吉本佳生のレビュー一覧

  • スタバではグランデを買え!

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    生活に関わる経済学が分かりやすく書かれていた本でした。ペットボトルを、スーパーで買うか自販機で買うかという点について、価格だけではなくコスト(手間)の部分も意識して購買していることを理解しました。価格だけで見るとスーパーの方が安いですが、行く手間などを考えると、高くてもコンビニや自販機で買うことがあります。行く手間を削減するという価値がこの価格に含まれていると気づきました。
    価格の内訳についても知ることができたので、なぜこの価格設定なのかやどんな付加価値が付与されているか、同じような製品やサービスにも価格差が生まれている理由について考えてみようと思いました。

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    2019年04月15日
  • 金融商品にだまされるな!

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    なかなかのツッコミです。

    大手銀行。証券会社の売ってる保険、または投資絡みの商品はインフレの不安を煽って外貨運用を進めたりする、限りなく詐欺に近い悪徳商法です。

    と。笑笑

    そして、山一證券と日興コーディアル証券の経営を傾かせたのも、こういった仕組債が原因の1つという、なんともリアルな助言だらけの本。

    ツッコミがとにかく鋭すぎてすごい。

    言ってることが矛盾するような恥ずかしい発言のFPもかずおおくいることや、恥をかくよりとにかく売りたい銀行側に有利な商品への販売姿勢がまかり通ってる。

    とか、そうかそうなのか。プロすらも中身を把握しきれない複雑な商品が多数あるってことは、これは初心者

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    2018年12月06日
  • 無料ビジネスの時代 ――消費不況に立ち向かう価格戦略

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    ネタバレ

    「すべての消費者に対して単純に同じ価格を提示するのではなく、消費者のタイプに応じてきめ細かな価格設定をおこなう。そのなかで、なんらかの商品の「無料」を効果的に使うのが、理想な無料ビジネスなのです。」(9頁)

    無料ビジネスは、全体的な価格戦略の中の一つのピースとして位置付ける。
    無料ビジネスには、顧客情報の有効活用が必要。なので、ネット関連のビジネスが有利。
    無料ビジネスには、個別採算型(カフェのコーヒー)と総合採算型(ソシャゲ)とがある。

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    2018年10月25日
  • スタバではグランデを買え!

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    ペットボトルのお茶の販売コスト、テレビやデジカメの値下がり、映画のDVDの値差、携帯電話の料金設定の複雑さ、スターバックスコーヒーのサイズごとのコスト、100円ショップの100円販売等の分析、説明、理由が前半を占める。ここまでは非常に一般的な話であり、要約すれば、「規模の経済性」、「範囲の経済性」、「変動費と固定費のコスト分析」などの説明。当たり前すぎて、退屈、くそ本の予感がした。ところが、後半戦になると、「子供医療費無料の経済的不平、問題点」や、「経済格差問題」、「逆輸入邦楽CDの受益者」に言及。これがなかなか良い。私にとっては目から鱗的発見があり、面白い。前半☆一つ、後半☆4つ。

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    2018年10月23日
  • 日本の景気は賃金が決める

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    アベノミクスの金融緩和政策や公共事業拡大は前提として、その方向性(お金の使い道)を変えることで、日本の不況を改善しよう。という提案。

    賃金格差に注目し、それをいかに解消していけばいいのかが模索されている。

    金融緩和政策によってデフレが発生してしまうならば、海外の資源バブルではなく、国内の不動産バブルに誘導する。不動産価格の上昇と、公共事業の都市部への集中で、サービス業に従事する人の賃金を上げ、それによって、賃金デフレを脱出する、というシナリオのようだ。

    公平性の問題はとりあえず横に置いておき、経済学の観点のみから論じられている。

    人口の集中が、サービス業の売り上げに影響を与えるのは確か

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    2018年10月09日
  • スタバではグランデを買え!

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    生活に身近な物事を経済学の視点で見つめ直すと、物事の仕組みが見えてくる、というコンセプト。
    経済学の基本を実際の生活で眼にする現象で説明して行く本。

    デジカメやDVDの価格、携帯の料金設定などから、企業の戦略を説明。

    一度経済学の視点を持てれば、企業側の「うまい広告」にはだまされなくなるかも。

    日本の教育において、こういった基本的な経済学の教育がほとんどなされていないというのは本当に残念なことであると思う。おとなの入門書には最適な一冊。

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    2018年10月09日
  • クルマは家電量販店で買え!

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    前作に引き続き実際の生活の中で見ることができる経済現象をわかりやすく解説した本。車や教育費など比較的高価で関心の高い物を中心に解説。

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    2018年10月09日
  • スタバではグランデを買え ――価格と生活の経済学

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    タイトルに惹かれて読んでみた。

    スタバではグランデを買え!というのは消費者へ向けた有益なメッセージだと思ったら、まさかのWin-Winな価格設定とサイズになっていたとは(笑)

    タイトルに惹かれたということもあり、読んだのは一部分のみであったが、経済学のエッセンスを知ることができた。

    本体価格は、そのもののコストのみではなく、取引コストと呼ばれる、「時間と労力(手間)、余分なお金の支出、他の資産の使用、心理的負担」に該当するコストも含まれており、寧ろ取引コストに比重が置かれている商品が殆どである。

    なぜ、スーパーで安く売られているペットボトルのお茶ではなく、その近くにある自動販売

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    2018年08月30日
  • スタバではグランデを買え ――価格と生活の経済学

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    タイトルが面白そうだったので手にとってみた。モノの値段がどういう風に決まっているのかを分かりやすく分析していると思う。
    それにしても、ケータイ料金の仕組みが複雑すぎる!それは筆者も述べていることだがどうにかならないものだろうか。
    モノを購入するときは料金体系の概要を把握し、自分にとって一番の有利な方法(契約者はきちんと読む!)を選び取りたい。

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    2018年08月25日
  • 無料ビジネスの時代 ――消費不況に立ち向かう価格戦略

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    「コーヒー1杯無料」と「コーヒーおかわり無料」
    賢いカフェ経営者は、どちらを選ぶかという問題。

    無料ビジネスの様々な効果をわかりやすく解説。
    ”最初は0円で利益を追及する”という点を無料ビジネスの要件として評価。

    …なるほど。ちょっと知っているだけで、様々な広告がおもしろくよめそうだ。

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    2018年03月14日
  • マーケティングに使える「家計調査」 世界最大の消費者ビッグデータは「宝の山」だ

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    家庭の収入を5段階に分けて、どの層が、どのような商品を買っているかを分析した本。「格差社会うんぬん」のビジネス書を読むよりも、はるかに格差社会を実感できる・・・。これを読むと、食品と通信費以外で収益を上げるには、富裕層に商品を売る以外に無いのではないか・・・。

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    2018年02月01日
  • スタバではグランデを買え!

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    ネタバレ

    だいぶ前にベストセラーになった本である。経済学のサービス対価に関する知識が得られると思う。
    今の経済は第三次産業が主流でサービスで利益を得ている会社がほどんどだ。一口にサービスと言っても、目に見える接客型のサービスから目には見えない仕組みでサービスをしているものまで、サービスに対する考え方とその対価について述べているのが本書である。
    実は通読しておらず興味のある章のみ斜め読みした。サービス業を経験したことがあるため対価についての考え方や経済的観念については飛ばし読みした。
    タイトルのスタバの件で言えば、サービスコストは大差ないから大きいサイズを頼んだ方が客も店側もwin-winであるということ

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    2017年10月28日
  • スタバではグランデを買え!

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    子どもの医療無料化の問題点はなるほどと思った。ケータイの料金体系とか。ちょっとしたことってなかなか気づかないね。

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    2017年08月07日
  • スマホは人気で買うな! 経済学思考トレーニング

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    昔NHKで放送されていた「出社が楽しい経済学」に関わっていたエコノミスト。
    金融教育の必要性を主張してきた人だけあって、この本も教育的。
    奇数ページに問いが出され、一枚めくった偶数ページにその「答え」が出ている。

    内容は、主に価格差別を中心とした価格戦略の解説。
    「なぜ大ヒットシリーズ完結編の映画のチケットは高く設定されないのか」など、身近な事例が取り上げられている。
    まあ、刊行後4年ほど経っているので、ちょっと事情が変わってきてしまったものもあるけど。
    残念なのが、答えの解説が短いというか、詳しくないこと。
    先ほど言ったページ設計の縛りのせいだろう。

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    2017年07月02日
  • 暗号が通貨になる「ビットコイン」のからくり

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    ネタバレ

    「マウントゴックス」の破綻で、いかがわしさを感じるビットコイン。その仕組みやメリットを紹介した入門書。
    本書を読んでも、個人的にはビットコインについて理解が不十分である。
    ・マウントゴックスは「ビットコイン取引所」の1つにしか過ぎない
    ・ビットコインに管理者はいない
    ・考案者である「中本哲史(さとし)」の正体は不明である
    など、初めて知ることも多かった。知識が増えたことは確かである。
    取引情報のブロックを承認し、長いブロックチェーンを作っていくことで信頼性を増すことや、ブロックの末尾についている鍵を計算する作業を行う(マインニングという)こと、マインニングによって報酬を得ることなど、ビットコイ

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    2017年05月20日
  • スタバではグランデを買え!

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    タイトルのスタバの例だけではなく、色々な小売から値付けの意味や、消費者の心理を教えてくれる本書。グランデにすると、企業の利益が大きくなるだけではなく、消費者の利益も大きくなる(取引コストが減らせる)。すべての行動は数字に落とし込める。経営者の感覚としては必要なものだろう。

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    2017年02月20日
  • スタバではグランデを買え ――価格と生活の経済学

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    ・量は2倍だけど値段は+\100
    ・取引コスト
    ・薄利多売

    子どもの医療費の意見には反対、
    医療費無料で病院が混んで仕事休んでコスト増、
    待ち時間増で子どももさらに悪くなる可能性が、などなど。
    それでも無料化の恩恵の方が多いと個人的意見。

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    2017年02月11日
  • スタバではグランデを買え ――価格と生活の経済学

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    前半戦の価格メカニズムの分析は、テレビ東京でもやっていそうだが、後半になると、よりアクチャルな、学生の身過ぎ世過ぎの相談に付き合う良き兄貴分といった語りで、経済問題を捉え直してみせる。なかなかの手腕。

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    2016年09月08日
  • 確率・統計でわかる「金融リスク」のからくり 「想定外の損失」をどう避けるか

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    著者の言わんとしてるところは、概ね理解できたと思う。

    バフェットも言っているが、自分の分からないものには投資をしない。本書の筆者も結局は同じことを言いたいのでは。リスクをよく理解しない内は手を出さないほうがいいですよ、と。

    本書には自分にとり、目うろこの話しもあり、自分の投資方針を今一度見直さなくてはいけないと強く感じた。投資商品に手を出すのが怖くなった。

    もっと言うと、低金利で魅力のない銀行預金だが、そこへの資金の移動を考えようかな。スズメの涙の金額だが。

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    2016年06月10日
  • 暗号が通貨になる「ビットコイン」のからくり

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     先日、会社用の小論文のテーマで決済方法について書く機会があった。
     いろいろ調べて、結論として将来的にはビットコインが本命ではないかと思うに至った。

     で、ビットコインの課題としてはセキュリティの問題があるのではないかと書いたのだ。
     ビットコインよく知らないくせに。
     ブロックチェーンの暗号化技術もよく分かってないくせに。

     書いて提出したはいいけど、結局ビットコインってなんなんだ?という疑問が残ったままになるのは癪だからビットコインについても調べてみた。

     本書を読んで、ビットコインの課題はセキュリティではないことを知った。いやぁ、知ったふりして頓珍漢なこと書いていてたなぁ。お恥ず

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    2016年06月03日