津原泰水のレビュー一覧
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色々と話題になった「ヒッキーヒッキーシェイク」を読もうと思いつつも、青春、音楽、ミステリと僕が読むべき要素満載のこっちの本を。
音楽の描写もミステリ要素も面白かったけど、自分が青春小説を読む年代ではなくなってきたな…と思い至る。
もっと早くに出会うべきだった作品。Posted by ブクログ -
早く寝なきゃ、なのにページを繰る手が止まらない。あぁ今夜も夜更かしだ…。
久しぶりにそんな読み方が出来た。
軽快だけど軽過ぎず、適度に読みやすい文体。
変に道徳的過ぎないのも好ましい。全ての登場キャラクター達に純粋な意味でのハッピーエンドは無い。それぞれに甘辛ミックスな現実がある。
だけど最後には...続きを読むPosted by ブクログ -
久しぶりに続編が出たのかと喜んだら出版社を変えての再版だった。だが書下ろし短編が加わっていたし久しぶりに津原さん作品の一筋縄ではいかない感じを味わえて良かった。
主人公はリストラされ再就職までの繋ぎとして祖母が営んでいた小さな〈玉阪人形店〉を引き継いだ澪。
だが資産家の坊で人形マニアな冨永と、謎の...続きを読むPosted by ブクログ -
私自身、コントラバスを吹奏楽部が弾いていたので、すごくわかる。今アラフォーとなり、さらに気持ちが刺さる。役割を与えられ、初めて存在を得て。
自己表現の労を惜しんで、溜め込むことに慣れてきた。他に人から大事にされる方法を思いつかずで。
Noと言おうというまいと、砂時計の砂は勝手に落ちていく。早めに気づ...続きを読むPosted by ブクログ -
いわゆる「ひきこもり」を、全く弱者として扱わない。
誰もが特別で、トライする限り可能性は無限にあると、肩ひじ張らずに示してくれる。
読み終わって感極まり泣いた。
超同調社会の現代の日本で、この本の出版が立ち消えになっていたら、厭世観が加速するところだった。
早川が出版してくれてよかった。Posted by ブクログ -
そんな曰くがあるとは知らなかった~「人間創りに参加してほしい。不気味の谷を越えたい」ヒキコモリ支援センター代表のカウンセラー竺原丈吉は、パセリ、セージ、ローズマリー、タイムという、年齢性別さまざまな4人の引きこもりを連携させ、「不気味の谷を越える」プロジェクトを持ちかける。「プロジェクト」はコンピュ...続きを読むPosted by ブクログ
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2作目が読みたくてこの本を読んだ。
ホワイダニットが散りばめられた上質なミステリーで、会話文が中心だけどそれも面白かった。
強烈な主人公の姉のキャラにイラつくこともあったけど笑 たまに出てくるには面白くて笑える。
切ない真実にちょっとしんみりするけど。Posted by ブクログ -
高校のブラスバンド部の仲間が、結婚式でブラスバンド部を再結成して演奏してほしいと言い出した。20年以上たった広島で、仲間を集めることができるのか。
最初に断っておくが、今回の評価は大甘である。
年末年始の読書運が無さすぎて、小川洋子すらのめりこめなかったのだが、久しぶりにのめり込んで読めた1冊。...続きを読むPosted by ブクログ