あらすじ
日常の生活に登場するサービスやモノの値段はどんなふうに決まっているのでしょうか? じつは、経済学を通して見てみると、意外な結論が見えてきます。高級レストランのランチ、クルマ、大学教育、高速道路、医薬品、環境など、身近なモノから社会問題まで経済学を使ってやさしく楽しく解説します。ベストセラー『スタバではグランデを買え!』第2弾!
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Posted by ブクログ
タイトルから惹かれて読みましたが経済学的な知見から自分の常識と異なるマネタイズ例が多く面白かったです。
少し古い本ではありますが他著も読んでみたいですね。
Posted by ブクログ
吉本氏2冊目。
前書の続編と言う位置付けのようで、冒頭からおさらいが入る。結構前に読んでいたはずだが、あーあったなー、と思い起こされる。
本書は裁定取引がメインとなっているようで、裁定取引とは「安い方で買って、それをすぐに高い方で売る事で、利益を得る取引」だと言う。あれ、これは昨今問題になっている転売屋の事では、と思ったらやはりそうだった。
その他ではオークションにおける勝者の呪い、価格競争における囚人のジレンマ、大学の高い授業料のブランド力についてなど。身近ではないが興味深く読める話ばかりだった。
Posted by ブクログ
超良書でした。
前著『スタバではグランデを買え!』の続編とも言える、価格を題材に取った内容になっています。
金融の世界を分析するためによく使われる考え方を中心に、具体的な企業の戦略に当て込んで、その中身をわかりやすく説明してあります。
■サービス業は稼働率を高めることがポイント
■労働者はお金を稼ぐために働き、企業は金を払い労働を買う
■規模の経済性
■高くても買う客には高く売る、安くないと買わない客には安く売る
■プライベートブランドの安さの秘密は追加コスト
■大手保険会社は今後益々割高になる
■オートバックスやヤマダ電機で車販売
■ランチの採算は客単価でも原価率でもなく、稼働率
■ランチの売上は安定収入
■稼働率に応じた価格設定
■都会は高く、田舎は安く
■中国偽ブランドの横行は、日本ブランド店の利益を増やす
■1000円札のオークション
■学歴社会の表面上の評価と本当の評価
■高学歴=親などの教育投資が多額なこと
■雇用が不安定なので、身軽な生活スタイルはある意味有利
■麻薬は成年が持っていても犯罪、タバコは持っていても犯罪ではない
■結局、税収を増やしたい政府の思惑を隠すものでしかない
■緩い排出権の設定
■既に金融機関が、将来の排出権価格の上昇を期待して排出権を買い集めている
Posted by ブクログ
車が系列販売店だけでなく買えるようになると僕も過去考えたことがあったが実際そのようになってきているのは驚きだ。
家電のように価格競争に巻き込まれることは容易に想像出来る。
フードマイレージに関する指摘は納得できる。
食料を運ぶ重さに距離を掛けて算出するのだが輸送手段を問わなかったり、逆に人が移動した場合はフードマイレージが0になるといった欠点が見える。
こうした指標はよく考えなければならない。
オークションに値段を上げて行くイングリッシュオークションと値段を下げて行くダッチオークションがある。
その他に封印オークションがあり最高落札額を提示した人がその金額で買うファーストプライスオークションと最高落札額を提示した人が二番目に高い落札額で買うセカンドプライスオークションがある。後者のオークションは参加者が正直な価格を提示し易い上、落札者がもっと安い価格で買えたのでは。と悩む勝者の呪いにかからない。
一ドルオークションの例は面白い。自分ならばやはり参加しないと思う。しかし、こういった状況は実際の市場では見られるとのこと。例えば、縮小しつつある市場に販促費をかけて売上を伸ばそうとすることが一例として挙げられている。
先発薬とジェネリック医薬品との価格差は一見、先行して投資の為、先発薬が高いと考えていたが、日本でのジェネリック医薬品の市場規模を考えると先発薬を下げて売る合理的な理由が少ないことが分かる。
著者をNHK教育テレビで知ったのだが、身近な題材を用いて説明されているので比較的理解し易い。
Posted by ブクログ
チェック項目14箇所。デジカメ、パソコン、テレビ、洗濯機など人気があって販売数量が増えると生産規模が大きくなって一台を生産するのにかかるコストが下がる・・・規模の経済性。売れないから一人当たりの単価を上げる・・・消費者の反感。自動車保険や大学では平気で行われているが経済の基本に反する。売れないときは値下げするが基本。アメリカや日本で車が売れなくても新興国向けの輸出gあ伸びているから生産規模を維持・拡大できている。高級レストランのランチが安いのは・・・?実は赤字ではなく元がとれている。夜の分まで材料を仕込んでおくことで時間のコスト削減になる。ディナーだと2時間の回転がランチは1時間の回転でできる。混むからこそ安く提供できる。カラオケボックスでも昼間に会議室として開放する、楽器の練習に開放する、勉強部屋に使うなど用途が変わりつつある。高速道路を無料にすると普段利用しない人まで利用して渋滞になる・・・結局機能していない。観光シーズンは値上げ、オフは値下げ対応にすることで活性化できる。すべての高速道路を無料化しない。100%イタリア製・・・イタリアで作っていても従業員は中国人・・・イタリア製であるけど値段は安い。インドネシア人労働者の介護福祉士試験問題・・・難しい日本語を理解するレベルにして試験合格・・・実際はほんの数%しかいない。双方にメリットなし。中国での偽ブランドがあるからこそ、本物のブランドショップは活性化するというメリットもある。価格競争のジレンマ・・・囚人のジレンマと一緒。双方とも価格を高く設定すればお互い儲けるが、片方が安くなるとより設けられるため、裏切りを配慮してどちらも安くして消耗戦をしてしまう。タバコ税の大幅引き上げには喫煙スペース整備の配慮が必要。喫煙を減らすより肥満を減らしたほうがよいのでは?
Posted by ブクログ
身のまわりで目の当たりにする経済関係の出来事を、図式などを駆使して、初学者にもわかりやすく解説してあると思います。
ミクロ経済学の入門という感覚で読みました。
Posted by ブクログ
前作の「スタバは~」が既に著者のそれまでに出してきた作品の焼き直しの印象が強かったが、今回は少し新しさを感じさせてもらえる出来だった。
クルマの話や排出権取引の話などは興味深く読み進めることができ、「スタバは~」で少し辟易してしまった人にもオススメである。
これを読むと確かに「クルマは家電量販店で買おうかな」と思わされる。
Posted by ブクログ
この人のファンなので読んでみた
改めて経済学の考え方に驚嘆するばかりです
ちなみにあとがき読んでいると何も考えずにむかし買った
本の筆者であることが判明 個人的に盛り上がっていました
Posted by ブクログ
初版で買ったにも関わらず、まして前著が面白いと思ったにも関わらず、なかなか読まなかったのだが、大変面白い本であった。
経済学は勉強した事はないに人しい、前著を読んだだけだ。知識が無いからこそ、腑に落ちるところ、納得できる事があったのだと思う。
日常なんとなか考えていた点と点が、しっかり太線で繋がるような本でした。
仕事にちょっとした柔らかいアイデアが浮かびそうな気がしてきました。
Posted by ブクログ
「スタバではグランデを買え」の著者が新たに出版した日常生活に見られる経済の仕組みを解説した本。
小難しい経済用語や経済の仕組みを日常の商品に照らし合わせることにより、一般の人でも分かりやすく理解できるようにした本。 前著の「スタバでは・・・」も面白いタイトルであったが、今回も目を引くタイトルである。 最初本書のタイトルを見たときに、将来的な話として、合理性を追求してゆくと家電量販店がクルマを販売するようになる、という意図が込められているのかと思ったが、実は大阪の方ではクルマを販売する家電量販店があるらしい。 ちょっとびっくり。
同じものが2つの異なる価格で市場に出た場合に1つの価格に集約してゆくという裁定価格。 PB商品が品質が同じままコストが安い理由を説明した追加コストなど、身近に感じる事例が満載。 日ごろ漠然と見ていた価格の仕組みが経済学をもって解明されるのが気持ちよい。(逆に、大学などで使う経済学の本は何故あれほど小難しく書かれるのか不思議だ。)
もし本書がシリーズ化するとすれば次のタイトルは何だろうか? 楽しみである。
Posted by ブクログ
日常生活に登場するモノやサービスの価格はどの様にして決定するのか?を筆者の提言も交えつつ解説。外国人労働者の問題の説明として、一物一価(同じ商品には同じ値段)が成立しない時には、安い方で買って、即高い方で売って利益を得る取引、裁定(取引)が成立するとし、その例としてイタリア製品が中国人労働者の移動によってコストを削減している状況を取り上げる。他にも囚人のジレンマを元ネタにした缶チューハイの値下げ戦争や逆にジレンマを回避している日本のジェネリック製品の現状を、?追加コスト、?サンクコスト(埋没コスト)、?追加コストの3点より説明し、価格引下げでは収入を取れない為に、値下げをせずに不幸に陥らずに済んでいると説明する。他にも、高級レストランのランチが追加コストで見れば安い理由、NBとPBの価格決定のメカニズム(=前者は広告宣伝費が上乗せされており、後者は大量発注と現金払いでコストダウン)、大学の授業料や排出権取引を市場取引の考え方で説明し、提言も行っている。お薦め。
Posted by ブクログ
スタバではグランデを買え!
とともに経済学を身近なところから学べる本。
この2冊で経済学部や同系統学部以外の人は経済学の基礎を学んでみるといいと思う。
経済学部はその学問の性質上偏微分を含むレベルの数学を要し、多くの大学でも数学は結構使われることと思う。
にもかかわらず、この本は「機会費用」、「限界費用(書中では追加コスト)」といった概念をせいぜい小3レベルの算数までしか使ってない。
他の学部の生徒にとって経済学はおそらく取りたいけれども数学ばかりで理解しづらい、敬遠しがちな科目だと思う。
この本を読んでからならば、基本的な考え方は学べるので理解もしやすいだろう。
経済学部の生徒でも、この本を読むことで特にミクロ経済学の考え方が理解しやすくなるだろう。
ただし、個人的には正社員と派遣社員について書いている5章には違和感があった。
詳しくは書かないが、その身分の安定性、または身分を追われる時に少しではあっても保障がされていることが正社員になる意味であると私は考えているので、
「正社員と派遣の賃金格差は、職務内容が同じならば是正されなければならない」という筆者の意見には全くもって反対である。
また、そのような意見は正社員になることのインセンティブを奪うものだと考えられるため、経済学という目で見たとき、それは間違っていると私は考える。
Posted by ブクログ
無印は西友のPB(プライベートブランド)だって知ってました?
イオンの「トップバリュー」とおんなじの自社が開発して、ブランド化したもの
新幹線の中で買うコーヒーと駅のホームで買うコーヒーとでは、どちらを買った方がおとく・・・など。
知らないと損をしてしますことが満載です。
大学生にお勧めなのは。娯楽にかかせないもんほ”車”の買い方まで掲載!!!
Posted by ブクログ
車、学歴、環境問題、ジェネリック医薬品、オークションなど身近な題材を通じて、いつもと少し違った視点で価格のカラクリを解き明かす一冊。価格差を利用した裁定取引を回避しつつ、いかにしてターゲットにあわせた価格設定をしかけるかということを幕末の金銀の取引、プリンタの話などを通じて、分かりやすく書かれていました。なかでも面白かったのは、入札タイプのオークションが引き起こす「勝者の呪い」、それが引き起こす入札価格の下落、これを回避するセカンドプライスオークションのしかけに関するお話です。ゲーム理論的な要素を入れて分かりやすく説明されており、なるほどを思わず納得してしまいました。コスト積み上げ方の価格設定になりがちと悩んでいる方にお勧め!
Posted by ブクログ
■経済(乱読)
?NBは宣伝や販売促進のために巨額のコストがかかる。それに比べて、PBは宣伝や販売促進コストがなく価格を下げることが出きる。
?空港会社事情:空席があるのなら、安い価格で一人でも乗せる。
?ランチは人が混んでいるからこそ、効率を上げることができ価格を安く押させることができる。
?クルマも電気店のように、さまざまなメーカーが横並びに売られてくる。
?レストランがランチタイムの営業をするのには、稼動率の変動が安定的なランチタイムの売り上げによって、一定量の収入ラインを維持しようという狙いもある。
?中国での偽ブランドが銀座を潤す。中国人は自国でブランド商品を買うのに偽もではないかと?という感情がわく。そのために、銀座でブランドを買い、レシートは保証の証となる。
Posted by ブクログ
「スタバはグランデを買え」の続編です。会計の基本を楽しく学べる高所です。
いろんな事例が載っていますが、一番面白かったのは「大学の授業料はどうして値上げするのか?」でした。
Posted by ブクログ
クルマは家電量販店で買えって言われても・・・
この作者の理論や理屈が正しいのはわかりますが、実際にそのとおりに生活できるのかと問われれば、それは難しいねって話ばかりです。
Posted by ブクログ
経済学を日常のテーマに沿って分かりやすく説明。
思いっきり簡単にした例を使っての説明は、
理系で経済学を学んでいない私にも分かりやすかった。
特にプリンターの本体とインクの価格設定の関係と、
正規医薬品とジェネリック医薬品の価格についてが、
自分にとっても身近なテーマで分かりやすかった。
ただ、経済学部卒の人とか、
経済学に詳しい人からすると物足りないかも。
Posted by ブクログ
身近な経済問答のような本でした
知っていることは知の確認
間違って覚えていたことは あぁ ちがったのかと訂正
わからなかったことは あぁ そうだったのかと知の拡大
前作よりも
現状への提言的な部分が多かったように感じた