津原泰水のレビュー一覧
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ネタバレ■祖母の形見の零細人形店を継ぐことになったOL澪。押しかけアルバイトの人形マニア、冨永くんと謎の職人、師村さんに助けられ、お店はそこそこの賑わいを見せていた。「諦めてしまっている人形も修理します」という広告に惹かれ、今日も傷ついた人形を抱えたお客がやってきて澪たちは東奔西走することに。チームワーク抜群の3人の活躍が始まる。■
津原泰水はバレエ・メカニックしか読んでいない。なので壮大で残酷な幻想劇を書くというイメージしかなく、このようなあらすじを読んでまずびっくりした。
内容としてはキャラクター・その関係性がとても心地良く感じられた。何気ない問答からそれぞれに起こる事件にまで、見え隠れする -
Posted by ブクログ
ずっと気になっていた今作。
学園青春もののライトミステリーだと
思いこんでましたが...かなりの本格派ミステリーでした。
キャラクターや設定はコミカルな
学園青春ものの皮を被っています。
その中身は、注意してしっかり読んでいかないと、
見失ってしまいそうな、想像力と論理展開による推理。
ガチのミステリーです。
女子高生たちが探偵となるには事件が
大きい不自然さはあるものの、キャラクター描写
(とくに主人公の姉である刑事。しかもがさつ。)に
よって助けられて、気にせず没頭出来ますねー。
今まで未読の作家さんでしたが、
またこれで遡って読む本が増えそうな予感...。 -
Posted by ブクログ
うちの嫁さん、高校の時分、ブラバンやってて野球の応援で甲子園にも行ったとか。楽器が弾けたらよいよね。
私自身、不器用なので、もうハナからチャレンジすることもないのだけれど、何せ私らの世代フォークソング全盛で、ギター弾けたらそれだけで格好良かったからね…。
この本、高校時代にブラバンに所属した主人公たちが、卒業後25年経ってからメンバーの結婚披露宴をきっかけに再び集まって演奏しようするお話に、高校時代の回想が挿まって進む。
それぞれの章立て毎に使われている曲は知ってるものもあれば知らないものあるけれど、なんとなしにも良いなあという感じが伝わる。
回想の舞台となった1980年というと、私にとっては