あらすじ
恋人の心変わりで突然フラれた亜由。ちょっとした誤解から、仲たがいをしてしまった千春と舞。家でも学校でも自分の居場所を見つけられずにいる祥子。高校生の彼女たちが涙を流し、途方に暮れる場所は、学校の片隅にある荒れ果てた花壇だった。そしてもう一人、教師6年目の田路がこの花壇を訪れる。彼もまた、学生時代からの恋人との付き合いが岐路を迎え、立ちつくす日々を送っていた。熱血とは程遠いけれど、クールにもなりきれない田路は、“悩み”という秘密を共有しながら、彼女たちとその花壇でアスパラガスを育て――。 躓きながらも、なんとか前を向き歩こうとする人々の物語。
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「亜由の復讐」が一番好きだった。
高校生の気持ちを繊細に書いていて、とても共感できた。
また、田路先生のエピソードも個人的には好きだなと思った。
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個人的には教師の田路のヘタレ具合が気になって読み進めた感じでした。最後はほっこり終わって良かったなぁ。
一年目の恋愛も、二年目の友情も、三年目の家族も、女子高生にはあるあるだと思う。それに関わってく教師が一番愛しく感じました。
田路の友人の情報網が怖すぎました笑
大賞買いして良かったなと思う一冊です。おすすめ。
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すっごいやばい面白かった。
男性高校教師が生徒(主に女子)の悩みに巻き込まれながら、尚且つ自分の恋愛事情の悩みも解決しようと右往左往するお話。
生徒の悩みを教師が適当にあしらいながら対応していても結果としてみんな前向きになれたことに清々しさというか爽快感がある。
教師の方の恋愛事情ももうこっちがメインでいいと思うくらい面白い話で、なかなか変人な彼女と、おせっかいな同級生に振りまわされながら、迷走しまくってる様子はもどかしかった。最後はちゃんとお互いの気持ちが伝わったようで良かった。
実に良い身近で前向きになれる小説でした。
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先生と生徒の二面性の話でした。
高校卒業して、社会人して、結婚して今ですが、あんま変わってないなあ~って、つくづく思いました(笑)
小学校一年生の頃、六年生は大人に見えたのに。っていうあれです。
高校生の頃、恋愛が全てみたいなことあったなあ…。
友達と喧嘩して、そのまま卒業したなあ…。
親は肝心なこと言わなくてギスギスしてたなあ…。
と、懐かしく読みました。
最後はやっぱり教師ていいなあ…。と思っちゃう本でした。
亜由の復讐
春休み中に、彼氏と喧嘩して一週間連絡しなかったら、同じクラスの女と付き合ってた話。
優柔不断で、自分を持ってなくって、元カノの亜由に甘い言葉を影でささやきながら、今カノの前では拒絶する。
復讐として、彼氏が嫌いだったアスパラガスを庭に植えて卒業。
先生、三年間アスパラガスのお世話よろしくね。
舞の親友
舞の家は父親が病気で、兄が下宿大学生で、弟が中学生で母はパートをしているけど、家計が苦しかった。
高校でバイトは禁止だけど、家計を支えるにはバイトをするしかなかった。
そのバイトしていることを知っているのは、親友の千春だけだった。のに、ある日同級生のいずみから、バイトしていることをバラされ、千春を疑ったまま三日間停学。
舞が謹慎明けをしたら、千春が田路の花壇の世話をしていることに激昂。
千春はちゃんとメールで伝えていた。それを千春がバイトしていることを言ったと思い込んで読まなかったのは舞。
家庭の事情もあって、気軽に進路の話もできない、趣味の話もできない。お互い傷つきあっていた。
祥子の居場所
親が再婚して、居場所がないとふさぎ込んだ祥子の話。
文化祭まで二週間を切ったとき、ペンキが教室中にばらまかれていた。
最初に教室に来た祥子が疑われたが、父親がペンキの会社で働いている祥子にとって、水性ペンキの特徴はわかっていた。
犯人は同級生の優奈。
田路と仲良くする祥子が気に食わなく、祥子が朝早く登校することを知って、祥子のせいにしようとした。
文化祭に間に合わせるために、祥子は今まで避けてきた父に「使わなくなったペンキがあったら欲しい」と持ちかけた。
父は嬉嬉としてペンキを提供。
祥子は居場所を見つけた。
田路の便乗
七年付き合った香織が、旅行へ行くと言って別れ、産休代理で来た新卒の志帆と付き合うが、香織が忘れられず、産休代理の雇用期間満了で田路との関係も解消。
そう連絡を取り合う仲でもなかったために、同級生の幸成が色々世話を焼いて、六年後にようやく結婚。
卒業した亜由もいい恋愛をしている様子を見せに。
舞と千春も仲良くコンサートに行っていると報告。
教育実習に来ていた祥子は暴走し、校内放送で「美人の奥さんが~」「妊婦さんが~」と個人情報を暴露。
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3.5、を繰り上げて星4つ。
話の構成が好き。悩みを抱えた女子生徒がそれぞれ同じ場所を訪れ、主人公的立ち位置にいる教師を通じて悩みを解決していくお話。最終的に自分達なりの幸せを手にしていることにほっこりとした。田路先生は、作者の人がこういう男性好きなんだろうなー……ってのがひしひしと伝わってくる。
淡々としている落ち着いた文章で、読みやすさはあれど個人的にはメリハリが欲しくなる印象でした。アジアンタムブルーに続いて自分が育てたことある植物絡みの小説シリーズだったりする。頑張れ祥子ちゃん!
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「きじかくし」というタイトルに何のことか?と思ったが、謎は意外にすぐに分かる。アスパラガスの学術名がきじかくし科だからだ。アスパラガスが舞台をうまく用意してくれ、アスパラガスの花壇で主人公の高校教師と生徒の心を通わせる様子がとても丁寧に描かれていて面白い。所々残される謎も丁寧に解決していき、後味よく読み終えられた。
Posted by ブクログ
メインの主人公「田路先生」と、3年間を通してそれぞれの年に、それぞれの悩みを抱える生徒たちとの心のふれあいが描かれている話でした
高校生/思春期特有の、恋愛・友情・家族問題を、リアルにかいてあるなぁと思った
田路先生も恋人との関係において、さまざまな悩みに突き当たる流れが書かれているのですが、生徒の悩み・解決と並行して、そこがうまく書かれている感じがしました
生徒たちに、べったり親しいわけでもなく、むしろ少しそっけなくらいな先生だけど、その距離感がいい塩梅だと思うし、生徒たちもそんな先生だから心のうちを話せたのかもしれない
自分が学生の頃、こんな先生はいませんでした
まぁ、実際生徒の前でタバコ吸う先生なんてダメだろうけど(笑)
それよりも、先生というのは、どこかとっつきにくく、自分の悩みとかを話せそうな感じじゃなかったよなーって
そう思うと、こんな先生に出会えた彼らが少しうらやましくもありました
Posted by ブクログ
普通の学生の話なんだけど、その間に先生の話も挟みつつ
絶妙なバランスで学生だけの話にならずに、かといって
大人だけの本でもない感じが面白かった
終わり方もさっぱりスッキリでよかった
なんで、アスパラなのか~表紙も内容に凄く合ってる
Posted by ブクログ
恋人の心変わり、友達との仲たがい、自分の居場所を見つけられない・・・悩みを抱える高校生達が訪れる荒れ果てた花壇だった。そしてもう一人、そこを訪れる教師の田路も恋人との付き合いが岐路を迎えていて・・・
『ちょっと疲れたアラサーたちへ 心を癒すこの1冊』と帯に書かれて、思わず手に取っちゃいました(^_^;)
確かに心温まる話で癒されました。
これがデビュー作みたいなので、今後が楽しみな作者です。
アスパラガスの別名がきじかくしなんですね~初めて知りました!
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きじかくしの庭 (メディアワークス文庫) とても心地良い物語。生徒たちの悩みが解決していくが田路の恋愛はなかなか上手くいかないもどかしい感じが良かった。最後も綺麗に締めてスッキリ。
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男性教師がめんどくさがりだけど結構おせっかいやきないい先生で、プライベートは不器用ですごくいいキャラ。話の雰囲気もとてもよくスイスイ読めた。結構感情移入してしまった。
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良くも悪くも、さっと読み終わる本。教師と生徒の日々の様子が、ただ淡々と語られていく。
内容とは別のところで、誤字脱字の多さや設定のブレなど(同じ章で妹の学年が小学3年生から小学2年生になったりする)が気になった。
Posted by ブクログ
電撃大賞の大賞受賞作。
審査員ベタ褒めなだけある、良作でした。
人物や風景の描写が丁寧で、すっと物語の中に入っていける。
いるよね、こういう人、って感じで、キャラにも共感できるし。
Posted by ブクログ
あまり大きな転換とか意外性もなく進んでいくお話なのかなと、読み進めるのにしんどいかなと思っていたんですが、田路先生ときじかくしの庭に集まる生徒たちの距離感、田路先生と恋人香織の関係性、淡々としてるようで居心地よくて、意外によい感じで読めました。苦しかったり、嬉しかったり、楽しかったり、泣きたくなったり、そんなの大人になったからって薄くなる感情じゃないですよね。印象的な文。「もがいて、もがいて、もがいて。必死にもがくのに水の中から抜けられず、まるで溺れているような毎日だ。呼吸することさえ苦しく、胸が締め付けられる。「決断する直前は水の中で息を止めているような感じなんだとさ。」」
Posted by ブクログ
一人の教師と世代が違う女子生徒との交流を学校の片隅にある花壇を中心に描いた作品。
なんかこういった構成の作品は結構好き。
女子生徒たちも悩みがあり、教師にも悩みがある。
それを花壇であれこれあいながら進んでいくのは楽しみがあります。
が、文章力と表現力が弱く感じますね。
心の移り変わりをもっと表現できればもっと面白くなったはず。
Posted by ブクログ
☆3.3
内容(「BOOK」データベースより)
恋人の心変わりで突然フラれた亜由。ちょっとした誤解から、仲たがいをしてしまった千春と舞。家でも学校でも自分の居場所を見つけられずにいる祥子。高校生の彼女たちが涙を流し、途方に暮れる場所は、学校の片隅にある荒れ果てた花壇だった。そしてもう一人、教師6年目の田路がこの花壇を訪れる。彼もまた、学生時代からの恋人との付き合いが岐路を迎え、立ちつくす日々を送っていた。彼らは、“悩み”という秘密を共有しながら、その花壇でアスパラガスを育て―。第19回電撃小説大賞“大賞”受賞作。
読みやすいしおもしろい。ラノベだし、高校生くらいだと読みやすいんじゃないかな。感情移入もしやすいかも。
Posted by ブクログ
星4つ寄りの3つかなー。さらっと読めて割と面白いけど、著者買いをしたくなる程の魅力は感じなかった。
読んでる間は楽しい、でも読後はさらりと流れて残らない。まぁ、好みの問題ですけれども。
Posted by ブクログ
学校の片隅にある荒れ果てた花壇 古ぼけたベンチ アスパラを育てる 事情を抱える者たちが一休みする場所 見送る人・田路先生 学生時代からの恋人・香織 情報通の友人・幸成 奔放過ぎる香織との関係で悩む田路
《亜由の復讐》一年目 恋人の心変わりで振られた亜由 嫌いになり切れない 未練を断つには……?
《舞の親友》二年目 仲違いしてしまった舞と千春 友人の密告? 環境の違いからすれ違う コンサートと宇宙語
《祥子の居場所》三年目 家にも学校にも居場所を見つけられない祥子 複雑な家庭事情 クラスにも馴染めない 父親との確執
《田路の便乗》六年目 実るもの 再会 アスパラの花壇に集う 田路と香織の関係 きじかくし
悩みを抱える生徒たちと田路先生がちょうどいい距離関係で良い 田路と香織の話も読み進めるアクセントになっている