西村ツチカのレビュー一覧

  • センス・オブ・ワンダー

    Posted by ブクログ

    瑞々しい自然の描写がとても心地よい
    人間と自然の二項対立ではなく、きてよかったね、と思える歓びの源泉が必要の奥にある、ということが響いた。実家の庭に椿があったから自然に冬と椿の赤と緑が浮かぶけど今はそうじゃないよね、と思う。

    0
    2026年06月10日
  • ぼくのシェフ

    Posted by ブクログ

    易しい言葉と表現で、社会の色々な問題を教えてくれる子供向けの物語なのかもしれないが
    だからこそ、大人に刺さる物語。
    巻末に載っていたレシピ。
    ピースープと赤いチキン 作ってみたい。

    0
    2026年03月23日
  • 考えたことなかった

    Posted by ブクログ

    男は…女は…こうあるべきと昔の仕組みを
    あたりまえと思っていたけどおばあちゃんは
    ずっとモヤモヤしていたが
    ついに爆発!おじいちゃんは気づかず嫌味な
    ことばかり 
    モヤモヤする位なら自分の気持ちに蓋をしないで
    自分の思いを相手に話さなければわからない
    悲しかった事とか寂しかったことをおじいちゃんは男らしくないと話さなかったけど、もっと色々
    話してほしかったおばあちゃん
    そんなすれ違いは積み重なっていくだろうなぁ
    手遅れになる前に話しをしなくては…
    10代ばかりではなく定年で2人の生活になった
    大人にも読んでほしい

    0
    2026年02月11日
  • センス・オブ・ワンダー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    冬至を過ぎて。
    痛み差し込む空気の鋭さは、アウターいらずの春の陽気と交互に訪れ、つるべ落としだった夜の幕開けはゆるりと始まるようになる。
    仕事場横の川にはサギや川鵜、カモだけではなく、カモメが訪れ季節を告げている。
    何種もの鳥の鳴き声、川のせせらぎ、川沿いを走る風の音、耳を澄ませば多様な音楽が耳を楽しませてくれている。

    センス・オブ・ワンダー《驚きと不思議に開かれた感受性》。

    美しさの感覚、新しくて未知なものに出会ったときの興奮、共感や哀れみ、称賛や愛情ーこうしたさまざまな感情から、心を動かされたその対象をもっと知りたいと思うようになる。

    『知りたい』と思うように導くことの大切さ。

    自然を探索することは、身の回りにあるすべてをもっと感じ始めるということ。自分の芽と耳、鼻と指先の使いかたを学びなおしながら、使わなくなっていた感覚の経路を、ふたたび開いていく。

    変化し続ける偉大なる自然がもたらす、五感に問いかける美しさや驚異。

    日本には四季があり、温度変化があり、生き物の移り変わりがある。

    それらを表す日本語の美しき言葉たちの数々。

    空色、雲の移り変わり。
    雨の形状、匂い。音。ぬくもり。
    波の大きさ、形。etc.

    レイチェル・カーソンが言うセンス・オブ・ワンダーを体験してみませんか。


    ●幼年期は、この土壌を豊かにしていくときです。美しさの感覚、新しくて未知なものに出会ったときの興奮、共感や哀れみ、称賛や愛情ーこうしたさまざまな感情がひとたび呼び覚まされた後になってようやく、私たちは心動かされたその対象を、もっと知りたいと思うようになるのです。

    ●消化の準備すらできていない事実を、次々と与えようとしなくてもいいのです。まずは子どもみずから「知りたい」と思うように、導いてあげることが大切です。

    ●子どもと一緒に自然を探索することは、身の回りにあるすべてをもっと感じ始めること。自分の芽と耳、鼻と指先の使いかたを学びなおしながら、使わなくなっていた感覚の経路を、ふたたび開いていく。

    ●日々のなかにどんな悩みや心配があろうと、その思考は、内なる充足と、生きることの新鮮な感動に至る道を、やがて見つけることができるはずです。

    ●自然がもたらすワンダーに開かれた感受性ーこれをカーソンは、「センス・オブ・ワンダー」と呼んだ。そして、この感受性を子どもが失わないためには、「生きる喜びと興奮、不思議を一緒に再発見していってくれる、少なくとも一人の大人の助けが必要」だと綴った。

    ●人が生きるという営みが、いかに人間ではないものたちに支えられているかを、子どもたちに学び続ける日々であった。

    ●変化にあらがうのではなく、変化とともに生きていくこと。季節に応じて、大胆にその姿や生き方を変えていく植物や虫たちは、その生きる姿を通して、見事に体現している。

    ●いまの僕たちにできることがあるとするなら、それは人間の力を否定し、排除しようとするだけではなく、人間の力をも一つの力として受け入れ、これを生かしていく道を探していくことだと思う。

    0
    2026年02月08日
  • ぼくのシェフ

    Posted by ブクログ

    有名料理家の息子と貧民街の少年が、料理を通じて少しずつ交わっていく。生まれも立場も違えば、見えてくる景色もまるで違う。その当たり前のことを改めて思い出させてくれる、対象年齢の青少年たち以上に大人に気づきを与えてくれる作品だと思う。
    「食べることは、生きること」。食べたいときに食べたいものを食べられる環境にいること自体が、実はとても恵まれている。そんな当たり前の有難みを忘れないでいたいと思う。2人の少年を対等に扱うレストランの大人たちの姿も良かったなあ。

    0
    2026年01月27日
  • いいたいことがあります!

    Posted by ブクログ

    子供の頃「言いたいこと」言えなかったなぁ…
    それが苦痛とは思わなかったけど、いい子を演じてて早く家を出たくて出て行ったけど、もっと話しをしたりぶつかったりしてればまた違った人生だったのだろう  親になり子供達はどぅなのか モヤモヤ感を抱いていたのだろうか
    子供向けの本だけど考えさせられた 
    塾で親の真似をして休もうとしたり模試で乗越ししたりドキドキしたけどサクサク読めました。

    0
    2026年01月13日
  • センス・オブ・ワンダー

    Posted by ブクログ

    p59 大人の問題は、大切なことであればあるほど、それを先送りしてしまうことである。大切なものはどこか遠くにある。人生の重要な瞬間は、いつか将来やってくる。どこかでそう思い込んでいるのである。子どもたちはそんな「先送り」や「先延ばし」とは無縁だ。彼らはこの瞬間に、すべてをつかもうとしている。大事なことがあるなら、いまそれを見せてくれと、いつも全身で訴えかけてくる。

    今の子どもたちは、皆が皆そうではないと思う。小さい大人のような、予定や目標を頭に置いて、それに向かって努力するみたいな考え方をする「賢い」子どもは増えている。近年は熊などの被害も増え、ますます自然に触れる機会は失われていく。
    時間を忘れて「センス・オブ・ワンダー」を子どもが、大人が、取り戻せる時代は来るのだろうか。 
    せめて家の庭だけでもと、今年始めた畑のニンジンに、この夏キアゲハが集まり、幼虫がたくさん生まれた。果樹なども植えてみたい。

    0
    2025年11月26日
  • ぼくのシェフ

    Posted by ブクログ

    よくある天才と秀才の友情と葛藤にとどまらず、そこにほんのひとつまみのファンタジー、さらに一粒のミステリを加えることで、残酷で温かい物語に。
    タイトル回収も良いし、大人が読んでも間違いなく楽しめる良質な児童文学

    0
    2025年11月17日
  • いいたいことがあります!

    Posted by ブクログ

    小学6年生の心がよくわかるとの書評を見て読んだ。いいたいことがあります!

    優秀だった母と中学受験生でわりと普通の娘のお話。

    私には家事分担があるのに中学生の兄はしない。それはモヤっとして当然だなという感じ。

    •塾をサボる
    •理解のあるおばさんが出てくる

    このあたりはよくある展開。親や先生に反発しても、おばさん(独身の母の姉妹)や年上の従兄弟といったナナメ上の人との関係に救われるというのは実際にもよくあるのかな。

    単身赴任のお父さんは家族なのに、レギュラーじゃない気がする。(なるほど)

    0
    2025年10月01日
  • センス・オブ・ワンダー

    Posted by ブクログ

    カーソンさんや森田さんみたいな親だったら子供がのびのび自然の中で色んな発見して、自分の目で見て触って聞いて考えて、、理想的な子育てだなぁ。。と思いながら読みました。
    私も3才子育て真っ最中。虫が苦手な心配性なので、ベランダを虫が寄って来るような場所にするのは無理そうだけど、、できるだけ外に連れ出して 
    子供と一緒に自然に目を向けようとおもいました。 
    うちの子は月が好きでいつも月を見つけるのが上手だから、今度双眼鏡買って月を観察しようかな

    0
    2025年09月30日
  • ぼくのシェフ

    Posted by ブクログ

    最近手にした本が重たいテーマが続いたので
    長谷川まりるさんの新刊児童書で癒されよう…
    と手にしたけれど、美味しそうな表題とは裏腹に思いのほかこちらも考えさせられる物語。

    有名シェフの息子シャールと天才的な味覚を持つ貧しい育ちのアズレ。
    食死病という奇病の流行に振り回される二人の人生…

    長谷川まりるさんは、なかなか奇抜な架空の設定の小説を書かれるから毎回辻褄合わせが大変だろうなあと思う。でも、児童書であっても丁寧な取材をもとに描いているのだろう。いつの間にやらまりるワールドに没入してしまう。

    今回も食を通して生きることについて考えさせられる物語だった。

    コンビニ弁当やお惣菜などが簡単に手に入り、添加物で味付けされた食品にあふれた現代。
    畑から収穫したまのま野菜や絞めたばかりの肉から料理することができない人が増えていると思う。
    子ども達だって、丁寧に料理するプロセスは見たことがないかもしれない。
    マリー・デジャルダンさんの素敵なレシピは読んでいるだけでワクワクするし、どんな味だろうと想像が膨らむ。
    一から、心を込めて作る料理の素晴らしさに子ども達が気づいてくれたら…と思う。

    そしてまりるさんが一番伝えたかったのは、
    相手に対する思い込みを捨てることで、相手を知ることができるということなのかなと思う。
    シャールはアズレを天才だと思っていたけれど、本当は苦しみの中で生きるために必死だっただけ。
    シャールは気づいた。
    「アズレの才能は祝福ではなく、むしろ呪いだった」

    シャールがアズレの苦しみを理解できたことで、分かり合えたし、二人の理想を追求できた。
    こんな素晴らしい友情があるんだとぜひ子ども達に伝えたい。

    古典児童文学はちょっと苦手という子どもでも、これはきっと読みやすい。中世の雰囲気を味わえて、古典に興味を持ってくれるかもな〜などとまた期待が膨らんでしまう。

    0
    2025年09月23日
  • ぼくのシェフ

    Posted by ブクログ

    国一番の料理人の息子として父から日々料理の特訓を受けていた13才のシャールはある時、慈善団体の活動として貧民街でスープを振る舞っていた時、そのスープの鍋にいきなりミルクをカップで突っ込んだアズレと言う少年のスープの味が忘れられず、その天才的味覚に驚き、常にアズレの後ろ姿を追いかけていたシャール
    映画「アマデウス」のサリエリを思い出した
    秀才の前に、超えたくても、超えられない天才が存在していた

    0
    2025年09月18日
  • ぼくのシェフ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    天才的な味覚を持つ少年と、超有名な料理人の父を持つ努力家の少年。
    二人が互いに切磋琢磨して、料理の道を究めていく…というあらすじかと思いきや、「食死病」が出てきたあたりから、展開が読めなくなって、ドキドキハラハラ。

    料理の道を生きると決めた二人が、食死病の蔓延する世界でどう生きていくのか。
    読んでいく途中で絶望的な気持ちにさせられたが、それでも生きることを諦めない二人の姿に勇気をもらった。
    この物語の結末を、ぜひ読んでほしい。

    0
    2025年09月15日
  • センス・オブ・ワンダー

    Posted by ブクログ

    レイチェル・カーソンの遺稿『センス・オブ・ワンダー』の新訳とともに、その続きを書いたというエッセー。
    カーソンの部分は全体の5分の1もないくらいの文量。カーソンの息子が自然と触れ合う様子から、時に「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要なことではないと書かれていた。
    読書好きとしては文字から得る知識がエネルギーになっていて、いかに体験したように感じる文章か、ということろが一つ評価の基準になると思うけど、たしかに、百聞は一見にしかずで、水を吸ったコケの踏み心地とか、冬の空気の澄み具合とか、昆虫の観察とか、実際に体験・経験することは何にも変え難いものだと思った。

    忙しない毎日だけど、少しでも自然に触れてセンス・オブ・ワンダーを磨きたい。

    0
    2025年08月31日
  • 火守

    Posted by ブクログ

    作者が電車の中で書き上げた本らしい
    そんな中で書かれたとは思えないくらい、静かなそして力強い内容だった
    挿絵も素晴らしく引き込まれた
    主人公のサシャがヒオリの元に帰らず火守との約束を守り、太陽を上げる仕事をやり遂げた
    凪の中で漂っている時の気持ちが何となく読み取れそうだった
    薄い本ではあるが内容は濃いと思った

    0
    2025年05月31日
  • センス・オブ・ワンダー

    Posted by ブクログ

    消化の準備すらできてない事実を、次々と与えようとしなくていいのです。まずは子どもがみずから、知りたいと思うように導いてあげることが大切です。

    知ることは感じることに比べて半分も重要ではない。知の弱さは矛盾を許容できないことである。

    嬉しくて悲しい。子どもたちの心はいつも豊かな矛盾を内包している。(あぁほんとにそうだな。それが自然なんだな。この多様な人が協力し合って成り立つ社会で全部それとはいかないけど、本来人間とはそういうものか)矛盾が矛盾のまま共存できる広やかさこそが人間の心

    0
    2025年05月25日
  • 考えたことなかった

    Posted by ブクログ

    10代向けに書かれた本と思って読んだけど、もっと幅広い年代にも読んでもらいたいなぁ。
    ジェンダーバイアスは、生活の中や言葉の端々、親族家族の中で脈々と流れてきた何かの中に沁み込んでて、取っ払おうと思えば思うほど、意識しすぎて、今度は反対方向にぶれちゃったりする。
    でも、この本を読んで、「自分のことは自分でやる」という基本を少しずつやっていった先に、男女関係なく、誰かを助けるために動ける人になる道があるのかなぁと思った。頼まれる前に動ける人になれれば、家事におけるジェンダーは克服⁉︎

    0
    2025年05月18日
  • センス・オブ・ワンダー

    Posted by ブクログ

    海が好きなレイチェルカーソンさんと、森林が好きな森田真生さんのコラボした本なので、読まずにはいられませんでした。

    前半は69年前のセンス・オブ・ワンダーの原文を森田さんが訳したところからはじまります。

    以前に読んだ新潮社の上遠恵子さんの訳はエッセイのようなカーソン目線の美しさや怖さやドキドキ感を表現していたように感じましたが、森田さんの訳は絵本の物語のような可愛らしさがあり、驚きやワクワク感があり、こども目線のようでした。同じ原文でも変わるものですね。

    カーソンさんは大甥のロジャーくんと海辺の自然で戯れ、森田さんは自分のお子さんと京都の自然と戯れるシーンが重なります。

    そんな中、視覚として動きが見えにくい、地球と月の関係性。
    人間の体内に存在している何百兆のバクテリア活動。
    時間として考えるとき、動きが見えにくい木や花、苔などの成長。
    ほとんど意識的に人間は捉えることができない生き物の方が、地球にとって大事な存在ではないかと。

    「単独で存在しているものなどなにひとつない」と沈黙の春でカーソンさんの記実を引用して、人間中心に単独で行動することはとても危険であると提唱していました。
    少し前に手塚治虫さんの火の鳥で「宇宙というひとつの生物の中に地球がいて人間がいる」という言葉と共通していると感じました。

    こどもといる時間は本当にあっという間のワンダーだと思います。森田真生さんのあとがきは短いのにグッとくるものがありました。

    人間の活動によって広がっていくのは環境汚染だけで済まされず、自然の美しさまで奪ってしまう。そんな60年以上前にカーソンさんは「自分ではないものたち」と共存していく素晴らしさ、そのワンダーは動植物と人間も含めての願いだったのかもしれませんね。

    0
    2025年05月17日
  • センス・オブ・ワンダー

    Posted by ブクログ

    庭でこの本を読んだら、風の音や鳥の声が聞こえてきて、心が静かになれた。

    人間は緑色を見ると安心するようにできていたりするし、現代人はもう少し自然を見て落ち着く時間を持つのもいいのかも。
    自然の中で生きることこそ正義!とまでは思わないけど……
    スマホを見ている人間がずらっと並んでいると気持ち悪さを覚えるし。
    人工的なものに耽溺するのは心の余裕を無くしていくことだなと感じている。
    自然を愛していれば孤独を感じないという話も、たしかにあるかもしれないなと思った。
    自然の「存在」を感じていれば、独りになることはないのかも。

    それと、
    親や教員のような立場でも、教えるだけじゃなくて時には一緒に楽しんでもいいんじゃないかと思えた。
    それも子どもにとってプラスになる。
    そう思えて、なんだか許された感じがした。
    大切な時間や笑い合った経験は、子どもの支えになることができる。きっと。
    教える側だって人間で、同じように人生の時間を消費して分かち合っているのだから、一緒に豊かになっていくのもひとつの人間関係として素敵だよね。
    上に立たないで横に並ぶという形でも、教え、支えることができるのなら、それは私にとってとても嬉しいことだ。

    0
    2025年05月16日
  • 火守

    Posted by ブクログ

    とてもよかったです。
    科学的な話をファンタジーに落とし込んだような、これがリアルだったら素敵だよなーと思うSF童話でした。
    池澤さんの訳も素晴らしく、ヒオリという名前の翻訳も素敵だと思いました。

    0
    2025年05月04日