桜井美奈のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
ミステリーと言うよりも
ミステリーと言うよりも、恋愛小説だった。ミステリーとしてはかなり軽く、本を読むのが遅い私が半日足らずで読み終えた。
途中でなんとなく先が読めたのと、登場人物に感情移入出来なかったので星3つにしたが、面白くなかったわけではない。期待していたミステリーではなかった、と言う事です。 -
Posted by ブクログ
こういう素直な10代向け作品を読む度に、「まだ読書経験が少ないうちにこの作品に出会えたらよかったのに」と思ってしまう。
ちょっと不思議な要素アリの、素直でストレートなボーイミーツガール。そして泣かせるエンディング。まさに王道。
ただね……王道すぎて、直球すぎて、歳を重ねたおばさんには眩しすぎるのですよ……。
文章は軽快で読みやすくて、登場人物が生き生きとしてるのが印象的。
少しずつ主人公が心を開いて素直になっていく様子が、微笑ましくてつい見守りたくなっちゃう。
だからこそ、「嘘が見える」描写がキラキラと綺麗なのが、却って物悲しいのだけど……。
まだ触れてきた物語の数が少ない若い人、普段あ -
Posted by ブクログ
ネタバレあまり大きな転換とか意外性もなく進んでいくお話なのかなと、読み進めるのにしんどいかなと思っていたんですが、田路先生ときじかくしの庭に集まる生徒たちの距離感、田路先生と恋人香織の関係性、淡々としてるようで居心地よくて、意外によい感じで読めました。苦しかったり、嬉しかったり、楽しかったり、泣きたくなったり、そんなの大人になったからって薄くなる感情じゃないですよね。印象的な文。「もがいて、もがいて、もがいて。必死にもがくのに水の中から抜けられず、まるで溺れているような毎日だ。呼吸することさえ苦しく、胸が締め付けられる。「決断する直前は水の中で息を止めているような感じなんだとさ。」」
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Posted by ブクログ
驚くような展開はないが、主人公の成長する様を微笑ましく感じる。主人公のような力は無いが、誰しも大人への階段を上る際、同じような経験をするのではないだろうか。
あらすじ(背表紙より)
他人の嘘が分かる、不思議な力を持つ高校生、藤倉聖。だが、全ての人の嘘が分かるわけではない。分かるのは、好きになった人の嘘だけ。幼い頃から、大切に想う人たちからの嘘に苦しめられてきた聖は、もう誰も好きにならないよう、心を閉ざし生きてきた。だがそんなある日、聖は嘘とは無縁の明るく素直な転校生、二葉晴夏と出会ってしまい―。「誰かを好きになりたい、でも好きになったら…」嘘を憎む少年と、嘘をつかない少女がおくる切ない青春スト -
Posted by ブクログ
☆3.3
内容(「BOOK」データベースより)
恋人の心変わりで突然フラれた亜由。ちょっとした誤解から、仲たがいをしてしまった千春と舞。家でも学校でも自分の居場所を見つけられずにいる祥子。高校生の彼女たちが涙を流し、途方に暮れる場所は、学校の片隅にある荒れ果てた花壇だった。そしてもう一人、教師6年目の田路がこの花壇を訪れる。彼もまた、学生時代からの恋人との付き合いが岐路を迎え、立ちつくす日々を送っていた。彼らは、“悩み”という秘密を共有しながら、その花壇でアスパラガスを育て―。第19回電撃小説大賞“大賞”受賞作。
読みやすいしおもしろい。ラノベだし、高校生くらいだと読みやすいんじゃない -
Posted by ブクログ
学校の片隅にある荒れ果てた花壇 古ぼけたベンチ アスパラを育てる 事情を抱える者たちが一休みする場所 見送る人・田路先生 学生時代からの恋人・香織 情報通の友人・幸成 奔放過ぎる香織との関係で悩む田路
《亜由の復讐》一年目 恋人の心変わりで振られた亜由 嫌いになり切れない 未練を断つには……?
《舞の親友》二年目 仲違いしてしまった舞と千春 友人の密告? 環境の違いからすれ違う コンサートと宇宙語
《祥子の居場所》三年目 家にも学校にも居場所を見つけられない祥子 複雑な家庭事情 クラスにも馴染めない 父親との確執
《田路の便乗》六年目 実るもの 再会 アスパラの花壇に集う 田路と香織の関係 き