あらすじ
仕事ってなんなんでしょうね? ねえ、何のために働く??? キャラクタービジネスを手掛ける小さな会社に転職した紺野真穂。26歳。大手企業の下請け業務が中心で、プロジェクトの主役にはなれず、いわば「エキストラ」ですけど、それが何か? 社会の隅っこにいたって会社の下っ端だって、意地とプライドでいい仕事、目指しますから! 憧れの先輩、面倒くさい同僚、困った後輩と共に、さあ、今日もお仕事ですっ。仕事であるある! 職場にいるいる! 共感度ピカ☆イチのワーキング・ガール小説。『エキストラ!』を改題。
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Posted by ブクログ
楽しすぎて休みの日1日で読んでしまった。
主人公の紺ちゃんがイキイキと仕事をしていて、
私も休み明けの仕事頑張ろっかなと思わせてくれる。
大賀センパイが最高にいい男です。職場に欲しい。
Posted by ブクログ
面白かったです♪
主人公・紺野真穂。
就職氷河期で、滑り込み就職した会社が三年後に倒産。
再就職先のキャラクタービジネス会社で初めての営業に配属されて…。
基本、お仕事小説なんですが、紺ちゃんの片思いがくすぐったくてね。
天然で立ち直りは早いが、大事な場面で緊張すると「へっ?」と気の抜けた返事をしてしまう紺ちゃん。
同じプロジェクトチームの大賀センパイに恋い焦がれ、
思いを詠った短歌がこれまた愉快で。
「いつまでもひとところに留まってちゃいけない。
毎日頑張ってるんだから、今の君はあの頃の君とは違う」
凹んでいるとき、こんな言葉をさりげなくかけてくれる大賀センパイ。
あ~、素敵です。
「紺ちゃん」と初めて呼んでもらえたときは、
自分のことのように、ときめいちゃいました♪
俺たちは所詮、世の中という舞台の中ではエキストラ。
でも、だからこそできることもある。
舞台の隅っこで自由にそれなりの自我を持って踏ん張り続け、
そしていつかはステージの中央にいるスターを食ってやる。
「!」マークのついたエキストラ。
うん、いいですね!
「仕事」ってなんだろう。「働く」ことにはどんな意味があるんだろう。
で始まる大好きな荻原浩さんの「解説」も良かったです。
肩の力がふっと抜けて、元気をもらえた一冊でした。
Posted by ブクログ
なんとなくのタイトル買い表紙買いでしたが、アタリでした。
一人称小説で若い女の子の話し言葉だったから、最初はちょっととっつきにくいなーと思ってました。
でも、主人公の心情の変化、感情の浮き沈み(激しい!)がすごく伝わってきて、それが楽しい!面白い!
職種は違えど、仕事上のポジションが似ていたことも共感できた理由かもしれません。
ほとんど中断せずすいすい読めてしまいました。
作者さんのほかの作品も読んでみたいです。
Posted by ブクログ
軽快な文書で、リアリティー溢れる内容。サクサク読めました。実在しそうな人物像で、主人公に親近感を持てます。あまり期待せずに読み始めましたが、面白かったです。
Posted by ブクログ
『人はなぜ、働くんだろう』
いきなり難しそうな問いかけから始まった本日のレビュー。思わず哲学は苦手で…と逃げだしたくもなります。しかし、このレビューを読んでくださっているあなたも何かしら働く日々を送られていると思います。究極的にはそれは生活をするためなのだとは思います。宝くじに当たった、株で大儲けした、そして巨額の遺産相続を受けた…というようなことでもない限り、日々生活していく糧を見出すためにも私たちは働き続けなければなりません。
一方で、世界的な億万長者の方であっても働き続けている方は多数いらっしゃいます。一生困ることなく生きていけることが保証されているにも関わらず、働き続ける人たちの存在。そこには、単にお金儲けという次元を超えた何かしらの『働く意味』があるのだと思います。
さてここに、『人はなぜ、働くんだろう』と常に自問し続けながら営業アシスタントとして働く一人の女性が主人公となる物語があります。『キャラクタービジネス』の舞台裏を見るこの作品。そこで働く人たちの”お仕事小説”が描かれていくこの作品。そしてそれは、『わたしが働く意味』を掴み取っていく主人公の生き様を見る物語です。
『人生のクライマックスって、いつだろう』と『深夜二時半』、『他にやることがな』く『そんなことを考えていると』、『紺野さん、今空いてる?』と声を掛けられ『は、はい。空いてます』と答えるのは主人公の紺野真穂、26歳。『キャラクターグッズを作ったりそれに関連するホームページや冊子を』つくる『キャラパーク』で営業アシスタントを務める真穂は『バグチェックしてくれる?』と言われ『言われたとおりパソコンを操作』します。そんな真穂は『この会社に入って一番うれしかったこと』が『この人、大賀諒さんに出会えたことだ』と思います。『二つ年上の二十八歳』という大賀の『眠いだろ。でも頑張ろうな』という『短いコメントに、わたしの体温は急上昇する』という真穂。『社員二十七人』というオフィスを『わたしの居場所』と思う真穂。
場面は変わり、『では乾杯の音頭お願いします』と大賀に言われ『いやぁ、みんなホントありがとねー…』と挨拶を始めたのは松坂社長。『一つのプロジェクトが終わるとみんなで打ち上げをやる習慣』があることもあり、社長の乾杯の発声のあと、宴会が始まりました。そんな中、『ところで社長、今度新しいキャラクターデザインの案件が入るかもしれないんですけど、誰に振ればいいですかねー』と訊く大賀に、『うーん、そうだなぁ』と『しばらく考え込んだ』社長は『社内の組織替えをしよう』と言うと、『自分のバッグからA4サイズのノートを取り出し』『なにやら書き込み始め』ます。そして、『三つの長い丸を書』くと、『営業部って今までなんとなく十人の部員がいたが、それを営業局と名前を改め、三つの部署に分ける』、『第一本部は』『年間契約』の『クライアントさんの仕事』、『第二本部は』『いい関係のクライアントさんとさらなる関係固め』、そして『第三本部が、新規クライアントを中心にいく』と説明します。それに『いつからやります?』と、『広報の冴木奈々』が確認すると、『来週の月曜日』と社長は『にゃっと笑って答え』ます。『え、と驚いているのはわたしだけ』という中に『なんてフレキシブルな会社なんだろう』と思う奈穂。
再び場面は変わり、『週明け、出社するなり』『席替え』が行われました。『窓側が営業局第一本部ね。そこが第二本部、で一番壁際が第三本部』と説明する社長は『部長を抜いて、営業は九人だから、各本部が三人ずつってことだね』と続けます。そんな中、営業の他の女子二名である『川瀬絵里と畠中百合』が手をつないでいるのを見る真穂。『じゃあ、えーと、発表するね』、『第一本部のリーダー、木下くん。以下、沖くんと川瀬さん』、『第二本部のリーダー、海老沢くん。以下、畠中さんと細田くん』と発表する社長に『えー』と『不満げな声を上げ』る絵里。一方で自分の『名前が出てこない』と思う奈穂は、『あの人の名前も呼ばれていない』と気づきます。そんな中、『第三本部のリーダー、大賀くん。以下、山本くんと紺野さん』と言われ『うわ』と『思わず声を出しそうになってしまった』奈穂は、『こんな奇跡みたいな幸運、あるのだろうか』と思います。そんな奈穂が『顔を上げると、絵里と百合がじっとこちらを睨んでい』ます。それを見て『そういうことか。彼女たちが願っていたのは、二人して同じ本部になることではなく、大賀さんと一緒のグループになることだったのだ』、『それを勝ち取ってしまった』と思う奈穂。そんな時、『簡単に所信表明しようか…じゃあ端っこの紺野さんから』と振られた奈穂は『…仕事のやりがいってなんだろう。ずっとそれを考えていて、答えを探したいと思ってるんです…』と話し始めたものの『こういう抽象的な挨拶ではなかったかもしれない』と途中で気づきます。とは言え修正もできず、『だから、第三本部で頑張らせていただくことで、なぜ仕事をするのか、生きがいって何なのか、みたいなことを見つけられたらと思ってます』と急いでまとめ『ああ、なんか失敗した』と挨拶を終えた奈穂。その時でした。『そうだね。机上で考えるより、具体的なプロジェクトを通して答えを見つけ出していくのがいいと思う。頑張ろう』とフォローを入れてくれた大賀。『人生のクライマックスは、たった今かもしれません!』と思う奈穂。そんな奈穂が『第三本部』でお仕事と恋に邁進していく姿が描かれていきます。
“キャラクタービジネスを手掛ける小さな会社に転職した紺野真穂。26歳…社会の隅っこにいたって会社の下っ端だって、意地とプライドでいい仕事、目指しますから!憧れの先輩、面倒くさい同僚、困った後輩と共に、さあ、今日もお仕事ですっ。仕事であるある!職場にいるいる!共感度ピカ☆イチのワーキング・ガール小説”と、テンション・アゲアゲな内容紹介にこちらの気持ちもたかぶるこの作品。元々「エキストラ!」という書名だったものを改題して文庫本として刊行されています。
そんなこの作品は、”お仕事小説”と”片恋小説”の二つの側面を持っており、その両方に全力で突き進んでいく主人公の紺野奈穂の姿を描いていきます。では、まずはそんな主人公をご紹介しましょう。
● 紺野奈穂ってどんな人?
・『普通の家に育って、普通の受験をして、まあほどほどの女子大に入れて、普通に家族と別れを惜しんでちょっぴり涙を流しながら上京して、普通に勉強…』
・『就職氷河期で』苦労する中『大学の先輩』の紹介で正社員になるも『会社は倒産』、『キャラクタービジネス』を手がける『キャラパーク』に転職、営業アシスタントを務める
・『東横線』『元住吉駅』を出て『ブレーメン通り』徒歩三分のアパートに暮らす
・『趣味が短歌』、『愛読書が向田邦子』
いかがでしょうか?イメージできたでしょうか?
読書が大好きな皆さんなら『愛読書が向田邦子』という点に興味を持たれたかもしれません。私は女性作家さんの小説をすべて読むことを目標としていますが、向田邦子さんはノーマークでした。これはいけません。早速お名前を控えましたので、そのうちレビューをお目にかけることができると思います(笑)。もう一点は『趣味が短歌』という点ですね。では、ゴシック体にフォントを変えて登場する奈穂の詠む短歌を見てみましょう。
『ひとり帰路 突然の雨 傘がなく
水もしたたるイイ女、ダッシュ!』
地元の『元住吉駅』を降りた奈穂は、『いつか大賀さんがこの駅に降り立つことはあるだろうか』と一人妄想する中に本降りになった雨の中を駆け抜ける…という様を詠んだものです。次は、恋焦がれる大賀を詠んだものを見てみましょう。
『カーテンのオレンジ 端から食べつくせば
なかの諒くん きっと丸見え』
大賀の暮らすマンションを知った奈穂は、『オレンジ色』のカーテンの向こうに大賀の存在を思います。『オレンジ』を『食べつくせば』と比喩するところが面白いです。最後にもう一つ。これも大賀を思う奈穂の心の内を見せます。
『王子様 白雪姫は 待ってます
クリスマスには 愛を ください』
『本当は、クリスマス当日も普通に仕事だとわかっている。いや、仕事でなくても、どうせ愛なんてもらえないし』と分かりつつも大賀のことを思う心境を詠んでいく奈穂。物語にはこのような感じで、奈穂作の9つの短歌が収録されています。突拍子もないものとの比較ですが、「源氏物語」でもこの作品のように和歌が物語に散りばめられています。結果的にこの作品はそれと似たような効果を生んでいると思いました。
そんなこの作品は上記の通り、”お仕事小説”と”片恋小説”が絶妙な塩梅でミックスされながら展開していきます。”お仕事小説”として見ることができるのは、『キャラクターグッズを作ったりそれに関連するホームページや冊子を』つくる『キャラパーク』という『社員二十七人』の会社の舞台裏です。そこには、『僕らは基本、下請けじゃないですか』というように、仕事を発注してくるクライアントとの間で苦労する社員たちの姿が見えてきます。
・『下請けの会社は、クライアントに多少の無理を言われたって我慢しなくてはいけない』。
そんな中で『第三本部』の一人として仕事に向き合っていく奈穂。そんな奈穂はずっとこんな思いを胸に生きてきました。
・『人はなぜ、働くんだろう』
・『なんのために仕事をしているのか』
物語では、そんな奈穂が『働く意味』を考えつつ日々の仕事に邁進していく姿が描かれていきます。そんな中に、作品の書名に繋がるこんな考え方を掴んでいく奈穂。
『世の中はきっと、九九パーセントのエキストラと一パーセントのスターで構成されているのだ。でも黒子がいるからこそ、世界はきっと成り立っている。わたしたちはそんななかで、社会のためになる、「!」マークが五つくらいつくエキストラでいたい』
物語は『社員二十七人』の会社に訪れるまさかの転機、『下請け』であることのある意味での理不尽、そしてそんな中にも『人はなぜ、働くんだろう』という問いかけへの答えを求めて真摯に働き続ける真穂の姿が描かれていきます。これだけだと物語はかなり重く、堅苦しいものとなってしまいます。そこに、”片恋小説”の絶妙な甘い味付けが意味をもって浮かび上がります。大賀のことを一途に思い、仕事に邁進する真穂。この絶妙な塩梅が物語が堅苦しくならないように和らげてもいきます。そして『わたしが働く意味』を感じ取る物語の結末。そこには、”お仕事小説”ならではの働くことの貴さに胸を熱くする、そんな瞬間を見る物語の姿がありました。
『なんのために仕事をしているのか、という一大テーマはまだ解決していないけれど、とりあえず毎日会社に来るのは楽しくなっていた』。
『キャラパークというキャラクタービジネスの会社』で営業アシスタントを務める主人公の奈穂。この作品には、そんな奈穂が同じ部署の先輩・大賀を尊敬し、片恋しつつ日々を生きていく姿が描かれていました。奈穂の作る短歌が物語に絶妙なリズムを作るこの作品。『社員二十七人』の会社のリアルを見せていくこの作品。
ゆる〜く展開していく物語の中に、『人は、なぜ働くんだろう』という問いかけへの一つの答えを見た、そんな作品でした。
Posted by ブクログ
題のインパクト。
そして最初の数行が生々しくってそれが面白い。
技術者と営業の立場がその通りだなと共感してしまいました。
よくあるトラブルや1つのものを作り上げていく達成感など、楽しく読ませて頂きました。
Posted by ブクログ
軽いテイストながら文章はしっかりしてるし、仕事しているところもたくさん描かれているので息抜きとして楽しめました。裁量労働制で終電間近まで残業の日々なんて、私だったら嫌すぎるけど、太陽のように思い憧れている男性社員と同じプロジェクトチームにいるなら張り切っちゃうかな。
Posted by ブクログ
働くとは?と、考えさせられる本。
恋愛ばかりで仕事が手につかないとか後回し的なものは嫌いだけど、どっちも主人公にとっていい意味で双方を上手く過ごすには大切なエネルギーの一部だと思う。
仕事って、やっぱり中身も大切だけど一緒に働く人が一番大切なのかもと思わせる本。
Posted by ブクログ
■仕事ってなんなんでしょうね?ねえ、何のために働く???
キャラクタービジネスを手掛ける小さな会社に転職した紺野真穂。26歳。大手企業の下請け業務が中心で、プロジェクトの主役にはなれず、いわば「エキストラ」ですけど、それが何か? 社会の隅っこにいたって会社の下っ端だって、意地とプライドでいい仕事、目指しますから! 憧れの先輩、面倒くさい同僚、困った後輩と共に、さあ、今日もお仕事ですっ。仕事であるある! 職場にいるいる! 共感度ピカ☆イチのワーキング・ガール小説。
Posted by ブクログ
タイトル&表紙買いしました。
軽い感じでサクサク読める。
仕事をしていれば誰にでも起こる理不尽な状況と幸せな瞬間。
真穂(主人公)に共感したり、自分と比較したり。
とりあえず頑張ってみようよと応援されている気がした。
エキストラだけど明日も頑張ろう!と思える本。
あと、真穂の詠む短歌が地味にツボる。
Posted by ブクログ
ここの所重い本を何日も何日もかけて読んでいたから、たまには軽いものを、と手に取った。
「期待していなくて、ごめんなさい」といいたくなるくらい楽しく読むことができた。
サクサクと読み進められるけど、心に響く言葉もいくつかあった。
大賀センパイのような人の下で働けたら、大変なこともきっと乗り越えていけると思う。
キャラクタービジネスを手掛ける小さな会社に転職した紺ちゃん26歳が、社内での立ち位置に悩み、苦い経験を通して大人に向かって少しずつ進んでいく。
仕事を通して自分に自信をつけていく。
仕事を頑張る人を応援する内容。
Posted by ブクログ
キャラクターデザイン会社に転職した紺野真穂(26)のお仕事小説。
「エキストラ!」を改題。
能天気なのでクヨクヨ悩まず明るい主人公。
憧れの大賀先輩の言動で一喜一憂、モチベーションにして仕事を頑張る姿勢は好感がもてます。
ライトな感じ。
Posted by ブクログ
誰だってあると思う疑問「仕事とは?」そんなギモンを解決してくれるのがこの本だ!
これから就活に入る時期の私からしたら、共感はできないものの、いい時期にこの本と出会えたなと感じた。
「人のために仕事をする」「会社のために仕事をする」そんなのきっと人それぞれなんだろうけど、自分なりのしっくりストンとくる答えを見つけてあげるだけで、きっと各人の仕事をする意味が分かってくるのではないかなと思った。
実は初めて読む吉野万理子さん。彼女はもともと脚本家だったそうで、それも伺えるようなテンポの良さ。ただ、一つひとつのシーンの切り替えがちょっと早いような気がして、もっと読みたかった…と思わされた部分が多かったのが残念。スラスラ読める文章なので、ぜひ一度手にとって頂きたい!
Posted by ブクログ
主人公はポジティブになる才能があるとしか思えない前向きな考え方をするなと思った。
本当にスゴい。というか彼女の若さと彼への恋心が成せた技だと思う。
決まらない要件、そのあと繰り返される要件変更、なのにリミットは変わらず残業時間とストレスだけが増え、睡眠時間が削られていく。
実際にこの働きかたをしたときに、なんとかやっていけたのは、一緒に働く人たちと仲良く、一緒に乗り越えよう!という気概が持てたからだった。
Posted by ブクログ
何のために仕事をするのか…
転職した先で忙しいながらも、少しずつやりがいを見つけていく紺野。
誰でも一度は考えてしまう仕事について描かれている。
やっぱり、人間関係も大事なところだよねー。
2015.12.20
Posted by ブクログ
表紙可愛くキャッチーなタイトルに引かれて買いました。サクサク読めて面白く、仕事をしてる楽しさや意味を考えるようになる内容だけど、主人公にはちょっとイライラさせられました。ランダムだったけど主人公の読む短歌は面白かったです。
Posted by ブクログ
表紙がすごくかわいらしかったのと、タイトルの今夜も残業エキストラっていうのが語呂がよくていいなって思ったので買っちゃいました。
内容も小さな会社で働く女性の仕事の話がメインでなんとなく面白そうだなと思いました。
読んでみたら面白かったです。
主人公の紺ちゃんが優秀なキャリアウーマンって感じじゃないのが共感できていいです。私も働き始めたらあんな風に空回りとかするんじゃないかなって思いました。
憧れの大賀センパイもいいですね。きっとこういう憧れの人がいたらつらい仕事も楽しくなっちゃうんじゃないかな。
章ごとにある紺ちゃんの変な短歌も好きです(笑)
エキストラ!の考え方がいいです。
大多数の人は「エキストラ!」な人生を送るんだから、その人生を十分に楽しみたいですね。
Posted by ブクログ
20120831
さらりと読みやすかった。
人生のクライマックスはいつ?とか
エキストラはスポットライトは浴びないけどだからこそ自由だ、とか、
そんなようなことがブレずに描かれ、
面白く読めた。
職場の恵比寿や主人公紺野真穂の住む元住吉や、その他、地域を細かに描写してるのがわりと好きなので、楽しめた。
Posted by ブクログ
自分自身どうしてこの本を手に取ったのかは分からないのだけれど(作者の名前と、残業というワードに惹かれたのだと思う)、読んでみると高い文章力からくる軽快なテンポで楽しくサクサク読めた。章ごとに起承転結がしっかりできているのもその一因かと思う。漫画というよりかはドラマみたいな感じで読める小説。
Posted by ブクログ
ベンチャー企業に入社三ヶ月目の紺ちゃんが、憧れの先輩や一筋縄ではいかない取引先などに囲まれ成長していく物語。
「人生のクライマックスはいつだったか?」この小説を読み始めて最初に問われる問いだ。ちょっぴり地味で、自分に自信がなくて、太陽のように温かい先輩がいて、ちょっと気の合わない後輩がいて。主人公の紺野のポジションというのは、働く現代女性にとって近いものがあるのだと思う。だからこそ彼女が直面する問題は非常に身近で、彼女がとる解決方法が時には参考に、時には反面教師となるのだろう。私たちもエキストラで、舞台の中央には決して登場できないかもしれない。それでも「!」が上についているエキストラを目指しているのかもしれない。
冒頭の質問に対して、今が最高です、と答えられたらどれほどよいか。やや紺野の色ボケ感には辟易するが、できる憧れの先輩を救うのもやっぱり紺野なのだから。社会のために仕事をする、仕事をするのは世の中の役に立ってほしいから。そんな初心に返らせてくれるお話だった。