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Posted by ブクログ
2007年、当時の新鋭エコノミストによる市場経済における価格決定のノウハウ本。当時はその斬新でインパクトのあるタイトルでかなりのブームを巻き起こしていたことを覚えている。そのムーブメントに乗った読者の一人として、再読。
なぜ、スタバでショート(Sサイズ)ではなく、グランデ(Lサイズ)を選ぶべきなのか。量は倍だが、価格差はそれほどではない。そして、店側の材料費、労力負担はどちらのサイズもほぼ同じ。社会全体の経済利益を考えれば、客も店もグランデを選ぶことが幸せだ。という結論。
これって、最近のダダ下がりする日本のGDPを回復させる一つのアイデアでは。日本人はスタバでショートしか飲まなくなってしまった。
本書はさらに、コンビニとスーパーでの飲料格差、百均の低価格ノウハウ、子供の医療費無料化などなど、モノやサービスの価格がどのように決まり、消費者はどのように動くのかをわかりやすく解説。ベテラン企業人であれば、知っておくべき常識であり、これから経済を学ぼうとする学生には、よい教科書。
また、バブル崩壊後、iPhone上陸前、日本の元気がなくなりはじめた頃の市場を振り返ることができる「昔はヨカッタ本」。
Posted by ブクログ
価格が決められる背景が詳細に書かれている。
購入する際の手間など、目に見えない取引コストを加味することで、価格が高くても購入してしまう、消費者の非合理的な消費行動が理解できる。
生産にかかるコストは、原材料よりも労働(人件費)にかかるものが大きい。スタバでも、SサイズとGサイズの価格差がわずか100円であるのも、コーヒー豆など原料コストが占める割合は小さいことを意味する。むしろ、待機しているスタッフの人件費が大きいため、カフェでは何とかして客単価をあげようとする。単価の高いGサイズは店にとっても利益幅が大きく、また客にとっても量が多い利点がある。Gサイズは、店、客双方にとって旨みがある。
携帯の複雑な料金体系は、消費者が内容を理解できるか試されていると考えるべき。消費者自らが自分に最適な料金プランを考え変更していかなければ、携帯会社による価格差別の餌食となる。
こども医療費無償化は、働いている母親には実は見えない負担となる。時間に余裕のなる専業主婦と比べた際、目に見えないコストの差別が生まれるため。上辺のメリットに躍らされてはいけない。
Posted by ブクログ
最初はマーケティングの本と思って手に取ったのですが…
ペットボトルのお茶という同じものが、自動販売機、コンビニ、スーパー、ディスカウントショップでは、なぜ異なる値段で売られているのか?を始め、デジカメとテレビ、携帯電話、スタバなどシアトル系カフェ、100円ショップなど身近な話題を経済学の観点から、分析し、わかりやすく説明している本です。
経済を勉強したい高校生、社会人1年生(特に経済を勉強しなかった)におすすめです。中堅クラスのビジネスマンにとっては、「そんなの知っている」ということも多数ありますが、難しいことをここまで単純化、簡素化してまとめ、伝える能力は素晴らしいと思います。
個人的に参考になったのは、子供の医療費の無料化は本当に子育て支援になるか?(第8章)社会の動きも経済学から分析するとこういう意見がでるのかと感心させられました。
久々に絶対読んで欲しい1冊です。
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ビジネス・実用
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