アルティストは花を踏まない
  • 完結

アルティストは花を踏まない

770円 (税込)

3pt

4.0

せつなくも温かい少年少女の成長物語

世界大戦が終わって、少年たちは生まれた。
まだ誰も、そのあと「第二次」が起こるとは知らなかった頃――

ここは第二次大戦前のフランス。
ドイツとの国境に近い町。

いつも明るい少年モモが、あきらめと悲しみにまみれた人々を少しずつ変えてゆく。
彼の笑顔と勇気は町の子供たちを動かし、大人たちの丸まった背中にも、そっと寄り添うのだった。

しかしモモには、ある秘密があって……

差別と分断、見て見ぬふり、忍び寄る不安。
「やがて悲劇を迎える時代」に生まれた少年少女の、切なくも温かい友情と成長の物語。

――誰かの「花」を、踏みにじることなかれ。


描き下ろしカラーイラスト4p収録!

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アルティストは花を踏まない のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2019年07月26日

    時代はナチズムが跋扈した、第二次世界大戦期のことだ。そこでユダヤ人がどんな生き方をしていたかを描く。

    アルティストは、芸術家の意味だが、本書ではもう少し広い意味で、人間らしい生き方といったニュアンスだ。

    生きづらい世の中で、人と人がどう付き合い、関わり合っていくのか。争いごと、揉め事はすべきでは...続きを読む

    0
    購入済み

    本当に

    2022年08月12日

    本当にどこかに存在しているかも知れない、誰か、のお話しでした。
    みんな自分の人生の主人公ということを描いているような気がしました。

    0

    Posted by ブクログ 2019年05月07日

    行間を読む作品。実に趣深いです。第二次世界大戦前、これから何が起きるか私たちは知っているからこそ、彼らの笑顔が刺さります。私もアルティストにならなければ、としみじみ思いました。

    0

    Posted by ブクログ 2019年11月20日

    二次大戦の少し前のヨーロッパを舞台にした小品集であり、画は上手く、細かい部分までよく取材して描いているようだが、なぜかヨーロッパ的な雰囲気をあまり受けないのはなぜだろうか。シナリオや演出が日本のメロドラマ的であるか、あるいは生活面や倫理的な表現が日本的なのかもしれない。なので、たとえば、江戸時代を舞...続きを読む

    0

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