桜井美奈のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
犯罪者か、そうでないか、は意外と紙一重な気がする。けれど、多くの人はそれに気づかず、自分とは違う人、違う世界の人、と見てしまう。車で事故を起こしたり、法を守ろうと思っていてもある日突然犯罪者となってしまうこともある。でも世間様は一緒くたに犯罪者として自分を見る。犯罪者は一生罪を犯そうとしている人種ではなく、理由なく、誰でも彼でも傷つけようとする人たちではない。でも自分とは違うと思っているから、何をされるかわからない、と怯えてしまう。ああならないように、という反面教師にはいいかもしれないが、一旦そっちに行ってしまった人が、また生活をしようとするのにはものすごいハードルになってしまう。この本の前に、「懲役病棟」も読んだ。たまたま手に取ったものだが、私にとって出会いである。一生懸命生活をしようとする人が、生活できるような世の中になればいいなと思うし、何か関わるようなきっかけを見つけたいと思う。
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Posted by ブクログ
ネタバレタイトル回収が秀逸。
人気者の教師「奥澤潤」が学校の避難訓練中に屋上から飛び降り自殺をした。生徒たちと目の前で起きた惨劇の熱が覚めないまま、教室に戻ると黒板には
「私が先生を殺した」の文字が。
自殺?他殺?憶測の広がる文字を巡って生徒たちの数ヶ月前からの行動、自殺した教師の過去回想を振り返る物語。
自殺した奥澤潤は生徒の成績改ざんが毎年行われていたことを知らされ、自身の無力さに打ちのめされる。
学校の不正を暴露し、公にしようと息巻くが、
自身も成績改ざんされ大学へ推薦入試を勝ち取っていた事実を知らされる。
自分の積み上げていたものが足元から崩れていく中、
全てを終わらせるため、不正を行っていた教師を撲殺。
その後自身で黒板に犯人は自分であることを告白。
屋上から身を投げた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ過食嘔吐をして精神安定をさせる女性の物語。
過食する食べ物は万引きにより手に入れることで、
安心と快楽を得ている。
幼い頃から母親の精神的虐待がきっかけで、
拒食からの過食へ、さらに万引きへと負が連鎖する。
疎遠だった母親が危篤となり、解放されたかに見えたが、表面上だけだった。
家族からも見捨てられ、唯一残ったのは妹の瞳だけだった。
服役後7年が経っていた。
信頼できる同僚にカミングアウトしたことで、
協力者もでき、自身の病気と本気で向き合い始める。
そんな時自身の働く店に訪れた女子高生が
万引きする姿を見つける。
何故万引きするか分からないがしてしまう葛藤。
過去の自分を見ている様で、
彼女を救いたい思いから病気への向き合い方と
自身の過去を打ち明ける。
万引きをした女子高生と過ごす中、
自身の過去に向き合う日々が続く。
娘が結婚をした知らせを受け、
失くした家族の元を訪れる。
窃盗症と過食嘔吐に苦しむ女性の半生を描いた
学ぶものの多い一冊。
ハッピーエンド