西村ツチカのレビュー一覧

  • 火守

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     SFでもファンタジーでもない。『三体』シリーズで知られる劉慈欣の唯一の「童話」。童話と言っても、(日本では?)子ども向けではないだろう。それなりに漢字を使って書かれており、特に難しいと思われる漢字以外にはルビは振られていない。

     世界の果ての島に住む火守の老人のもとへ、サシャが訪れる。少女ヒオリの病を治すためだ。世界に生きるすべての人は、空にその人だけの星があるという。サシャは天に上り、ヒオリの星の輝きを取り戻すのだ。

     なにか切ない気持ちにさせる物語だ。やはり子ども向けではない。

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    2025年04月29日
  • 火守

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    不思議な本だった。
    西村ツチカさんの絵とともに。
    本の中に入っていくというより、本のページがぶわっと自分の方までひろがって、本の世界が拡張して、現実の世界との境目が海辺のようにゆらゆらしている、不思議な本だった。

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    2025年03月14日
  • 考えたことなかった

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    ジェンダーのバイアスがうまく表現されていると思った。
    普段の生活の中に、男だから、女だからという役割分担が未だに存在して、生きにくさを感じる人は多いと思う。生きにくさまでは感じないけれど、もやもやを感じているのは、まさに自分もその一人。

    ここでは、女性の役割として家事全般が多く挙げられているけれど、男性だってきっとそういったものにがんじがらめにされて苦しく思っている人は意外と多いと思う。

    でも、颯太やおじいちゃんのようにそういった固定概念を意識せずに相手に求めたり相手を傷つける言動を、私も知らないうちにしているかもしれない。
    気をつけなくちゃ。

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    2025年03月05日
  • いいたいことがあります!

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    思春期の娘と母が、離れた距離を縮めていく。
    子どもの頃を思い出しながらも、親としての自分を見直したいとも考えた。

    当然ながら、親も子も違う人間だ。
    だからこそ、お互いを尊重することが必要なのだろう。
    自分の歩いてきた道を肯定しながら振り返り、これから先の道も自を持って歩いていこう。
    そんなふうに背中を押してもらえる。
    読むたびに新たな気持ちになる本。

    女子小学生におすすめすると、共感が得られる。

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    2024年06月12日
  • 火守

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    不思議な童話。毎日太陽を昇らせる火守、愛する女の子ヒオリの病を治したいサシャ。火守のお陰でヒオリの病気は良くなったけど、サシャは再会しない。火守にも止められなかったんだから、自分の村に戻ればよかったのに。そこが不可解。

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    2023年10月13日
  • いいたいことがあります!

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    ネタバレ


    2023/2/24-25

    半年くらい前に『考えたことなかった』を読んでいて、その前作にあたる本作をようやく読めた。
    前巻の記憶がだいぶ薄れているためかもしれないが、こっちのほうが面白かったかな~~。

    女性に家事労働を押し付ける差別的なジェンダー規範がメインテーマかと思っていたが、「親(母)の抑圧に対する子ども(娘)の反発」が主題だった。
    主人公の陽菜子は小6で、中学受験(のための塾通い)が大きく取り上げられる。いちおう自分も中受経験者ではあるが、塾に通わなかったのもあって、ほぼ他人事として「中学受験を親の意向で強制させられて塾にいやいや行かされる子どもたちはなんて可哀そうなんだ……やはり

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    2023年02月25日
  • 考えたことなかった

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    シリーズ2作目だけど、断然こっちのが読みやすい。
    将来の危機のため、未来の僕が乗り移ったネコという設定も、前回よりも重くなく、男女問わず手に取れる。
    日本ならばこのバイアス特に考えるべき。

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    2023年02月19日
  • 考えたことなかった

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    日本社会のジェンダーバイアスについて、中学生男子の目線から見た物語。
    共働きの両親と妹の4人家族と祖父母世代の家族について考える。
    世の中が変化してきているとはいえ、全然変わらない人たちも多い、難しい問題。祖父母を嫌う理由がわかる。普通って何だろうを考えるはなし。

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    2023年01月13日
  • 考えたことなかった

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    題名がキャッチー。何を考えたことないんだろう?ってとこから気になった。
    内容は堅苦しく言うと、男の役割と女の役割の固定観念を打破しようってことかな?でもそれだけじゃなくて、男とか女とか関係なく思い込みはキケンだってことも教えてくれている。
    おじいちゃんが、孤独死する前に変わってくれてよかった。
    こういう話を子どもが読むと、聡い子は教訓めいてるなーとか思うのかしら?これを自分も考える切欠になるといいなと思った。

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    2022年12月18日
  • 考えたことなかった

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    祖父母の家の近くで猫に「わたしは、未来のお前なのにょー」と話しかけられ、困惑する颯太。

    勉強や野球部の自分のこともあるのに
    家では働きだした母と中学受験を控える妹と
    家事を一緒に共有するようになり、ますます大変さが増す颯太。

    祖父母の家に行くたびに出会うしゃべる猫。
    少し下がってしまった成績、後輩に先を越された部活。

    家事をこなす祖母と、何もしない祖父の喧嘩に巻き込まれ
    男だからジュースをおごるとか、ボタン付けはお母さんの役目とか
    植え付けられた価値観に惑わされながらも
    しゃべる猫の正体は、実は未来の孤独な祖父だとわかり、祖父母を巻き込んで颯太が考えをまとめて納得していく様子。

    少しず

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    2022年11月14日
  • いいたいことがあります!

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    ネタバレ

    親になった今すごく考えさせられた。
    親にされて嫌だったこと 親の考え方が絶対だと逆らえなかったこと。
    でも大人になったら全然間違ってたんじゃんと思ったこと。
    だからって自分があの頃の親とそう変わらない風になってしまってること。

    大人は時に間違えるし絶対正しいこともない
    それでも子どもには出来るだけ平和に穏やかな道を進んでいってもらいたい。

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    2022年09月15日
  • 火守

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    ジャンルは童話みたいですね。絵が好きすぎる。恐らく絵がなければ出会わなかった本。 でも、物語も良かった。哀愁という言葉が似合うかな。読むタイミングが違えば感想も変わる本かな。『訳者あとがき』も是非読んでください

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    2022年09月04日
  • 火守

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    中華SFの大作『三体』の劉慈欣による、今のところ唯一の童話、だそうです。
    挿絵たっぷり、余白たっぷりの絵本の体裁で70ページほど、短ければ数十分もあれば簡単に読み終わってしまう1冊ですが、余韻も感じる素敵な1冊でした。

    こういう「夢(夜見る方です)」のような展開を、綺麗にして世に出す、というのは物語としてとってもプリミティブな営みで、短い読書体験ながら、普段と違う脳の部分が刺激されるようで、心が洗われるような気持ちになりました。
    1日の色々が全部落ち着いた夜に、ウイスキーかブランデーか赤ワインでも飲みながら、ゆったり読んでいくと、その日の寝付きが良くなりそうな気がします(笑

    ただ本著、どう

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    2022年07月30日
  • 火守

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    ネタバレ

    難しい設定はあまりなくて綺麗な挿絵で場面想像しやすく絵本を読む感覚でさらりと読めた。
    少年サシャの好きな女の子の病気を治すために、願いを叶えてくれる火守という老人に弟子入りして、捕鯨してロケットに必要な材料揃えたり、月面に行ったり幻想的な物語。
    女の子の命を救っても、火守との約束を果たして仕事を引き継ぐサシャの男気にじんわりした。
    (女の子が生きてるだけでいい、っていうところもじんわり)

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    2022年07月20日
  • いいたいことがあります!

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    「なんで私ばっかり」「親なんて」そう思っている子供たちだけじゃなく、子供が思い通りにならなくてもどかしい親たちにも勧めたい本です。

    いわゆる思春期。私自身は、概ねうまくやり過ごしたと思う。しかし、親に真正面から反抗しても勝ち目がないから取り繕っていただけで、別に納得していたわけじゃなかった。
    この本は、その「納得できないけどはっきり言語化できない感情」に、少し形を与えてくれた。ああ、あの頃の気持ちはこういう言葉にしたらよかったんだな、と。

    子供は親の気持ちはわからないし、親だって子供の気持ちはわからない。だけど、自分の思いは分かってほしい。そりゃそうだ。
    だったら、この本を読んで親子で「お

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    2022年05月27日
  • 火守

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    ネタバレ

    SF作家による童話。愛する女の子の病を治してもらうために火守を訪ねたサシャと、毎日海から上がってくる太陽に火を灯すという重要な責務を負う火守の物語。

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    2022年04月04日
  • 火守

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    『三体』の劉慈欣が書いた童話で、表紙がとてもお洒落な絵本。短い話だが、サシャの生き方を考えさせられる。大事にすべきことは何なのか、守るべきことは何なのか。しばらくして読み返したら、どう感じるだろうか。手元に置いておきたい素敵な本だ。

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    2021年12月26日
  • いいたいことがあります!

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    ネタバレ

    小6の陽菜子は、お母さんから家事も勉強もやるように言われていた。

    洗濯物をキレイにたたんだり、食器洗いや料理の手伝い。
    勉強して、塾に行って中学受験も予定していること。

    だけどお兄ちゃんだけは家事をやらないでいいことになっている。

    自分だけ家事手伝いをやらなくちゃいけない疑問と
    友達と遊びたいけど塾に行くから時間もないという不満。

    お母さんに伝えようとしても、言い返されてうまく自分の気持ちを言うことができずにいた陽菜子の前に現れた
    不思議な女の子のスージーと古い手帳。

    わたしは、親に支配されたくない。
    わたしは、わたしの道を行きたい。

    お母さんが子供の時に手帳に書き込んでいた言葉。

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    2021年10月24日
  • いいたいことがあります!

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    中学受験は親のため?自分のため?
    6年生の主人公が親に反発しながらも、なぞの少女スージーとの出会いをきっかけに自分と向き合い始める。
    子を持つ親として、ドキッとさせられた一冊。
    親の思いを子どもに上手く伝えるにはどうしたらいいのでしょう。

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    2021年10月05日
  • いいたいことがあります!

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    子供が読んでもいいけど、これは親が読むととてもよい。主人公の母親のセリフが完全に私が子供に言うのと同じで、私はわるい大人なんだなと。すぐには変われないけど、少し気をつけよう。

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    2021年09月18日