あらすじ
仕事ってなんなんでしょうね? ねえ、何のために働く??? キャラクタービジネスを手掛ける小さな会社に転職した紺野真穂。26歳。大手企業の下請け業務が中心で、プロジェクトの主役にはなれず、いわば「エキストラ」ですけど、それが何か? 社会の隅っこにいたって会社の下っ端だって、意地とプライドでいい仕事、目指しますから! 憧れの先輩、面倒くさい同僚、困った後輩と共に、さあ、今日もお仕事ですっ。仕事であるある! 職場にいるいる! 共感度ピカ☆イチのワーキング・ガール小説。『エキストラ!』を改題。
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Posted by ブクログ
ここの所重い本を何日も何日もかけて読んでいたから、たまには軽いものを、と手に取った。
「期待していなくて、ごめんなさい」といいたくなるくらい楽しく読むことができた。
サクサクと読み進められるけど、心に響く言葉もいくつかあった。
大賀センパイのような人の下で働けたら、大変なこともきっと乗り越えていけると思う。
キャラクタービジネスを手掛ける小さな会社に転職した紺ちゃん26歳が、社内での立ち位置に悩み、苦い経験を通して大人に向かって少しずつ進んでいく。
仕事を通して自分に自信をつけていく。
仕事を頑張る人を応援する内容。
Posted by ブクログ
主人公はポジティブになる才能があるとしか思えない前向きな考え方をするなと思った。
本当にスゴい。というか彼女の若さと彼への恋心が成せた技だと思う。
決まらない要件、そのあと繰り返される要件変更、なのにリミットは変わらず残業時間とストレスだけが増え、睡眠時間が削られていく。
実際にこの働きかたをしたときに、なんとかやっていけたのは、一緒に働く人たちと仲良く、一緒に乗り越えよう!という気概が持てたからだった。
Posted by ブクログ
ベンチャー企業に入社三ヶ月目の紺ちゃんが、憧れの先輩や一筋縄ではいかない取引先などに囲まれ成長していく物語。
「人生のクライマックスはいつだったか?」この小説を読み始めて最初に問われる問いだ。ちょっぴり地味で、自分に自信がなくて、太陽のように温かい先輩がいて、ちょっと気の合わない後輩がいて。主人公の紺野のポジションというのは、働く現代女性にとって近いものがあるのだと思う。だからこそ彼女が直面する問題は非常に身近で、彼女がとる解決方法が時には参考に、時には反面教師となるのだろう。私たちもエキストラで、舞台の中央には決して登場できないかもしれない。それでも「!」が上についているエキストラを目指しているのかもしれない。
冒頭の質問に対して、今が最高です、と答えられたらどれほどよいか。やや紺野の色ボケ感には辟易するが、できる憧れの先輩を救うのもやっぱり紺野なのだから。社会のために仕事をする、仕事をするのは世の中の役に立ってほしいから。そんな初心に返らせてくれるお話だった。