吉本佳生のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
車が系列販売店だけでなく買えるようになると僕も過去考えたことがあったが実際そのようになってきているのは驚きだ。
家電のように価格競争に巻き込まれることは容易に想像出来る。
フードマイレージに関する指摘は納得できる。
食料を運ぶ重さに距離を掛けて算出するのだが輸送手段を問わなかったり、逆に人が移動した場合はフードマイレージが0になるといった欠点が見える。
こうした指標はよく考えなければならない。
オークションに値段を上げて行くイングリッシュオークションと値段を下げて行くダッチオークションがある。
その他に封印オークションがあり最高落札額を提示した人がその金額で買うファーストプライスオークションと -
Posted by ブクログ
私の力では、本書の内容を正確に要約することもできないし、筆者の見解を検証しながら読むこともできない。
でも、ここに書かれていることは衝撃的だった。
日本の稀有なデフレ期は、日銀=日本政府の過度な円安誘導のためであったのか。
国際金融論の見地からはそうなるのね…。
そして輸出産業は潤ったものの、内部留保だけが増え、社会にお金が回ることはなかった、と。
その一方で、多くの企業(中小企業)は価格転嫁を悪とみなす風潮に逆らえず、人件費の切り下げでの対応を余儀なくされ、国内の経済格差は拡大した、と。
自分自身もみてきたことがパズルのピースのようにはまって、絵が見えてきたような感じがした。
最後の提 -
Posted by ブクログ
挑発的なタイトル。
個人投資家は、暴落によるダメージを徹底的に避け、バブルのチャンスに乗って儲けるしか、資産を増やす芽はない、というのだ。
逆に、金融知識に自信のない個人投資家は、ネットバンクの預金と、変動型10年満期の個人向け国債がよい、ということだった。
個人の投資家ができるリスク管理は、流動性リスクだけ。
それゆえの、上記二つの選択だと。
金融の世界の常識も変わる。
長期にわたっての分散投資がよい、という常識さえ、もはや通用しなくなっているという。
本書は5年前の本だが、今はどうだろう。
実際、私も日本株、日本債券、先進国株、先進国債券と四つのインデックス投信に分散して積み立てをして -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルは煽りすぎですが,中身は真っ当で,いわゆるミクロ経済学として扱われるトピック(の一部)について,様々な事象・事例を用いて門外漢にも分かりやすく解説されています。
すでに他のレビューに書かれている通り,本書の主軸となっているトピックは,モノやサービスの価格・料金体系がどのように決まり,それらがなぜ現在のような形・あり方になっているのかということです。「スタバではグランデを買え」は全9章のうちの1章での著者の主張に過ぎず,本書の内容全体を代表しているわけではないので「煽りすぎ」というわけです。
私が個人的に面白いと思ったのは上記の主要トピックがかかれている部分ではない,第7章でした。 -
Posted by ブクログ
人が物やサービスを買う時は「お金」だけではなく「時間」「労力」が対等に働くということを頭に入れて行動することが、偏った思考にならない方法なのだと言うことを感じた一冊でした。
・「裁定取引」とは、同じ時点で同じ物が違う価格で売買されていた時、その価格差を利用して儲けようとする取り引き、いわゆる転売。
・ドミナント戦略
物流の効率を考えて特定の店を集中して出す戦略のこと。
・規模の経済性
たくさんの物が作られることによってコストが下がること。
・経験効果
同じ製品を繰り返し作ることによって品質管理が向上してコスト低下をもたらすこと。
・価値を測るものとしては「お金」「時間」「労力」を用い -
Posted by ブクログ
ネタバレコスト計算に関する考え方が、めちゃくちゃわかりやすい。手間をかけるということは、コストがかかっている、ということ。リテラシーのない人はコストを払うしかないということ。人と同じようにやっていて得になることと、損になることがあること。あたりまえだけど、原油を精製するとき同時に全種類できてしまうから、国内で消費するために100円ショップのプラスチック用品を作るとか。高級品を作る工場の空きのあるときに安く作るとか、そうすれば、新たなコストは材料費だけでいいとか、すごい面白いね。船便で中国からモノを運んでくるのは、思ったよりも全然コストがかからないとか。子供の医療費補助が、本当に子どものためになるのか、
-
Posted by ブクログ
「コーヒー一杯無料」を謳うカフェAと、「コーヒーを一杯頼めばおかわり無料」のカフェB。二つのカフェの戦略には、どういう違いがあるだろうか。実質0円スマホと、基本プレイ無料の携帯ゲームは、それぞれどんな思想で設計されているのか。TDLやUSJが、アトラクションごとの課金を行わないのはどうしてか――。
本書が扱うのは上記のような、いわゆる「無料ビジネス」の戦略である。おカネを稼ぐことが最大の目的であるビジネスと「無料」は本来、相性が良くないはず。ところが現実では、これを戦略に採り入れる経営者は少なくない。
タダほど高いモノはなく、美味しい話には裏がある。コーヒー無料を謳うのは、それにかかるコス -
Posted by ブクログ
「スタバではグランデを買え!」ってなぜかを知りたくてこの本を読んだ。100円追加で容量が2倍になるから消費者にとってお得感があり、スタバにしてみれば増えた容量の原価は人件費や家賃に比べるときわめて低いので、両者にとってwin-winの関係となる。
たしかに、スタバにしてみればグランデを注文する消費者は上客であるが、はたして消費者は、容量が2倍になったからといって100円を余計に払うものでしょうか?
本書でも述べているように、コーヒーショップはコーヒーそのものと飲む場所を提供するサービスである。多くの人は、コーヒー目当てにスタバに行くのではなく、憩いの場所として利用することが多い。したがっ