あらすじ
『ご』と入力すると『ゴメン』と出てきて……『ゴメン。今日も仕事でダメになった』の一文ができあがる――。激務が続く番組制作会社で働く芦原志穂。彼女は今日も恋人にデートのキャンセルを告げるメールを打っていた。最近では「次はいつ会えそう」というメールすら届かない。そんな中、志穂は上司からの命令で、刑務所の中の美容室を取材することになるのだが――。彼女たちは、なぜそこに髪を切りにいくのか。刑務所の中で営業を行う美容室を舞台にした、感動の連作短編集。
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Posted by ブクログ
心から寄り添うということ、理解するということ、受け入れるということの、難しさやあたたかさを感じる物語だった。
個人的には特に、第五章の中学生の話と、最後の章がとても良かった。菅生さんのキャラも良かった。
刑務所に収監される人にもいろんな人がいる。やったことは許されることでは無かったとしても、十把一絡げにするべきでもない。
本気でそうしたい人には、そして、状況が許すなら、やり直すチャンスは、あって然るべきなのかと、考えさせられた。
読み終わってから表紙を改めて見ると、物語の余韻が感じられて、また良かった。
Posted by ブクログ
刑務所内にある一般人も利用できる美容室での話。服役囚という一般的には恐れられる存在が様々な人物の視点から語られる。
美容師となった女性は、
付き合っていた相手が既婚者で、さらに流産した事で自我が不安定に。追い討ちをかける様に恋人から
ー「どうせ産めなかったんだから、これでいいだろ」ー
の言葉でついに相手を刺してしまう。
どんな理由であれ刑務所にいることは恐怖の対象となり、その対象を巡る6名の女性とその周囲の人々ための短編集。
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髪色や髪型を変化させるのは魔法のように自分の気持ちも変化する
毎回美容室に行くたびにワクワクするし気分があがる
そんな美容室でも特殊な塀の中の美容室があることは本書で初めて知った
みな切ることで何か変化しすこし気持ちも変わっていく
例えばそこが特殊な場所でもそれだけは変わらないだろう
Posted by ブクログ
女性刑務所の中にある美容室を舞台にした短編集
そこを訪れるお客さん一人一人の物語が紡がれていきます
些細な理由から美容室を訪れた皆さんが悩みを解決して、次の一歩を踏み出します
とても素敵でした
Posted by ブクログ
ここに出てくる刑務官たちは優しく、今まで私が思っていたイメージと違いました。
塀の中とはいえ、こんな美容室があったら行ってみたいと思える暖かいストーリーでした。
女子刑務所が舞台です。美容室のことがメインで、他の受刑者はあまり登場しませんが、受刑者の抱える罪と向き合う姿勢や思いは伝わってきます。
また、その家族の思いも世間からの厳しい見方で生き辛さや結婚といった大きな出来事にも他人には分からないことが多々あると思います。
刑務所というところは現代も偏見を持たれることがあるけれど、皆が皆、悪い人であるのでなく、『ちゃんと罪と向き合って、自分で歩いていく場所を見つける人もいる』という言葉のように美容師が働く姿が素敵と思えるいいお話でした。
いつも文章が下手でなかなか感想文が書けないのですが、これからは苦手なことにもチャレンジしていきます。
Posted by ブクログ
刑務所の中にある美容室が舞台のお話。
そこへ利用するお客さんや刑務官、加害者の親族
など様々な目線でお話が進む連作短編集。
そんな世界があるのかととても面白かったです!
垣谷美雨さんの『懲役病棟』の参考文献にも
なっていたのでその流れで読んでみました!
それも相まってか、別々の作品だけれど
違う目線で読むことができて新鮮でした!
とても読みやすかったです!!
Posted by ブクログ
WOWOWにて連続ドラマ化され視聴しました。
その後 小説も読みたくなり奈緒さんの写真ジャケットの文庫本を手にしました。
ドラマの方がリアルで原本が脚色されています。
他の方も感想を書いていますが、もう少し主人公にスポットを当てて原本が描かれていると
よかったのにと思います。
Posted by ブクログ
ちょっとずつ話が繋がることで、全体が見えてくる感じの話が好きなので、本作も楽しんで読めた。
登場人物がみんな暖かいけどよくいそうな人たちで、そこがまた良い。
Posted by ブクログ
刑務所の中の美容室が舞台。ちょっと興味はあるけど、なかなか知ることの出来ない世界だった。
美容師、お客さん、そして刑務所の人達もみんないい人だし、お店自体も明るい雰囲気で…こんなお店なら行ってみたい。思わず、近くにあるかどうか調べてしまった。
塀の中の美容室では、美容師さんにプライベートなことを聞くのは禁止。でも、そんな制限があるからこそ発せられた言葉に重みがあったりもして。
実際は綺麗ごとばかりじゃないのかもしれないけど、こういう場が増えていったらいいなと思った。
Posted by ブクログ
実際にこんな場所があるんだなと驚いた。
様々な人との関わりを通して、1人の受刑者である美容師さんについて触れられていくけど、最終話で服役することになった理由が分かり、辛い気持ちになった。
それまでいろんなお客さんに真摯に向き合う姿が描かれていたから余計に辛かった。
どんな理由があって事件を起こしたとしても、何も知らない人たちによって表面的な印象が先走ってしまうし、不安からその人が立ち直れないくらい社会的に抹殺されてしまうこともあるんだと思うと、怖い世の中だと思った。
ただ何の偏見もなく、受け入れられるのかというのもきっと難しいんだろうなと思う。
最終的には人をどこまで信じられるのか、信じたいのかってことなのかな。
ハッピーエンド的に終わったのは良かった。
Posted by ブクログ
刃物を持った人が自分の後ろに立つ。考えてみれば人に髪を切ってもらってるときものすごく無防備というか後ろの人を信じてないとできないですよね。
「あの塀の中の人は悪い人」と教えてしまいがちですが罪を犯したけど悪い人かどうか、自分にとって悪い人かは違いますよね。全てを一括りにすべきではないし、罪を犯しても更生して再生する機会も必要、そんなことを考える一冊。
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「井の中の蛙、大海を知らず」に続きがあるなんて知りませんでした。
「井の中の蛙、大海を知らず。されど空の青さを知る。」とても素敵な言葉だと思いました。
お話全体ももちろん面白かったですが、、 この言葉を知れただけでもこの本を読んでよかったと思います。
Posted by ブクログ
同じ新潟県出身でご在住の桜井さんの作品を2冊目。
刑務所内にある美容室を中心に様々な人達の人間模様を描いた作品。
6章からなる短編の中、最終的には美容師として働く受刑者の彼女の事まで。
心に少し痛みはあるものの温かくもなれる物語でした。
未来に希望も見えた。そんな終わり方だったかな。
Posted by ブクログ
刑務所の中の美容室を基準に幾つかの短編が綴られている。
最初はそれ程でもなかったが後半になるにつれて引き込まれていった。
失恋あり、嫁姑問題ありと割と色々あるのだがずっと落ち着いたテンションで描かれていてよい。
素敵です
初めはマンガ版から読みはじめて、小説版を読みました。
心にしみる、素敵な作品だと思います。
何度も読み返したくなるストーリーです。
Posted by ブクログ
女性刑務所の中にある美容師が受刑者という美容室。
さまざまな理由でそこを訪れる人たちの目線で繋がれる心温まる短編集だった。
疲れたときに少しずつ読みたい本。
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短編集。
〈受刑者が一般の人の髪を切る〉美容室の話。
淡々と静かにストーリーが進むけど飽きる事なく最後は心温まる感じで終わりました。
こう言うお話、好き。
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主人公は懲役中に資格を取った美容師,でも周囲の人物による短編連作の中で物語が語られる。冗長と思われる一編も著者の「あとがき」を読むと感心させられる。ドラマとして最後はしっかりと感動させる構成,明るい未来も感じさせて読後感も良い。
Posted by ブクログ
今年(2025年)夏にWOWOWで放送された奈緒主演の連ドラの原作。見たので、それぞれの役者さんの顔が浮かんできて、復習になりました。読み易くいい連作集です。ドラマはうまく脚色してたと感心した。
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刑務所の中にある美容室で働く受刑者と、そこを訪れた人たちの物語です。
とある刑務所の中には、美容室がある。塀の中とは思えないような、そこだけ切り取ってしまえばシンプルで小洒落た様子すらある白い外観。扉をくぐれば空の中にいるような青い壁と、そこに浮かぶ雲のような白い椅子。美容師として働くのは国家資格を取った受刑者で、もちろん普通の美容室とは異なることも多い。様々なきっかけからその美容室を訪れた人々が、何を思って、何を見て、何を感じて帰っていくのか。受刑者である美容師のその後の人生にも思いを寄せる、オムニバス短編集となっている。
今作は、短編の一作ごとに主人公の変わるオムニバス形式の短編集の形で少しずつ物語が進んでいく一冊でした。
今作に触れるまで、女子刑務所の中に美容室があるなんて考えたこともありませんでしたが、そういう物があるのだと知って驚きました。研修を受けて、資格を取って、美容師として仕事ができるだけの時間分の刑期がある人でないと、その美容室に美容師として立てないということもまた、驚きの一つでした。刑法に詳しくない私は、どれだけの罪でどれだけの刑期が要求されるものなのか今一ピンとこないのですが、軽犯罪ではないことが確実だと思うと、なんとも特殊な場所のように感じてしまいます。
今作の主人公たちも、塀の中の美容室に訪れる理由は様々でした。偏見や下世話な興味や、その他色々な思いからそこを訪れる人々は、ある意味当然の反応なのかもしれないなとも思います。自分たちの普段の生活で、縁のない場所だと思っている刑務所の中。今まで存在を知らなかったものを知れたという意味で、とても新鮮な物語でした。できれば、それぞれの短編の主人公たちがその後どう感じてどう日常に戻っていったのかを、もう少し知りたかったです。
物語の中の美容室はフィクションでも、実際にある美容室で働く受刑者の方は、出所後にまだまだ厳しい現実が待っているのだろうと思うと、世知辛いです。一口に『犯罪者』と線を引くだけでなく、何かよい仕組みはないものかと思わずにはいられません。
世の中の問題も含めて考えさせられる一冊でした。
Posted by ブクログ
ずっと読んでみたかったこちらの作品
ドラマ化すると知り、読みたい欲が増して購入
更生プログラムっていろいろあるけれど、美容師の免許も取れるんだなぁ……
確かに、受刑者とわかっている人にハサミを持たれて後ろに立たれるのはちょっと恐いかもしれない
一切の偏見も持たない、というのは私には無理かもしれない
でも、更生してほしいとも思う
桜井美奈さんの作品は二作目だけれど、あたたかい気持ちになれる本でした
Posted by ブクログ
もう少し重たい感じかと思いました。
作中、犯罪者のために美容室の運営をなんで税金でしなきゃいけないのか、というようなことを中学生が言うのですが、なんだかなという気持ちです。
Posted by ブクログ
刑務所の中にある美容室。美容師は受刑者。
そこに訪れる人々。
どういう気持ちで刑務所内の美容室に訪れるのか。それぞれの事情、それぞれの気持ち、それぞれの人生がそこに描かれている。
一生懸命に今を生きる人たちだから、過ちを犯し受刑者になりつつも再生しようとひたすら努力する塀の中の美容師に惹きつけられているのだろうか。
Posted by ブクログ
刑務所の中にある美容室
刑務所で美容師免許がとれるなんて!
この美容院は明るい雰囲気…
美容院のお客様目線で物語は進む
こんなに安かったら私も行ってみたい!
Posted by ブクログ
舞台は、刑務所の敷地内にある美容室。一般の人がお客さんとして行くことができる。美容師さんとして働いているのは受刑者で、刑期中に勉強をして資格を取り、やがてお店に立てるようになるということらしい。
各章の主人公は、それぞれの理由からこの美容室を訪れる。みんな悩みや悲しみ、つらさを抱えているのだけれど、美容室を出る頃にはちょっと気分が変わっている。
登場する人物みんながいい風に影響を与え合っていて、悩みが無くなるわけではないにしろ、各章のどれもが前向きに終わる。エピローグも希望を感じられて良かった。
刑務所の中にある美容室って、実際にあるんだね。知らなかった。
電子書籍だからページ数は意味ないか…
7ページ・20ページ
変わり→代わり
125ページ
合せ→合わせ
128ページ
向かい入れる→迎え入れる
159ベージ
係り→係
190ページ
泊って→泊まって
191ページ
男の子特有の優しさ→優しさなの??不器用さとかではなく?
191ページ
泊り→泊まり
Posted by ブクログ
刑務所の中と言っても
その中にいる人、一人ひとりに
これまでの人生があり、物語があるのだと
考えさせられました。
犯罪者という言葉を聞くと、
私の中の勝手なイメージが先行してしまうけれど
何事もイメージや想像だけで決めつけるのは
危険なことだなと感じました。
Posted by ブクログ
刑務所の中にある美容室の話。
フィクションとのことですが、実際にこんな物語がありそう…
重たい話かと思っていましたが登場人物みんな良い人でとても読みやすかったです。
Posted by ブクログ
よかった
塀の中のとか犯罪者とか
でてくる言葉は怖いけど
読み終わるとポジティブな気持ちになれる。
漫画は漫画で良きではあったけど
やっぱり小説の方が興味深い作品だなって感じました。