吉野万理子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
お笑い芸人志望の『若葉』は、進学した高校のクラスメート『弥生』を相方候補にと目を付ける。が、勘違いで、弥生の希望のウェイトリフティング部に一緒に入部してしまう。
大会を目前に控え、部を取材に来た卒業生で若葉の目標とするお笑い芸人の目に留まりデビューのチャンスを得るも、いつの間にかウェイトリフティングを好きになっていたことに気付く。
なんでこれをやろと思ったんだろう?と思ってしまう種目の一つ、ウエイトリフティング。
将来への打算も何もなく、好きなことに夢中になれる姿はとても輝いている。
もちろん楽しいばかりではなく、苦悩や挫折も味わうけれど、若葉の語りで綴られる文章は、軽妙で清々しい。小技も効 -
Posted by ブクログ
ミケは6年生。転校してきたけど、今ひとつ学校に馴染めない。前の学校、友達の良かった事ばかりを思い出してしまう。
そんなときに思い出を預かる不思議なおもいで質屋に行く。20歳すぎると見えなくなるその店は思い出の対価にお金をくれる…。
話の主題は人の心のすれ違いなど、心情描写なのですが、不思議な能力のある魔法使いが出てくることで、ファンタジーっぽい味わいが加味されたお話です。個人的に吉野万理子さんの作品はファンタジー色あるものより、現実のものの方が好きです。これも今ひとつな印象でした(良かったけど)。
吉野万理子さんは小説に良くスポーツを書かれていて、以前お相撲が好きと聞いたことがあったのですが、