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Posted by ブクログ
他人に関心を持たない主人公。
彼には自分の好きな人が付く嘘を見抜ける術を持っており、
それ故に人と距離を置いていたが、
転校してきた女子高校生と、共通の話題である猫を通じて、
少しずつ彼女に心を開いていく。
ある時彼女のことを好きだと自覚するも、
彼女から嘘を見抜けない。
しかし、彼女からの彼に対するある感情を耳にしたとき、
それが嘘だと、彼は気付いてしまう。
なぜ嘘をついているのか?その理由を知った時…
というのがあらすじです。
一人でいることが楽な私にとって、
物語前半の主人公の気持ちはちょっと共感w
中盤は緩やかに物語が進んでいきますが、
ヒロインについてのある事実を知ってから、
もうとにかくラストまで読む手が止まりませんでした。
ストーリーの仕立てが絶妙に計算されているだと思います。
多感な時期にこのような経験をしたとしたら、
かなり重たい部分もありますが、人を好きになることの
意味を感じることが出来るのではないでしょうか。
Posted by ブクログ
好きになった人の嘘がわかってしまう男子高校生、藤倉聖。
小学生の時に、この能力に気づき、心が傷ついてしまい、人と関わることをやめて、一人の世界に引き篭もるようになる。
そんな聖は、明るくて素直な転校生の二葉晴夏との出会によって、徐々に徐々に氷が溶けていくように変わり始めていく。
といったあらすじ。
青春ストーリー。
アオイ話が大好きな中年おっさんの私には、響きました。
嘘がわかる。
一見羨ましい能力にもみえます。
でも、嘘には、人のことを想いやるいい嘘もありますが、人を傷つける黒い嘘もあります。
そして、世の中にはいい嘘だけがあるわけではありません。
しかも主人公がわかるのは、好きになった人のつく嘘。
好きな人のその嘘が、黒い嘘だとしたら・・・
幾度となく、その嘘を目の前にしたら・・・
好きになり傷つくくらいなら、人と関わることをやめる。
その選択をする主人公にも納得がいきます。
そんな、自分の世界に閉じこもった主人公に手を差し伸べる転校生の晴夏。
幾度となく、拒否されても聖に声をかけて、優しさで包んであげる晴夏に、心が温まりました。
スマホでたわいもないメッセージのやり取りをしたり、試験勉強をしたり、ネズミの国に行ったり、今の私には経験できないアオサが眩しく、愛しく、懐かしくもありました。
担任の先生やペットショップの店員さんなどの脇役も、主人公が良い方向に変われるように二人を支えていく所も良かったです。
良い物語には、素晴らしい脇役も必要ですね。
颯爽とした空気が流れ、読後感が良かったです。
Posted by ブクログ
こういう素直な10代向け作品を読む度に、「まだ読書経験が少ないうちにこの作品に出会えたらよかったのに」と思ってしまう。
ちょっと不思議な要素アリの、素直でストレートなボーイミーツガール。そして泣かせるエンディング。まさに王道。
ただね……王道すぎて、直球すぎて、歳を重ねたおばさんには眩しすぎるのですよ……。
文章は軽快で読みやすくて、登場人物が生き生きとしてるのが印象的。
少しずつ主人公が心を開いて素直になっていく様子が、微笑ましくてつい見守りたくなっちゃう。
だからこそ、「嘘が見える」描写がキラキラと綺麗なのが、却って物悲しいのだけど……。
まだ触れてきた物語の数が少ない若い人、普段あまり小説を読まない人はきっと感動できると思います。初めて触れる王道として、おすすめできる作品のひとつです。
むしろ若い世代の人なら、この手のジャンルの「古典」より時代設定が2020年現在に近いこの作品のほうが楽しく読めるんじゃないかなと思う。
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小説・文芸
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