あらすじ
横浜みなとみらいにある風変わりな喫茶店。お客さんから送られてきた絵葉書を大切に保管し、壁一面に張ってある。だから書いた本人はいつでも想い出に出会えるし、知らない人にも楽しんでもらえたりする。今だからこそ、手書きでしか書けないことがある。喫茶店をめぐる人間模様は、温かく、せつなく、さわやか。読んだ後は、大切な人に手紙を書きたくなります。
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Posted by ブクログ
店内にポストカードが飾られているお店。
いろんな土地の、いろんな人の思いが込められたポストカード。
こんなお店が本当に存在したら、是非言ってみたいと思う。そして私もお店宛に旅先から葉書を送りたいと思う。
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壁一面にポストカードが飾られているカフェのお話。
凄く好きなタイプの本。
2つ目の話の主人公が最悪の男だったからこの先もこの人の話だったらやだなって思ったけど、そうじゃなくて良かった。まさかの伏線でびっくりだったけど…。私は性悪説に1票。
ポストカードを公開しちゃうのに最初はびっくりしたけどなんか良い。ポストカードを送り合う相手なんていないので凄く羨ましいな。このカフェがあれば家族に見られないし、見たいときに何時でも見られる。
うっすらとブルーに染まった風を感じて歩きながらポストカードカフェを探してみたいな。
Posted by ブクログ
世界遺産に関する文庫本を検索していたら、12章のタイトルが、『葉書は世界遺産だと誰かが言った』だったので、たまたまひっかかった。
梗概を読むと面白そうだったので手に取った。
こういう巡り合わせの本は、当たり外れは運次第だけど、今回は当たり。
カフェの常連客睦子さんは、長年会っていない亭主の銀次さんから30年程前に一度葉書を受け取って以来、カフェで二度目の葉書を待つ日々。最後の最後で涙腺が緩み、じわっと来る。
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横浜みなとみらい、ランドマークタワー内の書店で巡りあったこの本。
「みなとみらいが舞台です!」のPOPとともに平積みされて、思わず購入してしまいました。
大好きなみなとみらい、情景を浮かべながら読みました。
ポストカードカフェ、実際に小豆島に近いものがあるそうなのですが、場もいいですけど、何よりこの登場人物のような人たちが集うカフェ、私も行ってみたいです。
すてきなカフェは多いけど、人と繋がり合えることはあまりないし、そういう意味で、こんなカフェが増えたらいいなと思います。
Posted by ブクログ
やっぱり手紙はいい!
心が文字に表れる手書きがいい!
ポストカードカフェを舞台に繰り広げられる人間模様。
私もカードを書いてみようかな、
そんな気分にさせてくれる。
Posted by ブクログ
横浜の絵葉書を壁一面に飾るという風変わりな喫茶店を舞台にした12話収録の連作短編集。1話あたり30ページ弱なので、割と短時間に読み切ることができる。難しい言葉なども使っておらず、平易な言葉が多いので非常に読みやすい。
カフェっぽく、ホッと一息つけるような作品。ただ、何となく展開が読めてしまうのでインパクトは強くない。ちょっとした不穏な空気は流れるのだが、全体的にほのぼのとした感じでゆっくりと時間が流れていく印象を受ける。
言葉の大切さを改めて認識できたような気がする。そして、絵葉書の写真が意味することの大きさに驚いた。こんな意識で絵葉書を選んだことなどなかったので。