吉野万理子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ3.7
最近いろんな小説読んでると、カフェ系のお話多いなぁと感じる
街角に、路地裏に、ひっそりとあるカフェで、仕事や恋愛ごとを相談していくお話
この小説もまさにそのタイプ
個人的には女友達の闘病のお話がしみたなぁ
余計なひと言を言って絶縁になった親友、同じ闘病中の身として、めっちゃ気持ちがわかった
自分が大変になった時、あまり先が長くないかもってなったとき、もうほんとに好きた人たちだけでいいやってなるんだよなぁ
これまでちょっと嫌と思っても他との関わりもあるから我慢してても、もう気にならなくなる
最後のサングラス、あれはいくら他の親友たちには劣るにしても、100%嫌いなわけではないっていう意思表示かな、あとは、少なくてもお世話になった分のお礼、それ以上はない -
Posted by ブクログ
こんな場所が自分にもあったらいいなと羨ましくなる『カフェ保健室』。健康な子どもだったので保健室はめったに行かなかったけど、どちらかというと殺風景な冷たい印象だったかも。ポットで紅茶が飲めるなんてほっと一息つけて温まりそう。
「ゆめをもちましょう」って大嫌いだったな〜(笑)大人が望む答えを求められてる気がして。だんだん現実を見ろと言われるようになるけど、どちらにしろ夢はないとダメな感じがして、就職するまでずっと、もしかしたら今も、建前のような夢を話してる気がする。
子どものころに教わったことは、大人になっても正しいのだろうか?九品寺先生が言うように、意味が変わってくるのかな?私にはまだまだわからない。 -
Posted by ブクログ
児童書の著作多い吉野さんの、大人向け本でした。タイトルは児童書っぽいですよね。
舞台は横浜駅から徒歩13分くらい(平沼高校あたりか?)の古びた3階建てビルに入っている『カフェ保健室』。コーヒーはなく、紅茶が多種で全て400円(格安!)。スイーツセット700円、フードは日替わりメニューでパスタなどあるようだ。カップはたくさんあるものから選べて、常連になるとキープしてくれる。マスターは元英語教師の九品寺名子(71)。カップと紅茶の軽いうんちくも語られる。この茶葉の品揃えでこの値段とカップ、いいなぁ。実在してほしい。
登場人物たちはそれぞれ生活の小さな悩みがあるけど、このカフェに行ったこときっかけで少し目線変わっていくパターンでしたが、店主は特に押し付けがましくもなく、聖人でもない、普通に芯のしっかりした方。最初はこんな人のカフェ、ゆったり出来ないような?とも思ったけど、読み進めると、その距離感が良いのかもと思えてきます。
第1章 だれとでもなかよくしましょう
人と付き合うときごまかしなど出来ないことで逆に疎ましく思われたりして転職した竹田さん。どうやったら、派閥に巻き込まれず仕事できるのか?
第2章 目上の人を尊敬しましょう
定年を迎え改めて自分の価値観を見直す権藤さん。無意識に女性を下に見ていた?だから、大学で学び直し1人奨学金でNYの大学院へ進んだ妻を良く思えなかったのか?
第3章 ゆめをもちましょう
高1でアイドルになりたいと言ったらいつまでも夢みたいなこと言ってないで、と母に怒られた。ねえ、店長さん、どう思う?
話とは関係ないけど、マーロウのプリン大好きなのに、レイモンド・チャンドラーの小説読んだことない。プリンを更に愛すために読むべきだな。あと、アイドルオーディション、やはり怖いと思った。
第4章 うそをついてはいけません
金柴は市内の大学でテレビ出るようなアカペラグループいたって、それ横国の夜にワルツがモデルじゃん、と思いつつ読む。彼はウソが嫌いでなかなか理想の女性と出会えない…とカフェで店長に話すと、竹田さんと出会える機会を作ってくれた。彼女と気があって付き合い始めるが、ウソつかなくても、モヤモヤしてしまうことはやっぱりある。
第5章 相手のことを考えましょう
私たち5人組は学生の時一緒に雑誌を作っていた。楽しくて結び付きは強かった。一番仲の良かった萌果が直腸がんになったと連絡入る。そういえば彼女は食べすぎる。もっと野菜も取った方がいい。
第6章 整理整とんをしましょう
アイドルオーディションを受けた高上亜優子を店主が助けた時の原動力="心残り"である元教え子でタレントの中岡希世が裏横浜エリアの取材に来て、この店も映していいかと言われた店主。彼女にどんな心残りがあるのか?
これも話とは関係ないけど、横浜の年配の先生からは時々有名人誰それを教えていたんだ~というエピソード聞きます。ま、これだけ人いればそんな教え子がいる人も、いるわな。
読ませてまずい内容はないけど、少し成長してからの方が楽しく読める本です。中学校から。場所的に横浜の中高にはオススメ。 -
Posted by ブクログ
子どもの時に言われ続けた言葉を紐解いていく物語。
子供の時に先生や親から聞かされた言葉の数々を別の角度から元先生が別の視点を与えてくれる物語。
「だれとでもなかよくしましょう」,「目上の人を尊敬しましょう」,「ゆめをもちましょう」,「うそをついてはいけません」,「相手のことを考えましょう」,「整理整とんをしましょう」この言葉に覚えはないですか。
大人になって上記の言葉を大切にしている人がいる中、逆に言葉によって翻弄されている人には、当たらな視点を与えてくれる小説です。
社会に出ると当たり前だと考えて逆に重圧になったりする言葉でもあります。
この小説を通して言葉の本質を理解する大切さを教えてくれた気がします。
表面的に全てを捉えるのではなく、少し立ち止まり言葉を深掘りする。
そう思うと少し立ち止まる勇気も必要かもしれません。 -
Posted by ブクログ
小学生の頃、「整理整とん」など目標とする言葉が教室に貼られていた記憶があります。その言葉が各章のタイトルで、おもしろいなと思いました。
小学生の頃に習った言葉が呪縛のようになってしまっている人達へ、「カフェ保健室」の店主が新たな視点からアドバイスしてくれる物語。目から鱗でした。最後はちゃんと大団円で、読後感スッキリでした。
カップを選べて紅茶が飲める、カフェ保健室の物語を読んでいたら、紅茶とお菓子でゆっくりしたくなりました。
〈目次〉
第1章 だれとでもなかよくしましょう
第2章 目上の人を尊敬しましょう
第3章 ゆめをもちましょう
第4章 うそをついてはいけません
第6章 相手のことを考えましょう
第6章 整理整とんをしましょう