黒輪篤嗣のレビュー一覧

  • 経済学レシピ―食いしん坊経済学者がオクラを食べながら資本主義と自由を考えた

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     イギリスで活躍する韓国出身の経済学者による『経済学レシピ』。経済学?レシピ?と疑問を抱いて読んだが、バナナ、オクラ、麺、鶏肉など代表的な食材に加え、どんぐりやコオロギなどレアなものまで、多彩な食の話題を通じて、今日の経済問題について鋭い考察を展開している珍しい切り口な一冊。例えば、ライ麦の章では、「鉄とライ麦の結婚」というテーマで、ビスマルクが重工業の発展を進めつつ、社会保障制度を創設したことを紹介している。経済学の知識はよりよい社会について考え、行動するためのツールになる。

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    2024年03月12日
  • 経済学レシピ―食いしん坊経済学者がオクラを食べながら資本主義と自由を考えた

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    食べ物の話題から経済学ネタにつなげる手際はあざやかだけれど、その2つが混ざり合っていない感はある。無理に一緒にしなくてもよいような。

    イギリスでキャリアを積んでいる韓国出身の経済学者なのだが、わりと珍しいことに師匠はマルクス経済学で、彼自身も新古典派から距離をおいている。歴史的にみれば英米は保護主義で国内産業を発展させたとか、脱工業化の典型例のように言われるスイスやシンガポールは実は工業国だとか、おもしろい指摘だ。

    しかし多彩な世界各地の食の好みを読んでいると、やっぱりグローバリストだよなとは思う。

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    2024年02月01日
  • 経済学レシピ―食いしん坊経済学者がオクラを食べながら資本主義と自由を考えた

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    食べ物をきっかけとした経済論
    にんにく 韓国でひとり年間8㎏
     唐辛子を使わないキムチはあるが、にんにくを使わないキムチはない。

    韓国のどんぐりのゼリー トトリムク
      ハモン・イベリコ・デベジョータ どんぐりで育ったイベリコ豚の豚足のハム
     イベリア半島でキリスト教徒がイスラム教徒を追い出しスペインを建国した象徴

    えびの人気と昆虫食
     韓国 ポンテギ 蚕のさなぎを茹でたもの 産業廃棄物 


     インスタント麺 韓国 ひとり年間80食で世界一
     ジウアーロデザインのパスタ マリッレ 1983年 失敗  現代自動車ポニー

    コーンビーフ
     コーン=粒 粒状の塩を使用 牛肉エキスとともに世界

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    2023年12月24日
  • 新しい世界の資源地図―エネルギー・気候変動・国家の衝突

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    気候変動に関心があって読んだ。グローバルトレンドは理解できるが、国益が複雑に入り組んだ世界で、脱炭素を簡単に進めるのは簡単でないと思わされた。グローバルトレンドはそれとして、自分はどうするか、自分の組織はどうするかを考えるとますます悩ましさを感じる。

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    2023年09月10日
  • 新しい世界の資源地図―エネルギー・気候変動・国家の衝突

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    過去の変遷は振り返って整理することはできても、未来の予測は極めて困難だとあらためて思う。シェール革命やコロナウイルスなど、突発的な事象で世界は大きく変化する。変化に対応できるか、変化を楽しめるか、そんなマインドを大事にしたい。

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    2023年08月19日
  • アッテンボロー 生命・地球・未来―私の目撃証言と持続可能な世界へのヴィジョン

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    GDPの成長を追い求めてきたが、そこには自ずと限界があり、もう自然環境の維持が難しい所まで来ている。
    全世界的な対応が必要だが、権威主義政府や、極右政党の拡大で非常に危うい。

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    2023年07月24日
  • 問いこそが答えだ!~正しく問う力が仕事と人生の視界を開く~

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    【メモ】
    ・「問う」ということは、自分に対する評価を下されることなく、斬新なことを提案するきわめて便利な方法。問いというのは、自分の意見を強く言い立てるものではない。それは異なる角度や別の筋道からもっと深く考えてみようと促すこと。
    ・答えの価値とは、それによってさらによりよい新しい問いが見つかるところにある。
    ・問いは変化の触媒になる。
    ・新しい問いを立てることで、すぐに新しい発見がもたらされる場合がある。
    ・大事なのは、ただ問うことではなく、問題の解決につながる創造的な問いを立てること。
    ・自分がまちがっていれば必ず問いが生まれるわけではない。自分が間違っていると思うときに初めて問いは生まれ

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    2023年07月05日
  • 問いこそが答えだ!~正しく問う力が仕事と人生の視界を開く~

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    印象に残ったのは、小児科の検査施設で、MRIを子供の喜ぶ場所にしたという話。
    検査なんて楽しくないはず。
    ましてやMRIは音がうるさくて子供は嫌いだろうし、動いちゃいけない検査。
    それを、「問い」ながら、子供の意見を取り入れて、子供が喜んで検査を受けたがるような場所にしたという話は印象に残った。

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    2023年06月16日
  • 新しい世界の資源地図―エネルギー・気候変動・国家の衝突

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    エネルギー問題特に石油を中心として地政学的に今どのような問題が起きているのか、アメリカロシア中国中東など世界中の情勢について語られている。 かなり読み応えのある本。

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    2023年02月28日
  • 新しい世界の資源地図―エネルギー・気候変動・国家の衝突

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    ネタバレ

    エネルギーと地政学について。大部だがテーマごとに区切られており読みやすい。

    ・供給者として、OPECはもはや重要ではない。産油国としては米国が一位、次いでロシア、サウジの順番になっており、これがビッグスリー。中東はその莫大な埋蔵量と生産量の調節が可能なため、輸入国にとっては今後の重要。
    米国ーシェール革命の影響
    ロシアーガスのパイプラインを通じた欧州との関係
    中東ーイラン(シーア派)とサウジ(スンニ派)の盟主争い
    というのが3つの柱。

    また、これまで見込みがないと考えられていた東地中海でもイスラエル領で巨大なガス田が発見され、今ではイスラエルもガスの輸出国となっているなどエネルギー資源の発

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    2022年11月07日
  • ハイパーインフレの悪夢―ドイツ「国家破綻の歴史」は警告する―

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    ハイパーインフレになると日常がどのように悲惨な状態になるかよくわかる。救いが無い。海外脱出しかない。

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    2022年10月10日
  • 問いこそが答えだ!~正しく問う力が仕事と人生の視界を開く~

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    2022.09.11 問いですね。やはり大切なのは?
    この問いの質をどう高めていくか!そこについては別の本で調べてみたいと思います。

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    2022年09月11日
  • ハイパーインフレの悪夢―ドイツ「国家破綻の歴史」は警告する―

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    円高とインフレが現実味を帯びてきた今だからこそ読みたい。
    ハイパーインフレの最中には、銀器よりも1キロのじゃがいものほうが、グランドピアノより豚の脇腹肉のほうが一部の人にとっては価値があった。

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    2022年09月17日
  • 問いこそが答えだ!~正しく問う力が仕事と人生の視界を開く~

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    ネタバレ

    より良い答えを見つけるより、まずはより良い問いを設定することが重要。

    問いの設定は生まれつきの能力ではなく、後から身につけることができる。それを鍛えるために、積極的に間違うこと、不快に思えるような環境に身を置くこと。

    また、「自分の人生において要になる問い」を見つけることが重要と書かれていた。
    自分の人生の目的(目標)探しにkeyとなりそう。もっと意識して生活してみよう。

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    2022年01月03日
  • ワイズカンパニー―知識創造から知識実践への新しいモデル

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    最新の事例を用いながら、SECIモデルをスパイラルさせて知識実践していくには?を論じた本。
    JAL、シマノ、エーザイ、ファーストリテイリング、ホンダ、トヨタなど、ドキドキする話が多くて惹き込まれた。

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    2021年05月15日
  • ダークデータ 隠れたデータこそが最強の武器になる

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    成功や失敗だけを見るのではなく、その差を見ること。
    金融的不正は見破られないこともあるが、科学的不正は見破られる

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    2021年03月26日
  • ワイズカンパニー―知識創造から知識実践への新しいモデル

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     SECIモデルの復習。

    第1章 知識から知恵へ
     藤野はプラグマティストに徹することで、ホンダジェットの夢を実現させた。藤野の仕事の仕方はいろいろな表現で言い表されている―粘り強い、実際的、現実的、行動志向、細部重視―が、それらすべてが指し示しているのは、「いま・ここ」での遂行力である。


    第2章 知識実践の土台
     知識実践の起源は、アリストテレスによる知識の三分類の一つであるフロネシスにあると、われわれは考えている。『二コマコス倫理学』第六巻第五章の定義によれば、フロネシス(実践知、賢慮)とは「人間にとってよいことか、悪いことかに基づいて行動できる、真に分別の備わった状態」とされる。

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    2020年11月21日
  • ワイズカンパニー―知識創造から知識実践への新しいモデル

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     SECIモデルの復習。

    第1章 知識から知恵へ
     藤野はプラグマティストに徹することで、ホンダジェットの夢を実現させた。藤野の仕事の仕方はいろいろな表現で言い表されている―粘り強い、実際的、現実的、行動志向、細部重視―が、それらすべてが指し示しているのは、「いま・ここ」での遂行力である。


    第2章 知識実践の土台
     知識実践の起源は、アリストテレスによる知識の三分類の一つであるフロネシスにあると、われわれは考えている。『二コマコス倫理学』第六巻第五章の定義によれば、フロネシス(実践知、賢慮)とは「人間にとってよいことか、悪いことかに基づいて行動できる、真に分別の備わった状態」とされる。

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    2021年08月08日
  • 問いこそが答えだ!~正しく問う力が仕事と人生の視界を開く~

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    【★:3.5】
    「問こそが」問題解決、知的創造の「答えだ!」という内容の本。

    本書のテーマは今まで読んできた本の中でも屈指の秀逸さだと思う。

    ただ、内容があまりにも冗長すぎると感じた。余計な部分、テーマから離れてしまっている部分が多すぎるため、秀逸なテーマを見失ってしまいそうになる。
    したがって、内容は平易なのだがやたらと読んでいて疲れを感じる。
    内容を絞って書けば分量は半分ぐらいになって、わかりやすさは2倍ぐらいになったのではないか?

    テーマが秀逸なだけにもったいない。

    著者には本書のテーマをもとに以下のような「問い」を自分に向けて発してほしい。
    「伝わりやすい文章を書くには、どのよ

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    2020年09月13日
  • ハーバード流 逆転のリーダーシップ

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    引っ張っていくのではなく、メンバを主体として後ろから後押しするイメージのリーダシップ。
    メンバのモチベを引き出すこと、環境調整もリーダの仕事とはいえ、やはり激安でスキルないメンバしか集められないプロジェクトの場合について気になってしまう。この本のようにクリエイタがやる気ある場合はいいが、そもそも仕事にモチベない奴とか、オールドタイプのじじい、指摘されたら考えるとか言ってる奴、言ってもできない奴、コラボレーションしても誰も解決できない組織はどうすれば・・ この本的には、コミュニティを築くことが解決策と言っているがどうか。そういうのをまとめ上げるっていうのが、従来のリーダとの違いがいまいちピンとこ

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    2019年09月15日