渡会圭子のレビュー一覧
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18世紀、今から3世紀前、といえば昔のことではあるけれど、たった数百年で、人口は七倍になっている。
女性が一生に生む子供の数は減っているが、乳幼児致死率の減、また、高齢者人口の増加による。
バラ色の未来でもなく、暗黒の未来でもなく、今あることを正しく理解することの必要性を痛感させる。
日本の高齢社会についてもしっかり考察がなされている。
人口転換のスタートは遅かったにも関わらず、進行が早すぎ、欧州を追い抜いた、というのだ。
日本の高齢化の進行は歴史上最も早い。
これは、私が中学受験を志した小学3年生の頃から言われていたのだが、問題解決方法はおよそ30年前とあまり変わっていない。
一体なぜだ -
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1つの習慣に狙いを定め、他の行動をプログラムし直すことができる。その習慣をキーストーンハビットと言う。
全行動の4割が習慣。
一度習慣ができると、脳が意思決定に全く参加しなくなると言う事実。つまり、習慣の仕組み、習慣のループ構造を理解するだけで、行動をコントロールするのが楽になる。
習慣の3つのループ。きっかけ、ルーチン、報酬。
習慣を変えたければ、代わりのルーチンを見つけること。そしてできると信じること。
アルコア社のCEOポールが安全の一点にフォーカスしたのはそれがキーストーンハビットだったからだろう。
変われると信じる。のを習慣にすれば、変化は現実のものとなる。それが習慣の力。つ -
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ネタバレ感想・覚え書き
GAFAの事だけかと思ったら、アメリカのIT系企業や政府、アメリカの格差にも踏み込んでいたと思う。
GAFAに、Microsoftやテスラ、Netflixなどなどを加えたビッグテック企業が、いかにスマートにアメリカの底辺層を搾取して、情報を抜き取り、商品購入を自社で完結するように囲い込んでいるのかを嫌というほど見せつける。
そして、それを行う一握りの富豪たちが如何に働きもので頭が良くて人当たりが良いのかも。
だから、彼らに会うときっと彼らを擁護するようになってしまうから、ビッグテックのエリート達と会いたくないと言っていたギャロウェイの発言が印象的だった。
さらに、アメリ -
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ユニコーンの創業者についての一般的なイメージは誤りであることが多い。年齢は関係ないし、中退者は少ないし、高学歴が多い。アイデアに固執せず、場所に固執せずにいた方がいい。高度に差別化されたプロダクトがある方がユニコーンになりやすい。顧客の時間やお金を節約できるサービスの方がなりやすい。専門知識はヘルスケアやハードを除けばない方が大半だ。既存のマーケットで成功した場合が多い。アイデアを最初に思いつくことより、転機をとらえることだ。競争は大企業との競争や細分化されたマーケットでの勝負が、潤沢なスタートアップとの競争よりも勝ちやすい。資金を投資してもらう人については共に協力する仲間だとして吟味した方が
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原題は『Post Corona』。GAFA(M)のTake it allとConcentrationは語られているものの、あくまで「コロナ後の世界」である点に留意が必要。著者の見解に対する賛否はあろうが、コロナにより世界が一気にデジタルシフトしたのは事実であろうし、著者が「Tアルゴリズム」として具体的な企業名を挙げているのは面白い。邦題にある「青」は有料だがプライバシー保護(Apple)、「赤」は無料だがプライバシー提供を指すが、丁度現時点(2022年4月)でイーロン・マスク氏がTwitter買収意向を表明しており、著者の提言する有料化の可能性が出てきた。著者の主張はやや誇大で偏向な面もあろう