【感想・ネタバレ】「超」怖い話 怪記のレビュー

あらすじ

怪談愛―そんな言葉があるものかどうか定かではないが、この風変わりな新人・松村進吉には確実にそれがある。単なる怪談好き、ホラーファンというレヴェルを超えた情愛、言うなれば「恐怖」と心中する覚悟が彼にはある。それでいてこの男、稀に見る怖がりだというから面白い。しかしながら怪を恐れ、畏れる心は存外、怪談ハンターにとって必要なものなのかもしれない。小心こそ、最大の武器。恐怖に対して不感症では、拾えるものも拾えないからだ。今回彼が集めてきた話はなかなかニクイ。体験談とは、体験者を描くことに尽きる。怪を描きつつ怪に遭った人間そのものを炙り出すその筆致は、我々の心に忘れ得ぬ「恐怖」を刻んでくれることだろう―。

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Posted by ブクログ

【目次】
まえがき
 群れ袋/ごめんなさい/判断力/証言/アザッス/先輩と僕/ショベルヘッド/免許証/踏め/忘れ物をした/谷の村/逃げる女/お嫁に行けない/朝寝/訪問者/梵と鏡/おかん/虹/裂け目/皿/二一○級/二重構造/喫煙の効用/残り香/飛んだる/雲の中/雨の海/太鼓/俺の猫/ポリポリ/くるみちゃん/五穴/捨て場/遍在/古典的対決,あるいは実践的修行/何もいない
あとがき
解説
超-1 二○○七年度結果発表

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2009年10月04日

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