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最初は無料で商品やサービスを提供しながら、最終的には利益を得ようとする「無料ビジネス」。この手法が、なぜ流行するようになったのか? そのしくみを解説し、デフレ不況から抜け出せない日本企業が、売上をふやし、利益を拡大させるための価格戦略を考える。おもしろくてタメになる知識満載のビジネス書。
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Posted by ブクログ
クリス・アンダーソンの『フリー』を、日本国内の状況に落とし込んだ新書。身近な例から、現在花盛りの「無料ビジネス」がどのような戦略で行われているのかを概説している。 基本的に無料ビジネスは「損して得取れ」か、「あるものを売ることで、別のものを提供する」かのどちらかだと思うけれども、それを的確に分類し...続きを読むてあてはめていくところは面白く読めた。この本の良いところは、「無料ビジネス」としての戦略が上手くいっているところと、上手くいっていないところを論じている点にあると思う。 結論から言うと、「無料ビジネス」という概念は最近名付けられたけれども、そこで行われていることは昔から脈々と続いているということ。でも、なんの疑問もなくしていることを、理論的に研究することで定量的な効果を推し量ることができるのだと思う。 私が思うに、今の企業ビジネスは「一円でも損が出来ないビジネス」が主流なので、無料ビジネスの考え方が周知されれば柔軟なビジネス環境ができるのではないだろうか?
様々な事例をもとに無料ビジネスの解説をしている。 日本では他の先進国では販売されないような危険な金融商品が売られていることは知らなかった。 日本の物価を大きく左右するのは資源価格ではなく、労働コスト。つまり、しばらく資源価格が上昇しても労働コストの削減でその影響は吸収出来てしまう。 これからも世の中...続きを読むを経済的な面から見ていきたい。無料で提供する動機は何か。ということをよく考えたい。
「コーヒー一杯無料」を謳うカフェAと、「コーヒーを一杯頼めばおかわり無料」のカフェB。二つのカフェの戦略には、どういう違いがあるだろうか。実質0円スマホと、基本プレイ無料の携帯ゲームは、それぞれどんな思想で設計されているのか。TDLやUSJが、アトラクションごとの課金を行わないのはどうしてか――。 ...続きを読む 本書が扱うのは上記のような、いわゆる「無料ビジネス」の戦略である。おカネを稼ぐことが最大の目的であるビジネスと「無料」は本来、相性が良くないはず。ところが現実では、これを戦略に採り入れる経営者は少なくない。 タダほど高いモノはなく、美味しい話には裏がある。コーヒー無料を謳うのは、それにかかるコストが宣伝広告費よりも安くつくからだったりするし、基本プレイ無料のゲームを支えているのは一部のヘビーユーザー(=総合で見て採算が取れている)だ。それに、「我々がGoogleで調べている時、Googleもまた我々を調べている」。 と、いう話自体は面白かったのだけど、どうして「無料ビジネス」か、という話になった途端、いきなりデフレ批判がはじまって混乱した。それは別の本に書いてください……。
無料ビジネスから見えてくる、価格戦略の様々な在り方が、大変面白く感じた。 また同時に、「情報」の扱い方ひとつがいかに大きな、共通の要素となっているかが伺える。もはや言うまでもないのかもしれないが、顧客情報抜きに、ビジネスは語れないのだろう。
ケインズが指摘した「完全投資」=「どんな種類の耐久財についても、これ以上の増加からはもはや取り換え費用以上の収益を期待することができなくなるほどの投資の状態」、はたまたマルクスが言った「利潤率の傾向的低下」、また、リカードやミルが想定した「定常状態」。現今の日本経済が陥っている資本主義経済が成熟すれ...続きを読むばするほど資本主義経済が滅亡に近づくというパラドックス。 そんななか、各企業は、消費不況に立ち向かう価格戦略として「無料ビジネス」という新たな戦略の下、日々実践を重ねている。 企業にとって一番の消費者であった「政府」ももう消費するだけの余力はないし、官が関与すればするほど余計に墓穴を掘ることも露呈してしまっている。 真の無料ビジネスとは? インターネット時代において脚光を浴びる「無料ビジネス」。 しかしながら、無料ビジネスは今に始まった経済モデルではないことも著者は明らかにしてしまう。 デフレ不況に立ち向かう企業関係者。そして、真の無料ビジネスの果実をゲットしたい生活者必読の本である!
無料ビジネス。 コーヒーの無料サービス。TDL、USJの価格戦略などわかりやすく説明。 仕掛けられる我々消費者も、無料の奥に隠された戦略を読み取らないといけない。
「コーヒー1杯無料」と「コーヒーおかわり無料」 賢いカフェ経営者は、どちらを選ぶかという問題。 無料ビジネスの様々な効果をわかりやすく解説。 ”最初は0円で利益を追及する”という点を無料ビジネスの要件として評価。 …なるほど。ちょっと知っているだけで、様々な広告がおもしろくよめそうだ。
無料ビジネスとは、最初はゼロ円+利益を追求 無料で提供すら目的として、情報ルートの構築であることが多い 顧客を分類して売り方を変える プレミアム版の品質だけ高めてもだめで、無料版の品質も高めないと無料版の評判低下がプレミアム版の足を引っ張る 無料ビジネスは、戦略的な値下げと個人向けファイナンス機能が...続きを読むセットになっている店が優れている
図も交えながら、分かりやすく無料ビジネスの仕組みがまとめられている。 FREEを意識し過ぎな感は否めない
無料ビジネスを分類して儲けの仕組みを解説するだけでなく、「なぜ?無料にしているのか?」の考察まで遡って解説しているので、内容は懇切丁寧。ただ、無料ビジネスについてある程度知識のある人にはやや言い回しがくどいかも… とはいえ、解説は「無料ビジネス」だけに限らず「プライシング」の基礎的な概念にまで及ぶの...続きを読むで、認識しておいて損はない内容。
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