桜井美奈のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「ねえ......あそこに誰かいない?」
避難訓練の途中で一人の生徒が屋上を指差した。
教師たちの怒声に耳も傾けず、人気教師、奥澤潤がフェンスを乗り越え、屋上から飛び降りた。
誰もが奥澤の死は自殺だと考え、悲しみに暮れる中、奥澤が担任を努めていたクラスの黒板に
「私が先生を殺した」
という一文があり......。
4人の生徒と、死んだ教師である奥澤自身の目線で描かれるミステリー。
ーー段々と事件の全貌が、真実が見えてくる。
「感想」
読んだあとに気づいたけれど、この作者の桜井美奈さんは「殺した夫が帰ってきました」の作者なんですね〜。
個人的には「殺した夫が帰ってきました」のほ -
Posted by ブクログ
本屋さんで表紙に惹かれて思わず購入
「殺した夫が帰ってきました」の作家さんの作品だった
母と死別
父はお金にだらしがなく居場所も分からない
高校生の佳恵は1人暮らし
佳恵の前に母の代わりに祖母の遺産相続する話が舞い込む
相続は猫と現金
相続の条件は他の相続人と暮らすこと
借金まみれの義理の伯母の利紗子
女装姿の叔父の幸太郎
祖母のハトコの環
訳あり4人と1匹の相続に奮闘する疑似家族ドラマ
祖母がなぜその物を相続人に残したのか
理由が明らかになった時に
祖母の本当の思いや愛が私達読者にも伝わる
この登場人物達は不器用
だからこそ人間らしい
虚勢を張っているけれど本当は寂しがりや
でも愛をた -
Posted by ブクログ
舞台は、刑務所の敷地内にある美容室。一般の人がお客さんとして行くことができる。美容師さんとして働いているのは受刑者で、刑期中に勉強をして資格を取り、やがてお店に立てるようになるということらしい。
各章の主人公は、それぞれの理由からこの美容室を訪れる。みんな悩みや悲しみ、つらさを抱えているのだけれど、美容室を出る頃にはちょっと気分が変わっている。
登場する人物みんながいい風に影響を与え合っていて、悩みが無くなるわけではないにしろ、各章のどれもが前向きに終わる。エピローグも希望を感じられて良かった。
刑務所の中にある美容室って、実際にあるんだね。知らなかった。
電子書籍だからページ数は意