あらすじ
今は昔、美しく優しい母と仲睦まじく暮らす少年がいた。だが、自分の名前も、昨日の出来事も思い出せないことに気がついた少年は、さらに母の正体を知り、愕然とする――。少年の名は蓮王丸。不思議な子猿・ひょん太を道連れに、本当の母を探す旅に出た蓮王丸だったが……。近藤ようこが「おかあさん」を主題に描いた中世怪奇譚、16年ぶりの新装版。
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感情タグBEST3
著者の他作品にもいえることですが、戦や飢餓、荒廃のある中世の日常がすんなりと描かれているところが好きです。
登場する母はみな愛情深く、そして恐ろしい者たちで、そのような母の定型を生み出す私たちの心について逆に考えさせられるような、しみじみとしたお話でした。