【感想・ネタバレ】赤い竪琴のレビュー

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Posted by ブクログ 2012年09月08日

 あらすじには「恋愛小説」ってあるけど、ベタベタな恋愛小説じゃないし、とってもきれいな時間が過ごせました☆竪琴やりたくなっちゃった…。で、ネットで調べたところ21万のある竪琴に人目惚れして、今購入を迷っているところです。笑

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Posted by ブクログ 2011年05月31日

活字で描かれている異性は暗いというか、影のある人に惹かれる。実際にいたら意外とうっとうしいのだろうけど、活字で読むと何だか素敵に思えてしまうのだ。
で、この作中に出てくる寒川氏がとても素敵。影、めちゃくちゃありまくり。あまり読まない恋愛小説(ってカテゴライズしてしまっていいのだろうか)の中でも1、2...続きを読むを争うくらいに好きでござる。淡々と、でも切ない気持ちにさせられる。

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Posted by ブクログ 2010年06月10日

『バレエ・メカニック』から読みはじめた私としては、津原泰水ってこんな作品も書けるんだーと、ちょっと意外。
まったく毛色が違うけど、すごく好きな作品。

祖母の遺品として出てきた夭折の詩人の日記を孫・耿介に渡しに行く暁子。楽器職人である耿介はお礼に赤い竪琴を渡す。それを自宅に持ち帰る暁子。

翌日、暁...続きを読む子は耿介に恋をしていると気づく。

ここで、暁子と一緒に耿介に恋できるかどうかで、この作品の評価が分かれそうなんだけど、私は耿介の登場から完全に目にハートマークがついてました。
でも、よく読むと、耿介の容姿につてはまったく触れられてないのよ。
なのに、「この人好き」って思えるってどういうこと?

私はそれを、津原泰水の文章力の凄さだと思ってます。

暁子は夭折の作家となにか関係があったのではと思われる祖母との関係を、自分たちの関係になぞらえます。
こういう思い込みも、なんか共感できる。
私もそういう妄想タイプだ。

好きだと思いながら、積極的になれない、線引をしてしまう暁子と、それに呼応したかのように淡白な耿介の他人行儀な関係にイライラしつつもドキドキしてしまう、そんな恋愛小説です。

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Posted by ブクログ 2019年08月25日

無気力に生きる暁子と楽器職人の耿介。近いようで遠く、淡白で深い不思議な恋愛観。
なんとも表現しがたいが、窮屈そうにみえるのに憧れる距離感。淡々としているのに切なく、わざとらしくない描きかたがとてもよくて、とにかく、うまく言えないが好きなんだよなぁと思う。どう好きなのか表現できないのだが。空気?やっぱ...続きを読むり距離感かな。

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Posted by ブクログ 2015年04月20日

気がついたら恋に落ちていた。
相手のことなんてほとんど知らないのに。

直球の恋愛物語。
創元推理文庫から出ている作品だけど、ミステリとしてではなく、恋愛小説として読んだ。
だって、恋愛って多かれ少なかれミステリでしょ。
100%オープンに分かり合っての恋愛って、そもそもあるのかしら?

相手の気持...続きを読むちがわからない。
自分の気持ちがわからない。
どうしたいのか、どうされたいのか。

何事も生真面目に思いつめるタイプの暁子が、どうしようもなく耿介に惹かれ近づいて行きながらも、なかなか一歩が踏み出せないもどかしさがよい。
一冊まるまるがもどかしいほどの恋うる心。そこがよい。

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Posted by ブクログ 2013年08月04日

淡々と静かな恋愛小説。
時々息苦しくなるけど、読み終わった後も、所々読み返して余韻に浸りたくなるような小説でした。

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Posted by ブクログ 2010年02月23日

淡々と、ストーリーも会話も心理描写もとにかく淡々と、という表現がピッタリくるような小説だが、あれよあれよという間に物語に引き込まれてしまったという、なかなかに不思議な作品。
「マエストロ」と似ている、というわけでは別にないのだが、楽器職人というキーワードからはちょっと連想されるところもあり、また、主...続きを読む人公2人のラヴストーリーが篠田節子っぽいと言えなくもない。
結局は、津原泰水氏の筆力が圧倒的だということだろう。
ラストシーンにつながる終盤の流れは、個人的にイマイチかな。

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