津原泰水のレビュー一覧

  • ヒッキーヒッキーシェイク

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    幽明志怪シリーズやたまさか人形堂シリーズ等で
    幻想系の作家さんのイメージだったのですが
    これは普通に引きこもり達に才能を見出した
    カウンセラーJJが、4名を連携させて
    ハッタリ同然のプロジェクトを始動させる。

    疑心暗鬼に囚われたり、偶然巻き込まれたり
    予想外の影響が出たりとハラハラするものの
    その過程で見えて来るものもあって
    やはり津原作品は面白い。
    でも、やっぱり幻想系が一番好きです。

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    2023年11月26日
  • たまさか人形堂それから

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    たまさか人形堂物語の続編。
    4つの連作短編と1つの戯曲。
    登場人物の人となりがわかってきたからか、前作よりも思い入れが深くなる。

    冨永君のスランプは、彼の内に秘めた悩みを反映させる深刻なものだったけど、そこから抜け出るきっかけとなった彼のやり方、その現場での澪の涙にホロリときた。
    師村さんが髪の伸びる市松人形の手業の奥深さに感じ入り自分に人生無駄ではなかったと涙するシーンは感動もの。
    そして澪と束前さん、口は悪いけど互いに憎からず思い合っているような関係性がなんだかいい。

    彼らのこれからをもっと見ていきたかったのに、もうそれが叶わないことが残念でならない。

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    2022年10月22日
  • たまさか人形堂それから

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    「たまさか人形堂ものがたり」の続編。
    出版社を変えての新装版。書下ろしの「戯曲 まさかの人形館」も収録。

    澪が亡き祖母から引き継いだ〈玉阪人形堂〉は、人形の修理を主に請け負っている。職人は腕利き人形師の師村と人形マニアな冨永。
    前作では主に師村の過去に迫る話だったが、今回は冨永。
    遅刻も早退も長すぎる昼休憩もあり、店主の澪にも平気できつい言葉を投げつける傍若無人な冨永なのだが、今回は彼にスランプが訪れる。

    人形を作らない澪には『作り手にのしかかる重圧は、永久に分からない』と冨永に突きつけられた澪。少しでも彼らに寄り添おうと木目込み人形の教室に通うも、自分が思った以上に不器用であることが分か

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    2022年10月22日
  • たまさか人形堂ものがたり

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    本友の紹介レビューを見て、いつか読みたいと思っていた作品。後回しになっていたけど、作者突然の訃報を新聞で目にし、今読むしかないと追悼読書。

    会社をリストラされ祖母が残した小さな人形店を継ぐことになった澪は、優れた技術を持つが謎の多い職人・師村と人形マニアの青年・冨永の助けを得て修復を中心として店をなんとかやりくりしている。

    持ち込まれる人形に関わるちょっとした謎を絡めながら、職人の人形への思いや、その矜持を静かの描く連作短編7篇。

    澪の優柔不断なところとか、冨永の遠慮を知らない物言いとか読んでいて居心地悪くて、あまり好きなタイプの登場人物じゃないな〜と思っていたけど、最後に来てやっと3人

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    2022年10月21日
  • 11 eleven

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    逝去の報にびっくり。まだお若かったのに…。本作は追悼の意を込めて、家に積読いてあったものからチョイス。☆は1つプラスで。…ってことは実際には…ってのはさておき、やっぱり短編集はちょっと苦手。さらには、SF寄りってのも個人的にピンとこない理由。豊崎社長の書評然り、大森さんの解説然り、絶賛の嵐な訳で、問題はきっと、ちゃんと読めない自分の方にあり。でも率直な評価です。

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    2022年10月11日
  • 綺譚集

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    さわやかな感じのいい話を読んですっきりしたい、という人にはお勧めできない。妙に生々しいグロテスクな世界に迷い込んでしまったような気がする。なんともいえない読後感。どう理解すればいいのかわからない話もある。読み始めた時は、ウ……合わないかも…と思ったけれど、最終的になんだかんだ引き込まれて最後まで読んでいた。赤假面傳、玄い森の底から、聖戦の記録、ドービニィの庭で、が良かった。

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    2022年04月23日
  • ルピナス探偵団の憂愁

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    四人での誓いは、時間が過ぎ去っても誰かがいなくなったとしても消えることがないもので、淡い青春と堅固な絆に心が懐かしくも切なくなりました。

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    2022年03月01日
  • ブラバン(新潮文庫)

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    実体験かと思うレベルのリアルさ
    (起伏がない、音楽の話題に脱線しまくる、というあたりも含めて)
    青春を完全に終えた年になったとき皆いろんな人生を背負って集まるんだな
    この世に集まれない人すらいるのがかえってリアルだった。おそらくあともう少し歳をとればより味わい深いはず

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    2022年02月13日
  • ヒッキーヒッキーシェイク

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    ネタバレ

    あとがきによると「賑やかな孤立」とでも称すべき情感がこの作品に通底する、世界中の現代人が共有している、普遍的な感覚と思われているとのこと。

    私が作品を評価するなんてたいそうな見識や豊かな情緒、多彩な表現力があるわけでもないのだけれど、感情的に私的な感覚でいえば、毎日毎週毎月毎年読み返したい、という激情はなく、何年か後にふと、フレーズや情景を思い出して、読み返したくなる予感がする、といった書籍でした。
    幻冬舎騒動なんてのは読み終わってから初めて知ったのだけれど、早川書房の文庫版の帯、《この本が売れなかったら、私は編集者を辞めます。》なんて今日日言う人がいるのかという驚きと、口だけのパフォーマン

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    2022年02月11日
  • 妖都

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    幽霊でもゾンビでもない、普通には見えない「死者」に徐々に侵略される東京。主人公と仲間が、その秘密を解き明かしていくのですが、ちょっと物足りない終わり方...

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    2021年11月18日
  • ヒッキーヒッキーシェイク

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    ちょっと胡散臭い心理カウンセラーと引きこもりのクライアント達は、ヴァーチャルアイドルを作ったり、UMAの噂を流したりとなかなか活動的です。出版にあたって幻冬舎といろいろあったようですが、作品は普通に面白いですね。

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    2021年11月18日
  • 五色の舟

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    みんなめちゃくちゃ高評価だけど、
    言いたいことはわかった的な感じに自分の中では、まとまってしまった。。。
    なんだか、薄い感じがする。桜が言葉を話した時は感動したが、うーん。もっと濃密な描き方はなかったのかと思ったり。物事の表面上をつらつらと描いてるように見えてしまった。

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    2021年09月21日
  • ヒッキーヒッキーシェイク

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    ネタバレ

    掴みはとてもスピーディーで面白かった。
    早々と内部の離反があったり、仲間の誰が信用できるのか、竺原は何者なのか、ハラハラしながら読んだ。

    ヒッキーの男性キャラ二人があまり書き分けられていないので混乱する。

    引きこもりたちがそれぞれの特技を活かして、世に一矢報いるというのは面白いのだけど、私の読解力が及ばないらしく、後半は何がなんだかわからなかった。
    消化不良。
    みんなの正体が明らかになるようなオチはないんですね。ちょっと残念。

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    2021年09月11日
  • ヒッキーヒッキーシェイク

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    テンポが速いのか、私と合っていないのか、ところどころ置き去りにされてしまった。竺原は人を喰った人間だが、その魅力なくして彼らをまとめることはできないだろう。現実に彼と組む友人たちもまた個性的で好もしい。

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    2021年06月25日
  • ヒッキーヒッキーシェイク

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    内容はとても面白いと思う。読みやすくはあるが、私が好きな文体ではないので、時々んん?となることが。皆、役割がある。ハッピー過ぎないラスト、とても良かった。

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    2021年04月17日
  • ブラバン(新潮文庫)

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    こういう大人のなり方も、確かにあるだろうなと思えた。没入できたということだと思うので評価。でも、沈む。

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    2021年04月04日
  • ヒッキーヒッキーシェイク

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    元々、著者の綺譚集が大好きで、他のも読んでみたいなと思ったときに、表紙とタイトルのキャッチーさに惹かれて買っておいた。
    サクサク読めた、面白かった。

    私も以前、積極的に外に出るのが難しい時期があって、その時にこういうことがあったら、今とはまた違った人生を歩んでいたのかもな、なんて思った。

    引きこもりが問題とか言われるけど…彼らには彼らなりの理由があるし、作中のビッキーズのように、才能がある人だっている…だから、竺原の様なカウンセラーがいてもいいんじゃないかなとも思った。

    引きこもり問題って、結構ナイーブな面があるけど…この話は明るくて楽しかった。
    詐欺師だーとか言われていた竺原の来歴と、

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    2021年01月20日
  • ヒッキーヒッキーシェイク

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    ネタバレ

    あくまで個人的な解釈だけれど、この本は「引きこもりの人たちが勇気や希望、生きがいを見出だし、未来に進んでいく」ことがメインテーマなんだと思う。
    多彩な人物たちに食えない男・カウンセラーの竺原が絡み、様々な事案が発生し、これは良いことなのか?悪いことなのか?と疑心暗鬼にさせ、先の展開が知りたくてついついページをめくる手が早くなっていく。

    後半は急いで読み過ぎたのか、なんだかしっくりこないまま終わってしまった。
    再度じっくり読み返してみたらまた評価も違ってくるかな?

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    2020年08月04日
  • ヒッキーヒッキーシェイク

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    なんだか不思議な気持ちになった読み終わりでした。
    好きな作家さんもTwitterのFFさんもみんな読んでいた話題の本ってイメージで、この本が売れなかったら編集者を辞めるという帯のフレーズが印象的な一冊。
    個々の特性を活かしてプロジェクトを成し遂げるっておもしろいなぁって思いながら読みつつ、わからないところもちょくちょく転がっている感じです。

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    2020年04月06日
  • ルピナス探偵団の当惑

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    主人公の姉と上司に関しては問題ありとは思うが、主人公たち4人は魅力的だと思う。ミステリとしては後で追加された3作目が1番良い。2作目は遺体を動かす事を許した主人公の姉に対しての怒りマックス。

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    2020年03月13日