人物がたっぷり書かれてて、飛ばしたけど懸念はあった。こんなに覚えきれるか、と。結局かなり混乱。途切れつつも今日一日で読み切れたのに。登場人物も多いし、高校時代と現代とがごっちゃに出てくるからさらに混乱。でも中盤から泣きそうになるエピソード満載。テューバを壊した唐木を笠井さんがユーフォニウムにもらったとこ、永倉が部活をやめたとこ。しかし吹奏楽部がいくら人数多いからって、こんなに辛い人生を送る人が多いもんかね。ちょっともう一回読みたいわ。安野先生と来生の関係がいまいち分からん。

    0
    2016年07月11日
  • 11 eleven

    Posted by ブクログ

    11からなる幻想的な短編集
    なんとも言い難い、不思議な雰囲気を持つ作品たちです
    1作1作が世界が変わり
    クラリと取り込まれる感じがすごい

    0
    2016年05月11日
  • クロニクル・アラウンド・ザ・クロック

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    先に新潮文庫から刊行された、『爛漫たる爛漫』『廻旋する夏空』『読み解かれるD』をまとめて単行本化したもの。
    作者曰く「音楽小説であり青春小説であり推理小説」(※単行本版あとがきより)。

    ■好きなところ

    ・主人公・向田くれないと新渡戸鋭夫の、息の合った漫才のようなやり取りが痛快。個性的なキャラクター同士の掛け合いは、津原作品の醍醐味だと思う。
    ・くれないにとって鋭夫は遠い存在になっていくのかな…と思いきや、最後の4行で号泣。
    ・「読み解かれるD」の最後に、くれないが和気泉の言葉を口走る場面。何の必然性もないのだが、不思議と鮮やかで、最も主人公に感情移入した。
    ・作者が津原やすみ名義で書いてい

    0
    2016年05月08日
  • たまさか人形堂それから

    Posted by ブクログ

    面白かった。人形を通して、いろんな「ひと」が見えてくる。三者三様の人形堂。ひとはみんな、もがきながら生きてるんだなぁ。

    0
    2016年03月27日
  • たまさか人形堂物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    祖母の形見の零細人形店を継ぐことになった澪。押しかけ従業員で人形マニアの冨永君。謎の職人師村さん。
    「あきらめてしまっている人形も修理します」という広告をみて、傷ついた人形を抱えた人々が「たまさか人形堂」を訪れる。

    日常ミステリーの雰囲気を持つ一冊でした。
    人形がテーマの小説って、思えば本当に少ないかもですね。津原さんの作品も初めてです。少しわかりにくく感じる文章もありましたが、おもしろかったです!
    人形についてかなり詳しく書かれてあって興味深かったです。
    冨永君というキャラクターがかなりツボです。「恋は恋」で一番感じた、(他の章でもちょいちょい感じる…)冨永くんの持つ陰の性質。これから明か

    0
    2015年05月27日
  • 11 eleven

    Posted by ブクログ

    「五色の舟」の漫画版がたいへん素晴らしかったので原作も読んでみた。タイトル通り11の作品からなる短編集で、冒頭を飾るのが「五色の舟」だ。短篇ながら、漫画版の要素はほとんど含まれている。地の文で軽く説明されている内容を、漫画版は具体的に描いていたということだ。漫画版は淡々とした絵柄と残酷な物語の落差が魅力的だが、小説版は絵が無いことでイマジネーションが広がる良さがあり、どちらも文句無しの名作。
    収録作品は、題材もストーリーもヴァラエティに富んでいるが、ほとんどは、明確な起承転結を持たない不条理感に満ちた幻想小説だ。文体も作品によって変わるが、基本的には純文学のタッチで、このような題材を、これだけ

    0
    2015年05月13日