津原泰水のレビュー一覧

  • バレエ・メカニック

    Posted by ブクログ

    たとえ不可抗力であったにせよ、ちょっとした不注意や油断が、自身を含め、多くの人の人生を狂わせてしまうということは、往々にしてありがちなことだと思います。超現実的で不条理な世界観や、作中で繰り広げられるパニックに眼を奪われがちですが、これは人生を踏み外してしまった人々の想念が織り成す、救いのない悲しい物語です。読み始めると、どんどん深みにはまり込んでしまいますよ。

    0
    2013年07月07日
  • ルピナス探偵団の当惑

    Posted by ブクログ

    津原泰水さんが「津原やすみ」名で少女小説家として活躍していた頃の作品と聞いて、あまり食指が動かず読むのを後回しにしていたのだが、さすがに津原さん、やっぱり面白かった。きっちり作り上げられた世界とキャラクターを堪能した。ジャンルの性格上、人物像がやや極端ではあるけれど、気になるほどではなくてむしろ楽しめる。もう一冊も続けて読むことにしよう。

    0
    2013年03月22日
  • ルピナス探偵団の憂愁

    Posted by ブクログ

    本格学園ミステリの続編。前作もしっかり本格推理していましたが、今作は加えてキャラクターの人間性が更に掘り下げられています。メインキャラクターの一人の葬儀というショッキングなイベントから遡り、徐々に登場人物の人間像が見えてくる構造は見事。ただ、前作から続くユーモアも健在で、肩肘張らずに楽しめます。

    0
    2013年03月03日
  • ルピナス探偵団の憂愁

    Posted by ブクログ

    時計が逆回りしていく間に、起こった数々のたわいないことが、高潔に生きようとした少女を輝かせる。なんて悲しい効果だろう。

    0
    2013年01月22日
  • ルピナス探偵団の当惑

    Posted by ブクログ

    私が楽しむとしたら、ミステリとしてではなくキャラクター造形に重きを置くかな。男性陣2人がかわいいです。
    三作目も記述が進むにつれ、犯人がどんどんキャラクターとして目立ってくるし、最後の方はちょっとぞっとしたくらい。

    どの編も推理自体は無理があるような。。

    0
    2013年01月20日
  • バレエ・メカニック

    Posted by ブクログ

    シュールレアリスム小説から探偵小説、最後はSFへ。
    しかし、最終章のような人とのつながりが希薄になった世界においても、心の一部が欠けた人達が、誰かを求めて彷徨う物語であるのは変わらず。

    0
    2012年10月02日
  • バレエ・メカニック

    Posted by ブクログ

    不安で不吉な暁の夢のような今作。
    混沌としている。
    でも嫌いじゃない。

    後半、走り読みしてしまった。
    いつかまたゆっくり読み返したい。

    0
    2014年01月07日
  • ルピナス探偵団の当惑

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     全体的になんだか懐かしい空気で読んでいた。解説を読んで、なるほど中学の時に夢中だったコバルト文庫的だったんだ!
     登場人物がとにかくいい。主役集団だけでなく、出てくる人々が楽しい。
    とぼけた雰囲気の会話も楽しいし。数々の雑学。
    化石探しとかやっちゃうかも。 

    「これまで見えていたものが見えなくなる喪失感と、これまで見えなかったものが見えてくる解放感、この相反する状態が同時に起こる幻惑的瞬間に立ち会う事、それこそ良質な推理小説を読む醍醐味なのだ」(解説より)
    犯人が最初にわかっていてもとても楽しめた。

    0
    2012年08月02日
  • ルピナス探偵団の当惑

    Posted by ブクログ

    連作ミステリ短編集。


    これが少女小説として出されてたのがすごい。少女小説=少女の成長と初恋ってイメージがあったけど、探せばおもしろい作品があるのかなあ。

    0
    2012年03月05日
  • 綺譚集

    Posted by ブクログ

    綺麗だと感じた話は「脛骨」だけ。どの話も構想はおもしろいのですが文体がいまいち・・性に合いませんでした。上を求めたらキリがないのですが、「奇」と「綺」を求めるのならおすすめしない。

    0
    2012年02月18日
  • ルピナス探偵団の当惑

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    思ったより読んでる人が多いな。何かの本の裏に書かれてて借りた物。3つの短編集。ちょっと長めの。ティーンエイジャー向けにしてはちょっと難しいというか。少し昔の時代設定で、凜とした感じがする。元女子校、というのも影響してるのか。キャラはみんないい。やっぱり毒舌のキリエが一番好き。きりみたいだな。化石ばかりの祀島君も好き。登場人物紹介の京野摩耶のところ、「さして取り柄のない美少女」って摩耶は怒るべきだ。

    2015.12.21
    再読。この続編の感動を知っている私は、初回よりもとても楽しめたと思う。でもちょっとトリックが難しいよな。本格的で。ほんと、みんな大好きだ、と思う。これが津原やすみ時代に書いた

    0
    2015年12月21日
  • 綺譚集

    Posted by ブクログ

    たまたま『蘆屋家の崩壊』が水に合い、この本に手を伸ばしてみました。
    うん、これ、ダメな人いるだろうけどね。何も知らない人には最初の短編『天使解体』はキツくないだろうか。でもここでウットリするか、回れ右するか、ふるいに落とせるのかもしれません。私は前者。とんでもなく壮絶な状況なのに、頭が麻痺して“それ”に神秘性を感じてしまったのです。まんまと私も狂ってしまったのでしょう。そして中毒性があるようです。
    一言で表わすと、「ちょっと変な酔いかたをするから止めておいたほうが良いのだけれど、こっそり飲みたい」酒のような。いや、それではまだ軽すぎるな。

    『奇談』・『奇譚』・『綺談』でなくやはり『綺譚』集が

    0
    2012年01月09日
  • 綺譚集

    Posted by ブクログ

    思索に富む短編集。ホラーというよりは幻想文学といった趣。私にはピンと来るようで来ませんでした。水が合わなかったのかな。泰水だけにね!なんつって!

    0
    2011年12月28日
  • たまさか人形堂物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ■祖母の形見の零細人形店を継ぐことになったOL澪。押しかけアルバイトの人形マニア、冨永くんと謎の職人、師村さんに助けられ、お店はそこそこの賑わいを見せていた。「諦めてしまっている人形も修理します」という広告に惹かれ、今日も傷ついた人形を抱えたお客がやってきて澪たちは東奔西走することに。チームワーク抜群の3人の活躍が始まる。■


    津原泰水はバレエ・メカニックしか読んでいない。なので壮大で残酷な幻想劇を書くというイメージしかなく、このようなあらすじを読んでまずびっくりした。

    内容としてはキャラクター・その関係性がとても心地良く感じられた。何気ない問答からそれぞれに起こる事件にまで、見え隠れする

    0
    2011年10月30日
  • 綺譚集

    Posted by ブクログ

    短編集。境界線があやうい、というかない。

    「脛骨」が一番好きかなー。読後感が爽やか。「安珠の水」「玄い森の底から」も好きだ。

    しかしグロエロと言えなくもないので苦手な人はやめたほうが。

    0
    2011年10月05日
  • たまさか人形堂物語

    Posted by ブクログ

    【祖母の形見の零細人形店を継ぐことになった澪は、押しかけ従業員で人形マニアの冨永くんと謎の職人、師村さんに助けられ、なんとかお店を切り盛りしている。「諦めてしまっている人形も修理します」という広告をみて、今日も傷ついた人形を抱えたお客さんがやってくる。人形と大事な思い出を修理すべく澪たち3人の活躍が始まる。】

    0
    2011年10月08日
  • たまさか人形堂物語

    Posted by ブクログ

    登場人物たちのキャラが立っていて、特に年齢や見た目を気にする女性店主の心情や店員との会話にはくすりとさせられます。話もほのぼのとしたものや少し毒のあるものもあり、合間に挟まれる人形の雑学なんかもなかなか面白いです。

    お気に入りは謎に包まれた人形職人の素性が明らかになってくる『最終公演』『ガブ』そして人形店の顛末が描かれる『スリーピング・ビューティ』

    人形劇が少し見てみたくなりました。

    0
    2011年08月12日
  • ルピナス探偵団の当惑

    Posted by ブクログ

    津原泰水氏の少女小説家時代のミステリ。
    大幅改稿+書き下ろし一遍追加との事ですが、少女向けとしては本格的で難解な内容。
    とは言え、キャラクターや会話は淡々としていながら独特なユーモアがあり、むしろそちらの方に魅力を感じます。

    緊張感を煽るミステリに疲れたときに読みたいです。

    0
    2012年06月15日
  • ルピナス探偵団の当惑

    Posted by ブクログ

    祀島龍彦・・・雑学と洞察力に優
    れた高校生で、探偵役に昇格する
    かと思われたが、真実を見る者は
    やる気のない女子高校生。
    誰もが最後に話題にするどうでも
    いい事に注意を惹かれ・・・事件
    が解決に導かれる

    2012.3.15再読
    やはり・・・何も覚えていなかった(笑)
    何回でも楽しめる(推理小説であったとしても)

    0
    2012年03月14日
  • ルピナス探偵団の当惑

    Posted by ブクログ

    続編「ルピナス探偵団の憂愁」を読んでから再読すると、味わいがひとしお。青春時代は二度と戻らないから、感慨深い。

    0
    2010年02月24日