冬目景のレビュー一覧
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分かりやすい「イエスタデイを歌って」みたいになってきたかな。そこに時代に会わせたジェンダー的な要素を放り込んできた、と。
とはいえ、やはり冬目作品では和服が一番である。
ちょっと気になり始めてるのは、今の印刷屋は冬目景の線を綺麗に出力できないんではないか、という疑惑。今はデジタル作画が当たり前なので最初から線はテジタル印刷に合うようになっている。故にそこまで繊細にならなくてもそれなりの印刷はできる。
逆に、冬目景のようなアナログ作画だと、印刷の時に技師がしっかりコントロールしないとせっかくの線が死ぬか潰れてしまう。今回も繊細なラインがぜーんぶベタに潰されてる感じ。それがあからさまに出てしまって -
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悪女的な活躍をするのかと期待
絵柄や雰囲気は非常にいいのだが、登場人物の設定 言動には随分と欲求不満が貯まる作品である。特に第二ヒロインというべきハルがもっともっと悪女的な活躍をするのかと期待していたが、それほどでもなくがっかりした。
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一果、二実、三稔の三姉妹の恋愛劇が描かれ出した2巻。
一果と二実の恋模様が、琴線に触れる部分がある。自分で考えると、思い出を拗らせているだけだったりするのだけど。それの上澄みだけ見ることができれば、綺麗なものではあるのです。独りよがりなのですが、思い出に浸っているのは気持ちのいいものなので。
ヨルシカの『負け犬にアンコールはいらない』の歌詞にある「また夢に負けて、昨日を愛しんで」を直視した方がいいです。若い頃だったら、ざっくり切り裂かれそうですねヨルシカ。そこがいいのです。年取って出会えてよかった。好きという場所にいられるから、寄りかかりすぎることはないので。
三姉妹の話ではないですよ、お -
Posted by ブクログ
祖父の古書店を受け継ぐこととなった百木田家の三姉妹。
彼女たちの日常の奮闘を描く「百木田家の古書具らし」。
奮闘というと、ちょっと違うか。汗水垂らして祖父の肩身の古書店繁盛させてゆくぞ、みたいなことではないし。冬目景は、そんなマッチョさを全面に出した作家さんではないと思います。
古書店経営という新生活を始めた彼女たちが、これまでの生活で燻っていたり澱んでしまったものと、どう向き合ってゆくのか、という再生の物語なのかな。舞台が古書店というのも、それだからなのかなと思います。
三姉妹それぞれの恋愛が、どんなふうに展開してゆくのか。恋愛成就でハッピーエンドではなくて、川のように流れ続ける感じにな -
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続きものだったんだな
読み始めて気づいたのだが、続きものだったんだな。知らずに読んだが、それほど違和感や疑問点はなかった。
題名の空電とは「大気中の放電によって発生し、受信機に雑音を与える電波。」だそうだが、この作品の内容とどのようにつながるのだろうか。
音楽関連のコミックにも様々なものがあるが、この作品は音楽というよりは、「演奏する人」の個性 キャラクターに特徴がある。 -
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難しい!
歳の差恋愛と将来について。これからをどう生きるかとか、、何がやりたいのかとか、高校生大学生くらいの時はよく考えてました。そういえば。
ハルちゃんはだいぶ大人なのかと思いきや、普通に年相応の女の子で、親の事情で少し大人にさせられただけだったのかなあ。