桜井美奈のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「理解できない」の先にある光。心の絡まりを解きほぐす、魂の再生譚。
桜井美奈さんの多才さに改めて驚かされた一冊です。本作が扱うのは「摂食障害」や、紙などを食べてしまう「異食症(いしょくしょう)」といった、一見すると特異に映る病。しかしその根底にあるのは、誰の心にも潜みうる、深く複雑に絡まった「心の糸」の物語でした。
最も印象的だったのは、これまであまり耳にすることのなかった病の「リアルな苦しみ」が描かれている点です。
身近に当事者がいなければ「なぜそんなことを?」と一蹴してしまいそうな行動も、物語を通じてその背景にある根深い問題に触れると、景色が一変します。
「人間には深層心理のどこか -
Posted by ブクログ
全体的に読みやすくてサクサク読み進めることができました。
崖から突き落としたDV夫が急に姿を現し、一緒に住むことになるけど、夫は記憶喪失でしかもめっちゃ優しくなってるぅ〜?!
一体何が起こっているのか、日常生活のシーンが多いのに、同棲生活をしている相手に不信感を抱きつつ暮らす茉奈の様子がリアルだった。
少し無理矢理感がある展開に置いていかれそうになりました。ラストの震災でうんぬんのくだりはちょっと不可抗力で仕方なかったんですって言い訳されているようで萎えたw
そうではなく、"マナ"自身が決断して欲しかった。
ほんのちょっぴりハッピーエンド?!
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Posted by ブクログ
■サマリー
・殺した夫は帰ってきません
・身代わりの人生を歩むことの難しさ
・その後の二人はどうなるのだろうと思わせる終わり方
■所感
強烈なタイトルで本屋でついつい手に取った。
殺した夫が帰ってくるなんて、なんとおぞましい。
ゾンビ系のミステリー小説なのかと読み始めたが、
最後になってオチがわかると、そういうことだったのか腹落ちするよくある系のミステリー小説だった。
しかし、あの登場人物はそんなちょい役のような扱いで雑すぎやしないか…、あの登場人物は
もうちょっと伏線の回収とかで使ってもいいんじゃないか…など、いろんなミステリーを読む私にとっては少々荒い構成が気になった。 貸 -
Posted by ブクログ
刑務所の中にある美容室で働く受刑者と、そこを訪れた人たちの物語です。
とある刑務所の中には、美容室がある。塀の中とは思えないような、そこだけ切り取ってしまえばシンプルで小洒落た様子すらある白い外観。扉をくぐれば空の中にいるような青い壁と、そこに浮かぶ雲のような白い椅子。美容師として働くのは国家資格を取った受刑者で、もちろん普通の美容室とは異なることも多い。様々なきっかけからその美容室を訪れた人々が、何を思って、何を見て、何を感じて帰っていくのか。受刑者である美容師のその後の人生にも思いを寄せる、オムニバス短編集となっている。
今作は、短編の一作ごとに主人公の変わるオムニバス形式の短編