吉本佳生のレビュー一覧

  • スタバではグランデを買え ――価格と生活の経済学

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    最近ありがちなキャッチ―なタイトル。経済学の基礎である「裁定」や「取引コスト」で、コンビニ・スーパーの価格、テレビ・デジカメの価格低下、携帯電話、スタバのコーヒーサイズ等々、価格設定について解説。単行本の初版が2007年なので既にやや情報として古くなっている面はあるものの、考え方の基本は同じ。例も多くわかりやすい内容になっています。

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    2013年09月10日
  • 日本の景気は賃金が決める

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    記事タイトルのとおり『日本の景気は賃金が決める』働く身としてこれはごもっともです
    本の内容は単純に平均年収を上げれば景気がよくなるってことではない
    「女・小・非・短」・・・女性・中小零細企業の社員・非正規雇用・短い勤続年数(若者)の待遇を改善することで景気回復をはかる内容です

    低所得グループ上位2割の家計(生活者)は平均して可処分所得の8割強を消費に回します
    つまり低所得グループの賃金が上昇すれば景気回復への貢献能力が高い
    高所得グループ上位2割の家計(生活者)は平均して可処分所得の7割弱しか消費に回しません
    つまり稼いだ所得が消費に使われずに貯めてしまう比率が相対的に高い

    基本的にはこの

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    2013年07月19日
  • 日本の景気は賃金が決める

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    白書のデータを中心にアベノミクスや過去の金融政策を読み解く本。経済理論で善悪を語った本よりも偏りが少なく、方向性も示されているので、現実味があるかもしれない。賃金格差を減らすための賃金上昇が最重要だということ

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    2013年07月03日
  • 数字のカラクリを見抜け! 学校では教わらなかったデータ分析術

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    数字のデータを目の前にした時に、何をどう読み取って解釈するべきかよくわかっていなかったので、この本の様にわかりやすい例を通じて数字の見方を学べるのは、非常に有難かった。

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    2013年06月19日
  • スタバではグランデを買え ――価格と生活の経済学

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    コストについて分かりやすく理解できる本。普段からコストについては理事長によく言われているから前職のときよりはかなり理解しているつもりだったが、目から鱗のことも多くあった。特に子どもが生まれ医療費が無償というのはありがたいなぁとずっと思っていたが、共働きをしている家庭では無償化になったことにより病院で待たされる時間のコストが増大するから、それで仕事を休む時間が増えれば収入も減るし、結局全体のコストが上がるという可能性もある。なんでも無償だからいいというものではないという例は、まさにその通りだと思った。
    まぁでも胃がおかしくなるからいくらお得でもグランデは買わんな・・・。

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    2013年06月04日
  • 日本の景気は賃金が決める

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    大まかな主張としては以下の様なことを言っている。

    ・日本では属性(性別/企業規模/雇用体系/年齢)による賃金格差が大きく、また格差拡大している。
    ・所得に対する消費額が多いのは低所得者。
     →賃金格差を縮小させ、低所得者にお金を回せば、景気が良くなる。
     →方法は「都会の人口集積による需要拡大に伴う賃金上昇」

    客観的データを元に分析されており、主張のロジックの組立も納得感はあった。

    <めも>

    日銀の役割は「発券銀行」「銀行の銀行」「政府の銀行」の3つ。
    ちなみに、日本政府の口座は日銀にあるけど、地方自治体の口座は地元の民間銀行にある。

    日銀の金融政策は政策金利と貨幣量のコントロール。

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    2013年06月02日
  • 「世界金融危機」のカラクリ データで読み解く本当の大問題

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    世界金融危機のからくり

    アメリカ、英国、フランスの対外純資産マイナスだが、それを不安視されていない。
    →理由は、対外純資産のマイナスが金利負担に繋がっていない。
    →借金による金利負担が大きい時に、追加借金が出来ず危機に陥るのであり、これらの国には当てはまらない。

    日本の所得収支の黒字は、対外資産から得られる金利等が、対外負債に支払う金利等のほうが大きい、ということ。
    →日本の場合、対外純資産のプラスが所得収支の要因。
    →アメリカは対外純資産マイナスだが、日本以上の所得収支のプラス。(フランスも同じ構造)
    →理由は「受取の利回り>支払いの利回り」
    →投資には国債などの「証券投資」や、現地に工

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    2013年05月18日
  • 日本経済の奇妙な常識

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    吉本さんの本は基本的に当たりが多い。
    この本も目からウロコ的な内容が色々と。

    (内容メモ)
    デフレ対策として日本政府や日銀が行った経済政策の副産物としてグローバル投機マネーが育ち
    →投機マネーが米国債や資源に向かう
    →米の財政赤字増大&資源高騰

    新興国の成長により資源高騰との意見があるが、世界全体で原油生産量は大して向上していない。

    資源高騰したが日本ではデフレが進んだ
    →理由は資源高騰分を価格転嫁しなかったから(出来なかったから)
    →その分人件費をカット
    →物価デフレ以上に賃金デフレが進み、結果生活苦が進み、その悪循環から抜け出せない。
     (特に中小企業の従業員)
    ※90年代前半までは

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    2013年05月12日
  • 日本の景気は賃金が決める

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    【定量分析】
    著者は数字・グラフ(グラフは見せ方にもよるが)を使用し、定量・客観的に述べられていますので、好感が持てます。

    それにしても、今の金融緩和がどこで、どのようなかたちでバブルとなって現れるのでしょうか?
    これがわかれば苦労しない。個人的には世界REITで世界分散不動産投資がいいのではないかと感じますが。。。
    どうでしょう?

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    2013年05月04日
  • むしろ暴落しそうな金融商品を買え!

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    暴落から逃げ遅れないようリスク管理に徹することや、流動性リスクに注意することが個人の資産運用では大切。最新データで、長期分散投資の有効性がなくなってきたこと、特に日本人にとっては長期の外貨投資は大損の危険性が高いことなど、金融リスクについて分かり易く解説する。これからは、日経平均ボラティリティーや為替のボラティリティーにも注意を払っていきたい。

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    2013年01月20日
  • 日本経済の奇妙な常識

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    面白かった。2004年に日銀は大幅な市場介入をし、円安を守っている。円を安くするため、円で米国債を大量に買う。アメリカはその国債で赤字財政を続けられる。以前はコモディティ(資源)の先物は国債とあまり関係なく変動していたため、暴落時のリスクヘッジとして使われるようになった。それが一般化するとコモディティの価値がファンドの価値とリンクするようになってしまい、リスクのヘッジにならない。
    世界的なカネ余り、資源の高騰、アメリカの大きな赤字国債から発生しているのだが、それを買っている責任の大きな一端が日本にもあったとは、知らなかった。。

    ・日本や中国のように「経常収支が黒字の国」が稼いだ外貨をグローバ

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    2013年12月29日
  • むしろ暴落しそうな金融商品を買え!

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    久しぶりによかったと感じた。

    内容は理解しやすく、一気に読んでしまった。
    大学時代、N証券の講義を受けたことがあるが、本書の内容が正しければ、すべての内容が嘘だったといえる。
    それゆえ、批判も受けるだろう。

    暴落しそうな金融商品とは?の具体的な説明がないので、マイナス1。
    入門レベルでしょう。

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    2012年12月05日
  • 確率・統計でわかる「金融リスク」のからくり 「想定外の損失」をどう避けるか

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    吉本佳生さんの本は本当に初心者にもためになると思います。良書。

    金融商品についての「リスク(標準偏差・ボラティリティ)」について、しっかりと説明しています。

    相場は短期的にも長期的にも予測は出来ず、確率・統計的に考える、というアプローチですので、相場・株価はわかるという方はなじまないかもしれませんが、これ一冊を読めば、下手な商品に手を出す確率はぐっと減るでしょう。

    投資について否定的な面も多いと思われますが、そもそも株式運用を行う人は前向きな事しか考えない(後ろ向きな人はそもそも買わない)ので、大儲けを夢見るのに少し水を掛ける意味でもしっかり読んでみて、考えてみることが良いと思います。

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    2012年12月01日
  • 「世界金融危機」のカラクリ データで読み解く本当の大問題

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    アメリカ・イギリス・フランスは借金大国であるにもかかわらず、国全体としては、対外純資産残高のマイナスが金利負担につながっていません。むしろ、海外から金利や配当などを稼ぐ構造になっています。

    世界一借金漬けのアメリカが、世界一の金貸しの日本より、金利などをたくさん稼いでいるのです。

    アメリカ国債が基軸通貨の役割の一部を担っている

    アメリカという国は、政府が国債で海外から資金を集め、民間企業がそれを対外直接投資に回している

    対外直接投資、イギリス、フランス、ドイツの残高も大きく、GDP比をみると、イギリス・フランスの対外・対内直接投資の残高は、アメリカを上回ります。

    直接投資によって高い

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    2012年12月01日
  • 確率・統計でわかる「金融リスク」のからくり 「想定外の損失」をどう避けるか

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    【数字でみるとよくわかる】
    イメージや一般的にそういわれているからと、思考停止してしまうと本質を見ることができなくなってしまいます。

    日常生活でも考えることをあきらめたとき、安易に世間で言われていることを鵜呑みにしてしまいます。「考えること」って疲れてしまうので、つい楽をして安易な方向に流れてしまいます。

    よくない。自分で考えて自分なりの結論を出す。

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    2012年11月08日
  • 数字のカラクリを見抜け! 学校では教わらなかったデータ分析術

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    そういえばゲタなんてものがあったなあ。他の事項も「できればいいなあ」と思いながらできていないことばかり。ぐう。

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    2012年09月27日
  • 数字のカラクリを見抜け! 学校では教わらなかったデータ分析術

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    変化率の推移に関するデータを作るとき、見るときには注意が必要。
    データを見る観点が増える。
    数字に強くなるには、身近にある数字を定点観測し続ける経験が必要というのも納得。より仮説を持ちながら見ていこう。

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    2012年09月10日
  • スタバではグランデを買え ――価格と生活の経済学

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    普段から接するモノの値段について、わかりやすく説明することにより、世の中の経済の仕組みがわかるようになっている。
    また、それだけでなく、顧客の行動原理というものがよく理解でき、ビジネスのヒントにも活かせるような内容となっている。

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    2012年09月07日
  • クルマは家電量販店で買え!

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    非常に読みやすく、図解も豊富で理解しやすい。

    『裁定』をキーワードに社会政策・環境政策を分析する。

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    2012年09月01日
  • スタバではグランデを買え ――価格と生活の経済学

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    マーケティングの本だと思って購入。
    実は、消費者と経済を軸にコストと価格の仕組みを示した本でした。

    こうやって価格は決まっていくのだと納得。
    何をコストと考えるのかも面白かった。

    携帯電話料金プランや100円ショップ。
    子どもに対する医療費無償化についてなど。

    目から鱗というほどではないにしろ。
    知っておいたほうがいい価格についてのあれこれですね。

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    2012年08月28日