津原泰水のレビュー一覧

  • 綺譚集

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    思索に富む短編集。ホラーというよりは幻想文学といった趣。私にはピンと来るようで来ませんでした。水が合わなかったのかな。泰水だけにね!なんつって!

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    2011年12月28日
  • たまさか人形堂物語

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    ネタバレ

    ■祖母の形見の零細人形店を継ぐことになったOL澪。押しかけアルバイトの人形マニア、冨永くんと謎の職人、師村さんに助けられ、お店はそこそこの賑わいを見せていた。「諦めてしまっている人形も修理します」という広告に惹かれ、今日も傷ついた人形を抱えたお客がやってきて澪たちは東奔西走することに。チームワーク抜群の3人の活躍が始まる。■


    津原泰水はバレエ・メカニックしか読んでいない。なので壮大で残酷な幻想劇を書くというイメージしかなく、このようなあらすじを読んでまずびっくりした。

    内容としてはキャラクター・その関係性がとても心地良く感じられた。何気ない問答からそれぞれに起こる事件にまで、見え隠れする

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    2011年10月30日
  • 綺譚集

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    短編集。境界線があやうい、というかない。

    「脛骨」が一番好きかなー。読後感が爽やか。「安珠の水」「玄い森の底から」も好きだ。

    しかしグロエロと言えなくもないので苦手な人はやめたほうが。

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    2011年10月05日
  • たまさか人形堂物語

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    【祖母の形見の零細人形店を継ぐことになった澪は、押しかけ従業員で人形マニアの冨永くんと謎の職人、師村さんに助けられ、なんとかお店を切り盛りしている。「諦めてしまっている人形も修理します」という広告をみて、今日も傷ついた人形を抱えたお客さんがやってくる。人形と大事な思い出を修理すべく澪たち3人の活躍が始まる。】

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    2011年10月08日
  • たまさか人形堂物語

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    登場人物たちのキャラが立っていて、特に年齢や見た目を気にする女性店主の心情や店員との会話にはくすりとさせられます。話もほのぼのとしたものや少し毒のあるものもあり、合間に挟まれる人形の雑学なんかもなかなか面白いです。

    お気に入りは謎に包まれた人形職人の素性が明らかになってくる『最終公演』『ガブ』そして人形店の顛末が描かれる『スリーピング・ビューティ』

    人形劇が少し見てみたくなりました。

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    2011年08月12日
  • 綺譚集

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    「黄昏抜歯」親知らずの治療を契機に選択の余地なく遡り蘇る心と歯に在る、或る記憶。心の被る痛みを伴う記憶を歯痛(患歯)に転嫁する生き方は既に自動化されその無機質さゆえの違和感に包まれたまま読み終える。読み手が割ってはいる隙のなさにフィクションとしての完成度の高さをみるが同時に自由を奪われたような窮屈さも感じた。

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    2011年03月09日
  • ルピナス探偵団の当惑

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    津原泰水氏の少女小説家時代のミステリ。
    大幅改稿+書き下ろし一遍追加との事ですが、少女向けとしては本格的で難解な内容。
    とは言え、キャラクターや会話は淡々としていながら独特なユーモアがあり、むしろそちらの方に魅力を感じます。

    緊張感を煽るミステリに疲れたときに読みたいです。

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    2012年06月15日
  • ルピナス探偵団の当惑

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    祀島龍彦・・・雑学と洞察力に優
    れた高校生で、探偵役に昇格する
    かと思われたが、真実を見る者は
    やる気のない女子高校生。
    誰もが最後に話題にするどうでも
    いい事に注意を惹かれ・・・事件
    が解決に導かれる

    2012.3.15再読
    やはり・・・何も覚えていなかった(笑)
    何回でも楽しめる(推理小説であったとしても)

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    2012年03月14日
  • ルピナス探偵団の当惑

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    続編「ルピナス探偵団の憂愁」を読んでから再読すると、味わいがひとしお。青春時代は二度と戻らないから、感慨深い。

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    2010年02月24日
  • ルピナス探偵団の当惑

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    連作短編。「冷えたピザはいかが」「ようこそ雪の館へ」「大女優の右手」どれもまさにミステリーといった雰囲気。
    2009/12/2

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    2009年12月02日
  • ルピナス探偵団の当惑

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    ずっと気になっていた今作。
    学園青春もののライトミステリーだと
    思いこんでましたが...かなりの本格派ミステリーでした。
    キャラクターや設定はコミカルな
    学園青春ものの皮を被っています。
    その中身は、注意してしっかり読んでいかないと、
    見失ってしまいそうな、想像力と論理展開による推理。
    ガチのミステリーです。

    女子高生たちが探偵となるには事件が
    大きい不自然さはあるものの、キャラクター描写
    (とくに主人公の姉である刑事。しかもがさつ。)に
    よって助けられて、気にせず没頭出来ますねー。

    今まで未読の作家さんでしたが、
    またこれで遡って読む本が増えそうな予感...。

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    2009年11月24日
  • ブラバン(新潮文庫)

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    うちの嫁さん、高校の時分、ブラバンやってて野球の応援で甲子園にも行ったとか。楽器が弾けたらよいよね。
    私自身、不器用なので、もうハナからチャレンジすることもないのだけれど、何せ私らの世代フォークソング全盛で、ギター弾けたらそれだけで格好良かったからね…。
    この本、高校時代にブラバンに所属した主人公たちが、卒業後25年経ってからメンバーの結婚披露宴をきっかけに再び集まって演奏しようするお話に、高校時代の回想が挿まって進む。
    それぞれの章立て毎に使われている曲は知ってるものもあれば知らないものあるけれど、なんとなしにも良いなあという感じが伝わる。
    回想の舞台となった1980年というと、私にとっては

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    2023年07月15日