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女子刑務所内の、一般人が通う美容室にて
女子刑務所の中に、
“受刑者が一般客の髪を切る”美容室がある。
美容師は、重い罪を犯した者。
だけどそこには、いつも青空があった――
服役中に美容師となった小松原葉留は、
女子刑務所内の美容室で、一般客の髪を切っている。
天井から壁まで青空が描かれた
その美容室を訪れる者は、
小松原がもたらす静かな時間に
いつしか心を洗い流され……
小松原はなぜ、美容師として鏡の前に立つのか。
客たちはなぜ、そこで髪を切るのか。
『アルティストは花を踏まない』の新鋭が贈る、
ひとりの受刑者と、社会を生きる女たちの
あたたかな再生の物語。
空はどこまでも、青く、深く。
誰の上にも、きっと――
描き下ろし美麗カラーイラストも収録!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
まるで良い映画を見たような気分にさせてくれました。
刑務所×美容室という異質の空間に焦点を当てた作品構成は斬新なだけでなく、
そこが刑務所内であることを忘れてしまうほどに読む者の心も温めてくれるような作品です。
「受刑者が刑務所内で刃物を持つ」という点で恐怖心やある種の偏見を抱いてしまう気になりますが、
1話、2話を読み進めるうちに自身の考えが稚拙だったと恥ずかしさを覚えます。
全4話で構成された物語の中に、心に残る名言が散りばめられている点も推しポイントのひとつです。
中でも印象的だったのは、第2話で抗がん剤治療を控えた女性が来院するシーン。
綺麗に長く伸ばされた自身の髪が治療と共に抜けてしまう未来に耐えかね、
バッサリ切ることを望む彼女に、美容師である葉留がかけた言葉・・・・・・泣きました。
明日も明後日もその先しばらくは同じ景色しか見れないひとりの受刑者が、
髪を切ることを通して人の明日を彩る姿が胸に響きます。オススメです。
Posted by ブクログ
漫画読みとして、自信をかなり持って、これは良い漫画だ、と他の漫画読みに勧められる
表紙を見れば、勘の鋭い漫画読みなら、なんとなく察しがつくだろうが、実に心優しいストーリーだった
胡散臭い言い方と捉えられるだろうが、読むと、人間に対しての期待や希望を捨てずに済む
少なくとも、私は、人は気持ちさえ切らさなければ、やり直す事が出来るし、やり直していいんだ、と思えた、この『塀の中の美容室』を読んで
ざっくり、中身を説明すると、軽いとは言い難い、とある罪を犯した女性が、血に濡れ、重い罪の枷を付けられた手に、「美容師」と言う資格、職業、そして、矜持を得て、心を再生していき、更生するチャンスを自分で掴んでいく、そんなストーリー
所詮は、作り物のストーリーだ、と貶す者もいるだろうが、そういう奴は、罪を犯しても反省せず、真っ当に生き直す事も出来ない、可哀想な奴だ、と勝手に思う事にしているので、この『塀の中の美容室』がバカにされても怒る気にならない
優しくて、暖かくて、けど、甘過ぎはしないストーリーに、小日向先生の柔らかい絵がよくマッチしていて、より読みやすくしてくれている
何様、と言われそうだが、こんだけの内容を、よく、この一冊に見事、入れ切ったものである。こういう話を纏めて、整えるセンスが、私はまだまだなので、実に羨ましい
どんな人に読んでもらいたいのか、と聞かれると、少し迷うが、やはり、色んなことが悩みの種になっている学生に読んでもらいたい、漫画の力を信じている人間としちゃ
この『塀の中の美容室』が肩の荷を軽くしてくれたり、背中をそっと押してくれたりするか、それは判らないけど、自分が今、立っている場所くらいは教えてくれ、なおかつ、自分と見つめ合う余裕を与えてくれるはずだ
この台詞を引用に選んだのは、グッと来たので
綺麗事かもしれないけど、あながち、間違っている訳でもない
世の中、多くの事に手を出し、どれも上手く出来る、器用な人間ばかりじゃない
確かに、やる事なす事が裏目に出て、落ち込みたくなる日も、人生にはある
ただ、いい日だってやって来る。来ないなら、こっちから行くか、引っ張って来ればいい
今の自分に出来る一つの事から、コツコツと熟していく、それも成長していく方法だ
出来る、を一つずつ増やしていけば、いつか、出来ない、も減っていく
そうしたら、きっと、苦しい時に泣くばかりじゃなく、笑える強さも得られる気がする
人生、悪い事ばかりだ、と思っていたら、いつまでも良くなったりしないんだから
動き出さなきゃ始まりませんからね、なんにも
「ひとつ、何かにつまづくと、いろんなことが連鎖して、ダメになってしまったりして。それで、何もかもうまくいかない時に、一度に全部考えると、余計にこんがらがってしまったりして・・・だから、逆に、とりあえず、ひとつだけ決めて、頑張ってみたら、他のことも、また連鎖して、いい方向に進むような・・・そんな気がします」(by小松原葉留)
映画のような素敵な作品。
お試しを読んで興味がわき、購入しました。どの話も素敵で、胸が温かくなりました。登場人物それぞれの気持ちもよく分かりました。
もっと話題になって多くの人に読んでもらいたいです。絵も丁寧でゆったりした映画を観ている感じでした。これからもたまに読み返して心を洗いたいと思います。
やさしいきもちになれます
試し読みから続きが気になり購入しました。
小説は読んでいませんが、漫画がすきな人にとっては読みやすくていいんじゃないでしょうか。
登場人物の個性も各話の中でしっかりしています。
心が開放される
「されど空の青さを知る」
第一話にある言葉が、ラストまで響いてくる連作でした。
自分を取り巻いているものだけで世界を測っていたとしても、空は見上げれば、そこにある。
原作となる小説も一緒に購入したので、読むのがたのしみです。
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