吉野万理子のレビュー一覧
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4人の中学生たちの連作短編。
優等生で人当たりも良く、先生からも信頼されている伊集院慶一。ガツガツ主張しないでも、みんなに当然のごとく委員長に選ばれる、それもやぶさかでない。でも、そんな態度が放送部の後輩たちにはみすかされ…。
美鈴は母と二人暮し。離婚して別居している料理人の父の影響で、きちんと出汁から作ったりする料理が得意。中学になって口が悪くなって不良みたいになった、とか保護者たちにも言われているけど、そんな事はない。仕事が出来て、濃い味が好きで大雑把な母は、大学のテニスサークルからの友達を「新しいお父さんにどうか」と紹介し、美鈴が今まで見たことがなかったような笑顔を見せる。悪くない人 -
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隣の市で無差別殺人事件(のちに未遂となる)がおきて、まだ犯人は逃走中。しかもウチの市に逃げ込んでいるらしい。そんな話を聞いて、八条風雅は友達と犯人がいそうな所、ショッピングセンターに行ってみた。警察官の数も増えてきた・・・と思っている矢先、犯人らしき人物を見つけ、野次馬的な気分が恐怖に変わった時、犯人は警察に捕まった。どんな凶悪な顔かと思った犯人は、普通のおじさんだった。
ネットで調べて、犯人とその家族の写真を見ても普通の家庭に見えた。
でもクラスでは身近におきたニュースに持ちきり。
特に洋介はクラスでも(自分より立場の弱い奴に強気ででたり、いじるタイプ)は、犯人に自分らと同級生で中二の女子が -
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ネタバレ鯨崎町の子どもたちにだけ知られていることだが、ゴツゴツとした崖を降りていった所に、そのお店はある。
「おもいで質屋」
丸い文字で書かれた木目調の看板が掲げられたカシスムースのような見た目の可愛い小屋。
そこに住む魔法使いに想い出を預けてお金と交換する。20歳になるまでに取りに来なければ、想い出はヒトデになって海に沈んでしまう。
遥斗はお母さんに怒られたり嫌な想い出を毎日毎日預け、里華は一切想い出を預けずそれでも毎日のように質屋を訪れる。
大人になる前に掴むことができる柔らかな想い出。
シンプルなファンタジー。
魔法使いと男の子と女の子。それぞれがそれぞれの時で感じる思いを繊細に描いたストーリ -
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猫視点小説二作目。
吉野万里子さんの作品はあったかいものが多いのですが、これは少々きつかった……
人間の都合によりバラバラになってしまった二匹の猫―ソリチュードとロンリネス
主に三毛猫ロンリネスの視点で描かれています。
それにしても人間に振り回される猫の気持ちってこんな感じなのかな。
なんだか自分もこんな風にボブに見られていたのかなとか、寂しい思いさせてきたのかなとか考えさせられました。
ロンリネスとソリチュードはどちらも「孤独」という意味だけど、孤独にもいいものと悪いものが。
いろいろ振り回されてロンリネスが引き取られた先での志穂子が言った、「誰かと必死で群れるより、寂しいこと