作品一覧

  • 100年見つめてきました
    4.3
    1巻1,320円 (税込)
    奈良県生駒市の生駒山上遊園地の遊具「飛行塔」が話す歴史ファンタジー! 標高642メートルの生駒山から見続けた昭和4年から戦時中、令和までの、歴史童話。 飛行塔は、子どもたちを空の世界へと誘う楽しい遊具として、昭和4年に生まれました。 戦争中は、飛行塔部分をもぎとられ「金属回収」されてしまいます。明石空襲、大阪空襲を目の前で見て「戦争とは何か」を考え、 その後、高度経済成長期の変わる日本を見届け、令和の子どもたちにあたたかい声をかけます。 長い年月の間、高い山のてっぺんから、いろんなものを見てきた、 現存する最古の遊具である飛行塔のお話。 ●巻末に、年表や語句説明もあり、「戦争を伝える」ためにもぜひご覧頂きたいです。 ●発売前から書店員さん、司書さんから評判です! 「被害者」「加害者」ではなく、「第三者視点」で描かれる戦争童話は、 子どもたちに客観的に戦争について考える力を与えてくれます。 ──紀伊國屋書店横浜店 花田優子 「平和がいかに大切か。争いのない世の中がどれだけ尊いものか。稼働する最古の大型遊具が見つめた、戦前、戦中、戦後。 その歩みをユニークな手法で伝えるやさしくてせつない物語。幅広い世代に手に取って欲しいです!」 ──NetGalley先読み読者
  • 100年見つめてきました

    Posted by ブクログ

    あなたは、100年変わらず同じ場所で世の中の移り変わりを見たとしたらそこに何が見えてくると思いますか?

    医療技術の進歩もあって人生80年と言われていた人の一生も今や人生100年という言い方で語られるようになりました。100年という時間は長いものです。そんな長い時間の中で人はライフスタイルの変化に伴って居場所を変えてもいきます。同じ場所で100年を過ごすということも少ないと思います。

    今の世の中、変化しないものはないという位にさまざまなものが変化し続けています。例えば大阪という街を見ても今から80年前にはB29の襲来による大空襲で多くの人命が奪われました。しかし、その後の復興によって幸せな暮

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    2024年09月16日
  • 100年見つめてきました

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    建物に意識があったら•••。

    こんなふうに、自分の周りの世界を見て、さまざまな出来事を体験していくんだろうな。

    この作品の語り手、「飛行塔」に感情移入する子どもたちが沢山いたらいいな。

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    2024年09月27日
  • 100年見つめてきました

    Posted by ブクログ

    生駒山上遊園地(奈良県)にある飛行塔は現存する日本最古の大型遊具。その飛行塔が主人公の語り部となり、世代を超えて人々の営みを見守る。1929年からの歴史なので、近代化や戦争を体験していく。
    語り部が飛行塔なのに、すんなり言葉が染みていくのがさすがの構成力だとおもった。また、戦争が物の目線から語られるので客観的にスムーズに読めた。戦争のお話としても、時代の移り変わりを読める児童書としても良かった。
    4年生くらいから。

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    2024年02月08日
  • 100年見つめてきました

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    生駒には一度だけ行ったことはありますが、
    飛行塔はよく覚えていません。ごめんなさい…

    戦時中は鉄は全て没収されたのだと思っていましたが、軍事利用というのも考えてみればアリですよね。
    塔本人(!?)としては不本意かもしれませんが、
    それで今日まで存在しているという運命的なモノ。

    飛行塔がいつまでも子どもたちの歓声とともに
    いられますように。

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    2024年02月07日

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