近藤ようこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本屋大賞受賞作品『家守綺譚』の漫画化作品です。上巻です。
絵が割とゆるっとしているので入り込めるかな?と少し心配だったけれど、ちゃんと原作の雰囲気そのままの空気感です(帯に作者もそのようなことを書いてます)
何よりかによりゴローですよ。ゴローを楽しむための漫画家と言っても過言ではないくらいゴローです!
原作だと文字だけだからゴローがくっついて歩いてるのとか、縁の下でゴロゴロしてるのとか表現されてない場面も多いけれど、漫画なら安心!喋らなくたって存在感バッチリ✨
ゴロー好きな人にはぜひともおすすめしたい!
そして私は隣のおかみさんになりたい!隣からゴローを可愛がりたい!! -
Posted by ブクログ
2025年に読んだ中でぶっちぎりの1位。
近藤ようこのコミカライズには毎回驚かされるけど、読んで受ける印象、感覚がまんま原作そのまま。どのページをみても梨木香歩の「家守奇譚」だった。
近藤ようこのコミカライズは、原作を忠実に漫画化したというより、原作の伝えようとしていること、作者が書かんとしたことを、漫画という表現に置き換えているのだと思う。表現方法は違うけれど中身は同じみたいな。
それだけでも凄いんだけど、近藤ようこのコミカライズは近藤ようこの漫画としても成立しているのが怖い。何処をとっても梨木香歩なんだけど、あぁ近藤ようこの漫画だなぁという感覚が常にある。 -
購入済み
生き抜いた人達を中心に、一生懸命生きている人達の話で、今の私にはちょっとしんどい。
恋愛や結婚、子供を育てるということに魅力を感じる多数派な人達の話でもある。 -
Posted by ブクログ
物語の舞台は奈良時代。
二上山(ふたかみやま)の麓にある當麻寺(たいまでら)に、ひとりの娘が迷いこんだ所から物語は始まります。
娘の素性は藤原南家郎女(ふじわらなんけのいらつめ)、藤原鎌足を祖先に持つ貴族の姫君でした。
本来なら家来にかしずかれ、立ち歩くことさえ稀であるはずの姫が、一晩中山を歩きとおしたあげく女人禁制の寺の境内で見つかったのですから、僧たちも藤原家も大騒ぎです。
姫に家を忘れさせ、寺の禁忌を破らせたもの。
それは何百部もの写経の末に見た奇蹟であり、
二上山の向こうに顕れた御仏の尊いお姿であり、
女人には禁じられているはずの思索と自我の萌芽でした。
しかし掟は掟、罪を償うまでは -
購入済み
とにかく美しく。
細かめのわたしなりの解釈は下巻のレビューに書きました。
他の方のレビューにある
魂の飢えという言葉が、非常にしっくり感じました。
忘れさらるる時代の魂たちよ
どうか鎮まりたまえと
斎女となる運命を背負った乙女が
祈り(折り)を捧げている
そんな話にも思いました。
ところで全然話も変わりますが
古典やってて時々でてくる
斎女ですが、なんというか
俗世の争い…政治も恋愛も…から離れて一定の地位にあるワーキングウーマン的な感じを私は持っておりまして。
そこにいるのが一番安全な気がする…っていつも思うのですよね。
いいじゃん!って。伊勢に行くのは寂しいかもしれ -
Posted by ブクログ
ネタバレ澁澤の真髄は「少女コレクション序説」だと思うので、遺作を持ち上げる勢に与したくないと思っていた。
が、この漫画を読んでしまったら、屈せざるを得ない。
喉に死の真珠。
そうれ、天竺までとんでゆけ。
壮年が思い出す、少年期の追憶の、反響、反響、反響、反響で今の壮年期は成っている。
郷愁が現実認識の土台になるとき、人の認識は一段死に近くなる。
その遊離具合が本作のステキさ。
と漫画を読んで気づいた。
帯取っ払って、カバーをはがして広げてみたら、親王、薬子、少年、飲まんとする真珠、そうれ天竺まで飛んでゆけ、蓮の花、虎、脚、図像的な雲、山。
ピンクに浸されたシンプルなカバーなのに、精選された情報で満た