松村進吉のレビュー一覧
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最終話『たぬきのはなし』で泣きそうになって焦った。へにょ太は白石夫婦と一緒に暮らせて幸せだったことをアイちゃんの口から伝えてきてそこだけ読んでも喉の奥がくーって泣きそうになる。
あと『夕焼けに立つ』も面白かった。異界への入り口を探してるはなし。異界のはなしはどれも気になってしまう。しかも、今まで聞いたことないようなはなし。ドアをあけて入るとかくぐるとかそういうのを想像してたけどこんなパターンもあるのかとめっちゃ面白かったです。夕焼け時にはヤバいものが見えたりしそうだし!
『断崖』『帰路』『シェアハウス』『闇バイト』『ノート』『後輩の相談』『無い内定』『川原』『重要事項説明/飲用水の供給状況』『 -
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ネタバレ建設作業員兼怪談屋を生業とする私は、怪談が好きで筆を取ったくせに今更怪談が怖くなってしまった。嬉々としていた頃を思い出しつつも、書き進めようとするがやはり恐ろしい。ーそんなことを、もう12年もやっている。私は、どこか異常だ。
一番最初に言うが、これは他の怪談話とは少し雰囲気の違うものだった。これは作者自身が一番最初に前書きとして公言しているのだから、私がいまさら隠すことでもないだろう。感じとしてはエッセイ+怪談話。ただし、日常の話ではテープレコーダーに吹き込まれた音声をそのまま書き起こしたかのように、ゲップがわざわざ会話文の中に登場したり、下品な部分もあったりするのでそういうのが -
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ワタシが実話怪談を好きなのは、本当にあったことかもしれないから。本当に怪異が存在するとしたら、見えないだけでそこにもあそこにもあるとしたらそれは実害を伴うものなのか、ただそこにあるだけなのか。それにしてもなんでこんなに怪談は世の中のいたるところにあるんだろう。不思議。
作者は実話怪談とはなんぞや、と考察して少し病んでしまったりしていた。
書いたり話したりしたらいけない本気でヤバいことってきっとあると思うし、そこに触れてしまったらきっと普通じゃいられないと思う。だから、ワタシが実話怪談を楽しむのはきっとどきどきしたいからだと思う。今回この小説を読んで、取り組みかたというかそういう姿勢みたいなのを -
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今回のテーマは「愛」。
うすぐら~い印象になりますね、怪談のテーマが愛だと。そういう印象持つのは、愛っていうハッピーなイメージと同じぐらいに、どろどろした憎しみのイメージがあるからでしょうね。
そんな恋愛したことないですが。
全話通じて、過ぎたるは及ばざるが如し、っていうのが思い浮かびます。なんかもう、気持ち悪いさが酷い。
怪談って、怖さなんだけども、今回は気持ち悪さです。
そういうお話になるきっかけの心の動き自体は、理解できないものではなかったりするので、余計に。
行き過ぎた愛欲の気持ち悪さ。異性・同性・家族・他人問わず。
「犬小屋のこと」が一番怖く。
「ある姉妹」「隣のベッド」で人の -
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色々な作家さんの実話系。
実話『系』なのは、本当なのか違うのか…。
香月さんの話は、これによってあの話ができた? と
ものすごく分かりましたが。
実話…実話だったら恐ろしいですが
現実は小説や漫画よりも恐ろしい…。
1月に死ぬと7人連れて行く、は言い伝えだと思ったら
結構最近の話だったのにびっくりです。
目的だった辻村さんは、占い師。
不確かな言い方をしたりして、当てはまる事を
占われる人間自身に探させる。
とはいえ、本当にそう言われてしまったら
驚きを通り越してぞっとします。
それ以外の話は特に…というよりも
お話のような感じで、実話っぽくなかったです。
漫画はすごく分かりやすかったで -
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