近藤ようこのレビュー一覧

  • 五色の舟

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    これはいい漫画ですわ……!戦時中の見世物一座の矜恃と生き様。そして件と平行世界。最高のエンタメっすわ……

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    2014年12月20日
  • 五色の舟

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    それは1冊の漫画でしかない。

    読後に感想を言葉にできないというか、この複雑な気持ちの揺れを表現できる「ことば」をもたない。感情を言葉の檻にとじこめたくないとすら思う。10人読めばきっと10人とも違う感想をもつんだろうなと思わせる1冊の漫画。人だけじゃなくて、読む環境とか読むタイミングでとかでも、いろいろとかわってくるんじゃないかと思う。でもきっと、みんな読んだあとでは自分自身から目をそらしている部分があったことに気がつくんじゃないかな。

    ぼくはずっと、こういう風に言葉にできない感情を引き起こす本や漫画を読み、音楽を聴いてきた。その言葉にできない感情と向き合い続けることの積み重ねが、今のボク

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    2014年10月28日
  • 五色の舟

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    自らの奇形の身体を見せ物にすることで糧を得、時には奇形どうしのまぐわいをも見せる見世物一座。一座はあるとき「くだん」が産まれたとの噂を聞きつけ、それを一座に加えようと思いたち……
    過去も現在も未来もすべてを言い当てる「くだん」、家族として身を寄せ合い生きる奇形の人々、そしてますます激しくなる戦争、それらが渾然となって幻想的な雰囲気をもたらす。そして、それと同時に「くだん」にSF的な機能を果たすことで、ただの幻想に流れず「くだん」の存在意義にまで踏み込む。このバランスの絶妙さ。
    もとの原作がいいのか、近藤ようこのアレンジがいいのか。これは原作も読んでみないと。

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    2014年07月27日
  • 五色の舟

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    必読。ただその一言です。

    名手・津原泰水の手になる短篇「五色の舟」(短篇集『11』所収)、そのコミカライズですね。
    見世物一座の少年、和郎を語り部とする本作は、原作からして傑作といえるものでした。津原泰水一流の高密度な文体を見事に視覚化した本書もまた、原作に勝るとも劣らない素晴らしいものです。

    いずれも何かしらの欠損を抱えながら、互いに「家族」として日々を過ごす見世物一座の人々。彼らが出会う、未来を予言するという化生「くだん」。そして和郎が見る「五色の舟」の夢……あくまで静かに語られる物語の末に和郎たち家族が迎える運命は、幸福でいながら喪失感に満ちています。

    わけても終盤のモノローグ、そ

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    2014年04月05日
  • 家守綺譚 下

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    このところ「家守綺譚」を再読したいと思っていたのだけれど、家の本棚(混沌世界)の中から探しあぐねていて、この漫画版の評価が高そうだったので、漫画版を読んでみた。
    パッと開いた時に、あまり私好みの絵ではないかなと思ったのだけれど、読んでいくうちに全く気にならなくなったし、文章を読んで頭の中で想像していたことが、より鮮明に実体化して、理解が深まる感じがした。
    ゴローの存在がすごく効いていて、良かった。
    近所の書店が閉店することになったので、そこで購入。お話の内容とともに、その思い出も絡まって、私の中に残ると良いなぁと思う。

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    2026年01月26日
  • 家守綺譚 下

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    頼りになって笑顔が可愛い犬のゴローが好き。隣のおかみさんも、何が起きても動じず、河童についても当たり前のように教えてくれるなど、存在感が良い。
    亡くなった友人・高堂がどこにいるかわかり、でも綿貫は…。
    河童や狸や小鬼が身近だった時代から遠くなってしまった現代を少しさびしく思った。

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    2026年01月01日
  • 家守綺譚 上

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    以前、原作を読んで、好きだな〜と思った雰囲気が上手く漫画になっていて嬉しかった。庭のサルスベリに懸想されたり、掛け軸の中からボートを漕いで亡くなった友人があらわれたり、掛け軸から抜け出してサギが池の魚を食べたり、池にいた河童を犬 のゴローが川に送りに行ったり…。不思議なことを、おどろきながらも受け入れて毎日が流れていく。

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    2025年12月31日
  • 夢十夜

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    こんな夢を見た。夏目漱石が夢からインスピレーションを受けて書いた10編の短編を近藤ようこが漫画に仕立てた。
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    「ルームメイツ」を連載時から読んでいる近藤ようこさんが夢十夜を描いたのか。と、大喜びで手に取りました。実は夢十夜は高校の頃以来なのですが、うっすらとしか内容を覚えていないし、夢現のどこにも足がつかないような不確かさが怖かったので再読しようとは思わなかったのですが。それでも、そうそう、こんな内容だった、と思いながら、そして近藤さんの絵がなおのこと夢現の浮遊感を醸し出していて腹の底が落ちつかない感じで楽しめました。漱石の文章と近藤ようこさんの現

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    2025年11月16日
  • 家守綺譚 上

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    家守綺譚はとても大好きな作品です。
    小説では登場人物や美しい情景を明治時代の浮世絵のようなはんなりしたもので想像していました。
    それとは少し違ったけれど物語の雰囲気に合っていたし、家や庭の風景などはまさに想像通りで読み応えがありました。

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    2025年09月28日
  • 五色の舟

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    近藤ようこさんの絵は余白が多く、その空間に常に寂しさ悲しみ静けさが感じられます。そういった空気感と共に話が進行していきます。
    読み進めていくうちに物語の中に彷徨いこんでいき、読み終わったあとには不思議な読後感とともに印象的な話が懐かしい思い出のようにずっと胸に残ります。

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    2024年03月09日
  • 夢十夜

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    夢十夜という、湯河原にある同名の本をコンセプトにしたリノベーション旅館で読んだ。
    漫画版だが、明治時代の小説を読み解く余力もない今の自分にはこれくらいでちょうどいい感じだった。小説版も読んでみたいけど、いつになるかな…。そのうちね。

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    2023年09月15日
  • 夢十夜

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    漱石の原作も昔読んでいるし、このマンガもネット上に上がっていた時に既読(書き下ろしの十一夜除く)。それでもこの文庫版で読みなおすと近藤ようこさんの世界が広がる。近藤さんの原作物は元の作品をうまくマンガ化していて原作理解の助けにもなる。

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    2023年04月25日
  • 高丘親王航海記 1

    無料版購入済み

    (⊃•̀ω•́)⊃✎⁾⁾

    澁澤龍彦はちゃんと丁寧な変態。

    画的に気になり開いた作品。

    内容が気になり読んだ作品。

    多分にきちんとした運び方で良。


     (ミ\    ヽ)ヘ、
    (\ヾヘヽ    ))ノ)
    ヾ ヾ ))   _ノノ 彳
    彳ミ //     γノ゙ 彡
    彡ミ (( ⊂⊃ノノヾ_彡
    ゙彡 `( ˘ω˘ )`ー゙
     ヾJツ/っ📖O
       しーJ
       
    いやはやおもしろいこれまた✧

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    2023年02月26日
  • 夢十夜

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    漱石版シュールレアリズム。無意識下の脈絡のない感覚が、夢の追体験のようです。この時代にこの作風は新しい!

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    2022年10月18日
  • 高丘親王航海記 IV

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    この漫画は、原作を離れての評価は難しいと思うが、生死、時間、精神と肉体、空想と現実が一体となる感じが素晴らしい。本当の高岡親王という人はどんな人だったのだろうかと考えさせられる。

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    2022年01月10日
  • 死者の書(下)

    ネタバレ 購入済み

    久々一気読み

    古文や歴史で習ういろんな人物の姿が
    こうやって物語となり漫画となって浮かび上がるのは
    しみじみと感じ入るなにかがあり。
    美しい絵からじんわりと、
    運命に翻弄される貴人たちの悲しみや無念なんかも、1000年以上の時を超えて思いやられて。

    姫が神代から続く魂の悲恋の連鎖を
    仏への帰依によって昇華し
    その思いとともに天上へ昇ったのかなぁとか、、、
    うーん、解釈はいろいろあるんだろうけど
    なにせ、この物語は
    とにかく美しい

    浮世離れした、かむさびた姫の
    純粋でひたむきな
    恋心なのか、慕う気持ちなのか。

    とにかくただ面影人を求め
    その寒そうな肩に何かお掛けして差

    #感動する #癒やされる

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    2022年01月02日
  • 兄帰る

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    近藤ようこの「正しい答えを出してくれる賢人がいない世界。つかみどころのない明るいグルーゾーン」の作品

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    2021年03月02日
  • 兄帰る

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    ネタバレ

    思っていた内容と全く違う話しでした。

    失踪していた兄が遺骨となって帰ってきたお話。
    婚約者を捨てて突然失踪はないわぁ。
    残された人のことを思うと許せない。

    可哀想、可哀想って他人に言われたら
    頑張ってる自分がら否定されている感覚ってのは分かるなぁ。

    結局、なぜ失踪を選んだのかがよく分からないで終わってしまった。

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    2021年01月21日
  • 兄帰る

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    失踪したしばらく後、事故で亡くなった婚約者の足どりを追う。死んでしまった人の気持ちはわからないけれど、残された痕跡から材料を探し、許すという気持ちを導き出すことで、生きている人は救われる。

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    2021年01月20日
  • 高丘親王航海記 1

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    淡白な表現が儚く妖しい美しさ。
    原作も、読んだような読んでないような記憶しか無かったけど、確かにこんなだったと思い出した。

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    2020年12月26日