吉本佳生のレビュー一覧

  • スタバではグランデを買え ――価格と生活の経済学

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    2007年、当時の新鋭エコノミストによる市場経済における価格決定のノウハウ本。当時はその斬新でインパクトのあるタイトルでかなりのブームを巻き起こしていたことを覚えている。そのムーブメントに乗った読者の一人として、再読。

    なぜ、スタバでショート(Sサイズ)ではなく、グランデ(Lサイズ)を選ぶべきなのか。量は倍だが、価格差はそれほどではない。そして、店側の材料費、労力負担はどちらのサイズもほぼ同じ。社会全体の経済利益を考えれば、客も店もグランデを選ぶことが幸せだ。という結論。

    これって、最近のダダ下がりする日本のGDPを回復させる一つのアイデアでは。日本人はスタバでショートしか飲まなくなってし

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    2024年02月29日
  • クルマは家電量販店で買え!

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    タイトルから惹かれて読みましたが経済学的な知見から自分の常識と異なるマネタイズ例が多く面白かったです。
    少し古い本ではありますが他著も読んでみたいですね。

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    2022年12月02日
  • スタバではグランデを買え ――価格と生活の経済学

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    第7章 経済格差が、現実にはなかなか是正できないのはなぜか?
    所得よりも資産の格差のほうが大きな問題である

    第8章 子供の医療費の無料化は、本当に子育て支援になるか?
    安易に政府に頼る国民は、結局は大きなツケを負わされる

    終章 身近な話題のケース・スタディ
    付加価値に分解して考える

    おわりに 他人と同じだから得なこと、ちがうから得なこと


    第七章以降があるから、一般的なビジネス書とは一線を画している。良書。

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    2022年10月29日
  • クルマは家電量販店で買え!

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    吉本氏2冊目。
    前書の続編と言う位置付けのようで、冒頭からおさらいが入る。結構前に読んでいたはずだが、あーあったなー、と思い起こされる。
    本書は裁定取引がメインとなっているようで、裁定取引とは「安い方で買って、それをすぐに高い方で売る事で、利益を得る取引」だと言う。あれ、これは昨今問題になっている転売屋の事では、と思ったらやはりそうだった。
    その他ではオークションにおける勝者の呪い、価格競争における囚人のジレンマ、大学の高い授業料のブランド力についてなど。身近ではないが興味深く読める話ばかりだった。

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    2021年02月18日
  • スタバではグランデを買え ――価格と生活の経済学

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    2007年と少し昔の本ではあるが別に古臭さは感じず、今も使われていたり身の回りに溢れる経済の仕組みが沢山乗っていた。ココ最近読んだ本の中で1番面白くためになった。
    経済なのでお金だけかと思ったが取引コストとして時間や精神的な話、また仕事における1つの使い方など多岐にわたってかかれていた。
    この本の中にも書かれているがこれらの話を読んだ後に子供医療費無償化は本当に子育て支援なのかということをよく考え理解出来た。2020年今でも十分に読める本である。

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    2020年11月22日
  • スタバではグランデを買え!

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    タイトルの通りの話や100円ショップ、携帯電話の料金などの身近な話から経済学を学べる。
    やはりスタバの謎が一番気になったから手に取ってみたのだが、全く考えてもいなかった理由だったのでビックリした。確かに量が違えど製造する時間は殆ど一緒なんだなと納得。
    著者は消費の大部分は取引コストに対するものだと強調する。自分でも無意識のうちに取引コストを計算してまとめ買いをしたり、荷物を減らしコンビニで買ったりする。言われてみれば価格差に見合った設定なのだと感じた。
    裁定取引、規模の経済性、価格差別、比較優位

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    2020年06月13日
  • 暗号が通貨になる「ビットコイン」のからくり

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    ビットコイン=仮想通貨と聞いて反応はいくつかに分かれるだろう。

    ①損した!二度とかかわりたくない。
    ②興味はあるけどなかなか手が出せない。
    ③単語は聞いたことがあるけど、ちんぷんかんぷん。

    本書は、②③の方が読むと非常に参考になるのではないかと思う。

    ビットコインとは、元々中本哲史と名乗る人物が論文を書き、生まれた仕組みだ。中本論文を読んだ技術者達が作り出したのが現在のシステムとなっている。
    特に2014年マウントゴックスという取引所の破綻によって、一気に知名度が上がったが、実は、ビットコインの詳細を知るものはあまりいないというのが、今も続いている実態ではないだろうか。

    この本は、二人

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    2018年01月20日
  • スタバではグランデを買え!

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    「取引コスト」という概念に納得。
    携帯電話の料金体系に関してはやっとここにきて政府介入。筆者は執筆時より提言してますな。
    また、能力の低い人と高い人との組合せや自己分析に関する内容は参考になる。

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    2016年02月10日
  • 暗号が通貨になる「ビットコイン」のからくり

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    ビットコインに関して金融と情報技術の2人の第一人者が解説している。ビットコインが将来性のある物であることが分かる。

    私はビットコインが国際送金の際に取引コストが低くなる、ネットで「投げ銭」が出来る、などの可能性に興味を惹かれた。

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    2014年08月13日
  • これから誰に売れば儲かるのか 成長戦略の正しい考え方

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    201402/
    これから10年とか20年とかで、確実に急成長する消費市場があります。「高齢女性の消費市場」です。/
    日本全体では人口が急激に減る、これから20年間で、逆にどんどん人口が増えるのは、80歳以上の高齢者-しかも80歳以上の”高齢女性”です。もちろん、高齢男性も増えるのですが、ここでは増加率よりも増加人数が大切です。日本経済全体での消費市場の牽引役を探しているからです。/
    高齢者は消費にかなり積極的で、そのいちばんの理由は負債残高が少ないことでした。それでも、高齢者は消費にあまりおカネを使っていないと思い込んでいる人がたくさんいます。明らかにまちがっているのですが、ついまちがってしま

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    2014年03月01日
  • 日本の景気は賃金が決める

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    日本の景気回復を願う人全員に本当に読んで欲しい本。安部首相にも読んで欲しいし、政策ブレーンになってほしい。自信を持って進められる本です。
    筆者の吉本さんが徹底しているのは、誰でもアクセス可能な、白書等のオープンな統計データを元に議論をしていること。だからこそ説得力が高い。データの解釈の仕方がとても勉強になる。他の著書も含めて、吉本佳生さんには、私の経済を勉強する際のブレーンに一方的になってもらっています。

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    2013年12月14日
  • 日本の景気は賃金が決める

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    給与所得者でこのタイトルに反対する人は・・・まあいないよねw。
    橘玲氏ブログからリファレンス。

    タイトルは一旦置いて、では誰の賃金を上げるのか。本書では「女・小・非正規・短」がキーワードとなる賃金所得者をターゲットとしている。こうしたターゲットがマーケットとなる労働需給の充実こそ、賃金格差・少子化・高齢層の消費を同時に実現するとしている。

    いまの日本では「年2%のインフレ率」という政策が、好むと好まざるに関わらず教育関係費を押し上げ、結果的に「子供なんて産むな、育てるな」という効果をもたらすという点、政策評価に対する新たな指標を得られました。

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    2013年06月17日
  • 日本の景気は賃金が決める

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    吉本さんの本は「スタバでは…」以来の二冊目。統計資料をバイアスを除きながら、我流に読み解いていきトンデモなく面白く、説得力ある結論にもってくる芸当はもう国宝クラスではないだろうか。本著も極めて示唆にとんだ一冊となっています。
    労働問題、そして子育て世帯への懲罰的な再分配等、日本の今を知るのに最適。
    かなりオススメです。

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    2013年06月11日
  • スタバではグランデを買え ――価格と生活の経済学

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    コスト構造がわかりやすく説明されている。企業の競争力、ビジネスモデルの違い、マーケティング、基本を学ぶにはいい本。

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    2013年01月15日
  • 「世界金融危機」のカラクリ データで読み解く本当の大問題

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    ■世界金融

    A.借金大国の中でも、アメリカ・イギリス・フランスの対外的な借金があまり心配されないのには、共通の理由がある。
    3カ国とも、対外純資産残高のマイナスが金利負担につながってい。
    海外に支払う金利や配当より、海外から受け取る金利や配当のほうが多い。

    B.ストックの借金残高だけをみて論じると、まちがったイメージをもってしまいやすく、複眼思考で、フローの金利の受取・支払もあわせてみるべきです。

    C.貸借をみれば、日本は世界一の対外純資産高を誇っている。

    D.世界の経営収支を全て足せば、ゼロになる。だか大国は自国の収支だけをみてはいけない。

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    2012年12月09日
  • 確率・統計でわかる「金融リスク」のからくり 「想定外の損失」をどう避けるか

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    ・超良書。
    ・資期間が長くなる程、リスクは増える。つまり、短期投資より長期投資の方がリスクは高い。という長期投資にとっては耳が痛い話。
      →山崎元氏の主張と同じだけれど、こちらの本の方が、更に細かく説明しているので、納得感はより高いと思う。

    ・短期投資はリスクが低いから(当然)リターンも低い。その低いリターンを補う為に、高レバレッジの取引をする人が多い。
      →つまり、短期投資の方が長期投資より危険度が高く見えるのは、レバレッジを掛けて取引をしているから。もし同じ商品(個別株、インデックス、FX)なら、短期間保有する方が、長期間保有するよりも資産価格の変動幅は少ない。(これは感覚的にも納得

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    2013年11月24日
  • スタバではグランデを買え ――価格と生活の経済学

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    価格が決められる背景が詳細に書かれている。
    購入する際の手間など、目に見えない取引コストを加味することで、価格が高くても購入してしまう、消費者の非合理的な消費行動が理解できる。

    生産にかかるコストは、原材料よりも労働(人件費)にかかるものが大きい。スタバでも、SサイズとGサイズの価格差がわずか100円であるのも、コーヒー豆など原料コストが占める割合は小さいことを意味する。むしろ、待機しているスタッフの人件費が大きいため、カフェでは何とかして客単価をあげようとする。単価の高いGサイズは店にとっても利益幅が大きく、また客にとっても量が多い利点がある。Gサイズは、店、客双方にとって旨みがある。

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    2012年08月17日
  • 数字のカラクリを見抜け! 学校では教わらなかったデータ分析術

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    統計やデータ解析に関する書籍で久々に面白いと思った本。
    細かい統計の計算を覚える前に、こうした基本的なことを身につけておくべきだと感じた。

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    2012年05月20日
  • 無料ビジネスの時代 ――消費不況に立ち向かう価格戦略

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    クリス・アンダーソンの『フリー』を、日本国内の状況に落とし込んだ新書。身近な例から、現在花盛りの「無料ビジネス」がどのような戦略で行われているのかを概説している。

    基本的に無料ビジネスは「損して得取れ」か、「あるものを売ることで、別のものを提供する」かのどちらかだと思うけれども、それを的確に分類してあてはめていくところは面白く読めた。この本の良いところは、「無料ビジネス」としての戦略が上手くいっているところと、上手くいっていないところを論じている点にあると思う。

    結論から言うと、「無料ビジネス」という概念は最近名付けられたけれども、そこで行われていることは昔から脈々と続いているということ。

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    2012年05月10日
  • スタバではグランデを買え ――価格と生活の経済学

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    最初はマーケティングの本と思って手に取ったのですが…
    ペットボトルのお茶という同じものが、自動販売機、コンビニ、スーパー、ディスカウントショップでは、なぜ異なる値段で売られているのか?を始め、デジカメとテレビ、携帯電話、スタバなどシアトル系カフェ、100円ショップなど身近な話題を経済学の観点から、分析し、わかりやすく説明している本です。
    経済を勉強したい高校生、社会人1年生(特に経済を勉強しなかった)におすすめです。中堅クラスのビジネスマンにとっては、「そんなの知っている」ということも多数ありますが、難しいことをここまで単純化、簡素化してまとめ、伝える能力は素晴らしいと思います。
    個人的に参考

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    2012年04月30日