西村ツチカのレビュー一覧
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ある日、颯太はネコに声をかけられた。
「実は、わたしは未来のおまえなのだにょー。」
どうやら未来の颯太は、妻に家を出ていかれて、一人さみしく死んでしまいそうになっているらしい。そこで、ネコの姿になり、そうならないよう若い颯太に忠告しにきたのだ。
家事はぜんぶ女の人がやるもの? ふつうは男子がおごるもの? 颯太は、うろこのように何枚も貼り付いた「思いこみ」を1枚1枚はがし、自分を変えることができるだろうか。
「今も自分は気がついてないけど、勝手に思いこんでいることがあると思う。
それに、がんばるのは、競争に勝つためだけじゃなくて、前の自分が気がついてなかったことに気がつくためじゃないかな -
Posted by ブクログ
良かった。魚住さんの作品は、どれも小学校高学年くらいから読めそうなやさしい文体。でもこの本の内容は、大人の女性になってこそ分かるのではないかと思った。
特に、主人公の母親の気持ち。
主人公は中学受験のための塾が嫌になってきている。理由は友だちと遊べないから。また、女である自分だけ家事の手伝いがあるのに、中学生の兄はほとんど何も言われないこと。
それについてを母親に文句を言うと、きまって
「お母さんの子供のときはもっとたくさんの家事をやって、勉強もやってた。」と言われてしまう。
でもこのお母さんも、成績がよく一流の会社に入ったのに、夫の転勤についていくために泣く泣く退職した過去があった。
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Posted by ブクログ
劉慈欣氏初の童話。物語はサシャという青年が東の孤島に立っている場面からはじまる。淡々と描かれる情景描写。火守が持つ能力。サシャの願いが叶った後に描かれる火守の仕事に圧倒された。劉慈欣らしいラスト。私は少しだけ怖い。→
童話を読まずに大人になったので、深読みしすぎなのかもしれないが、火守の仕事があまりにも過酷で驚いた。若き火守となったサシャはこれからずーっと火守なんだろうし、背の高い老人はずーっと火守だったんだ。
誰かがやらなければならない仕事だし、でもそれを1人の火守にやらせるのはどうなんだろう
好きな描写は40ページ。三日月の船が星々の間を通る場面。星がぶつかるときに「夏の風になる風鈴の
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