吉野万理子のレビュー一覧

  • 赤の他人だったら、どんなによかったか。

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    隣の市で無差別殺人事件(のちに未遂となる)がおきて、まだ犯人は逃走中。しかもウチの市に逃げ込んでいるらしい。そんな話を聞いて、八条風雅は友達と犯人がいそうな所、ショッピングセンターに行ってみた。警察官の数も増えてきた・・・と思っている矢先、犯人らしき人物を見つけ、野次馬的な気分が恐怖に変わった時、犯人は警察に捕まった。どんな凶悪な顔かと思った犯人は、普通のおじさんだった。
    ネットで調べて、犯人とその家族の写真を見ても普通の家庭に見えた。
    でもクラスでは身近におきたニュースに持ちきり。
    特に洋介はクラスでも(自分より立場の弱い奴に強気ででたり、いじるタイプ)は、犯人に自分らと同級生で中二の女子が

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    2015年11月15日
  • 赤の他人だったら、どんなによかったか。

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    潔い若者たちに拍手ですね。

    事件・事故が起きたとき、被害者・加害者の家族が巻き込まれてしまうあれやこれやに、「遠い親戚」というつながり。
    「他人」だったら蚊帳の外なのに、辿れないほど遠くても「親戚」というだけで、右往左往してしまう状況に、若者たちの葛藤が清々しいです。

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    2015年08月17日
  • 海岸通りポストカードカフェ

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    横浜みなとみらい、ランドマークタワー内の書店で巡りあったこの本。
    「みなとみらいが舞台です!」のPOPとともに平積みされて、思わず購入してしまいました。
    大好きなみなとみらい、情景を浮かべながら読みました。
    ポストカードカフェ、実際に小豆島に近いものがあるそうなのですが、場もいいですけど、何よりこの登場人物のような人たちが集うカフェ、私も行ってみたいです。
    すてきなカフェは多いけど、人と繋がり合えることはあまりないし、そういう意味で、こんなカフェが増えたらいいなと思います。

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    2015年03月03日
  • チームあした

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    チームふたりの続編。純君がキャプテンになってからのチームの成長。
    コーチの言葉とか、大地先輩ルリ先輩らの言葉がすてきですね。

    試合に向けていっぱいいっぱいになっている純君に、コーチが、
    「将来のことが見えなくて、今がすべてと思っちゃうのが、子どものいけないところだ。逆に言えば、あしたあした、って言い訳して、今日のことを考えないのが大人のいけないところなんだけどな。」と。

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    2014年11月03日
  • 時速47メートルの疾走

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    ジャンケンで負けて応援団長を引き受けた町平。罰ゲームで校庭逆立ち一周を受けて立つ。目立つ慶一が主人公と思いきや……。

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    2014年10月24日
  • チームふたり

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    こどもが借りた本を少し読み始めて、引き込まれて一気読みすることありますよね。さらには一気読みのみならず、家庭に大変なことがあった際の、おかあさまの言葉には思わず涙が出ました。
    08年度の5、6年生の課題図書ということですが、読書感想文では、みなさんどんな感受性でどんな表現されるのでしょうか。
    チームふたり、すてきですね。涙がでます。

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    2014年10月13日
  • 想い出あずかります

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    おもいで質屋、海辺の崖の先の魔女が開いている子供対象のお店。ファンタジー的な要素もあるけれど、内容はけっこう子供時代、学生時代の問題山積みの真面目なもの。

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    2014年09月04日
  • 海岸通りポストカードカフェ

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    やっぱり手紙はいい!
    心が文字に表れる手書きがいい!

    ポストカードカフェを舞台に繰り広げられる人間模様。

    私もカードを書いてみようかな、
    そんな気分にさせてくれる。

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    2014年09月04日
  • 想い出あずかります

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    想い出無くして人は成長出来ない。
    だから、いつまでも想い出は星の様にその人の中で輝き続けるのかもしれませんね。

    大切な想い出に気付く瞬間があれば、人は変われるのかもしれない。
    と、しんみり思った一冊。

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    2014年05月03日
  • 想い出あずかります

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    ネタバレ

    鯨崎町の子どもたちにだけ知られていることだが、ゴツゴツとした崖を降りていった所に、そのお店はある。
    「おもいで質屋」
    丸い文字で書かれた木目調の看板が掲げられたカシスムースのような見た目の可愛い小屋。
    そこに住む魔法使いに想い出を預けてお金と交換する。20歳になるまでに取りに来なければ、想い出はヒトデになって海に沈んでしまう。
    遥斗はお母さんに怒られたり嫌な想い出を毎日毎日預け、里華は一切想い出を預けずそれでも毎日のように質屋を訪れる。
    大人になる前に掴むことができる柔らかな想い出。

    シンプルなファンタジー。
    魔法使いと男の子と女の子。それぞれがそれぞれの時で感じる思いを繊細に描いたストーリ

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    2014年01月13日
  • チームつばさ

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    >続編が書かれるならば、是非読んでみたいと思わせる良作だった。

    ・・・と、レビューを締め括った“チーム”シリーズの最新刊。
    新装版書下ろしにて完結編。

    『チームみらい』から1年後の世界。
    純、ルリ、大地の三人が、タイトル通り背中に翼を広げ、
    それぞれの未来へ飛び立つ。

    正直本編ほどの感動は無かったんだけど、
    やっぱりラスト数行はじんわり感動した。

    みんな大人になったがゆえに、良い事ばかりではない、
    ある種リアルっぽい話もあってよかったな。

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    2013年12月03日
  • 想い出あずかります

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    吉野さんは『シネマガール』に続いて2冊目。『シネマガール』が漫画のような軽いノリだったので、あまり期待してなかったんだけど凄く素敵なお話だった!私にも質入れしたい忘れたい想い出があるし、ずっと忘れたくない想い出もある。最後の里華と魔法使いの件と、遥斗くんが想い出を一度に取り戻すシーンが良かった。私が質屋を覚えてないのはもう20歳を過ぎちゃったからなんだなぁ。2011/522

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    2013年10月29日
  • 劇団6年2組

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    文化祭や発表会なんかで劇をするけどどうやって準備していけばいいか悩んでいるという小学生や中学生にオススメしたい本☆

    私も何も分からず高校生のときに文化祭で劇をやって、クラスで作った思い出は残ったけど、何をしたかったんだ?という感じで終わってしまいちょっと残念でした。

    劇をするのに何が大切かということが書かれていたので、高校生のときにこの本を読んでおけばもっと違う何かが残ったのかなと思いました(^-^;

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    2013年09月23日
  • 連れ猫

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    見えないことと、いないことは別。
    本当の孤独なんて、この世界にはないのかもしれないよ。
    ソリチュードとロンリネス、二種類の孤独とその名を持つ二匹の猫が繋ぐ物語。

    正直、ここまでご都合主義なのはどうなの???っと思って読んでいたのにいつの間にか泣いていた。
    生き別れの音信不通の妹(しかも結婚して子供もいるらしいあたり望美と同じ!)がいるわたしにはちょっと身につまされる部分もあり。

    自分は孤独だと誤解しているあなたと
    猫好きなあなたにもぜひ。

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    2013年08月30日
  • 連れ猫

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    猫視点小説二作目。

    吉野万里子さんの作品はあったかいものが多いのですが、これは少々きつかった……

    人間の都合によりバラバラになってしまった二匹の猫―ソリチュードとロンリネス

    主に三毛猫ロンリネスの視点で描かれています。

    それにしても人間に振り回される猫の気持ちってこんな感じなのかな。

    なんだか自分もこんな風にボブに見られていたのかなとか、寂しい思いさせてきたのかなとか考えさせられました。

    ロンリネスとソリチュードはどちらも「孤独」という意味だけど、孤独にもいいものと悪いものが。

    いろいろ振り回されてロンリネスが引き取られた先での志穂子が言った、「誰かと必死で群れるより、寂しいこと

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    2013年08月20日
  • 劇団6年2組

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    卒業式の1週間前に行うお別れ会で、6年2組は劇をすることになった。仕切ることになった立樹は、クラスのみんなをまとめるのに一苦労。どうやって芝居をつくっていけばいいのか。脚本はどうするのか?なにもかもわからないことだらけ。果して6年2組はどんな劇を演じるのか??

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    2013年07月30日
  • 想い出あずかります

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    ラジオドラマが良くて読んでみた。娘に読んでもらいたい。
    移ろいやすい気持ちとか、その中でも確かな思いとか。

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    2013年07月06日
  • 連れ猫

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    うちの猫も時々こっちの言ってることを理解してるんじゃないかと思うときがある。
    猫と話ができたら、なかなかいい話し相手になるんじゃないかな。
    猫にとっては迷惑かもしれないけどね。

    家族がいても猫がいても、人はきっと孤独。
    志穂子さんのように、ちゃんと1人で立てる大人にならないとね。

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    2013年05月06日
  • 連れ猫

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    テーマはずばり孤独。
    ソリチュードとロンリネス。
    いい孤独と悪い孤独。

    猫目線じゃなかったら、きっとありふれた物語になっていたと思う。
    なかなかよかったです。

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    2013年03月20日
  • 連れ猫

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    『本屋さんのアンソロジー』で気になった作家さんを追いかけよう!第2弾は
    ドラマの脚本家でもあったという、吉野万理子さん。
    さて、どの本から読もうかな~とわくわく検索したら、なんと最新作が『連れ猫』!
    これはもう、読むしかありません♪

    喜び勇んで読み始めたら、いきなりヒロインの阿沙美は
    モデルルームのような家に釣られて、打算的な同棲を始めるし
    相手の有也は、「俺の孤独は誰にもわからない」とばかりに
    猫たちにソリチュード、ロンリネスなんて命名する自意識過剰のDV男。
    こんな二人に飼われるなんて、なんて気の毒な猫たち!
    このまま読み続けられるかしら。。。と不安がこみ上げたのですが

    猫好きのみなさ

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    2013年03月19日