加谷珪一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
最近の経済関連本はざっくり
1 何もかも政府が悪い
2 とにかく日本は本当はすごい
3 構造改革論
4マクロ経済政策論
5 終末論+自己防衛術
のどれかに類型化されるイメージ。
1と2は論外として、3は人口減少や規制改革、4はマネー過剰や財政破綻、ひいては年金問題、そして5は、もうだめだからせめて個人で株を買おう、外貨を買おう、投資をしよう、ひと捻り系では移住しようなど。
本書は、3と4の歴史を概観しつつ5を見据えているということで、網羅的整理としてはかなり有益な本。
ポイントは、
A 日本は世界的に見ても給料が安く、だからモノの値段が安くても大して豊かでなく、資本ストックもみすぼらし -
Posted by ブクログ
えっ!日本ではすでに現在の経済学で想定されるすべての経済対策を実施したのにあまり効果がなかっただと?!ということを知れる一冊
日本が魅力ある国に見えなくなってきていることが様々なデータから語られます。そのため、「日本てまだまだ経済大国!」という価値観の方か読んだら暗い気持ちになるかもしれません。
ではどうすれば?というのが少し書いてありますがヒラ社員の一個人では実現が難しいため、多くの方がこの本に共感して社会のマインドが変わっていけばなぁと願わずにはいられませんでした。
●複雑な気持ちになりました
よく選挙で「景気をよくするために~」ということが語られますが、過去20年の日本政府が実施した景気 -
Posted by ブクログ
経済学に関する本、初読み。
導入に色んな具体例が示されていて、初心者にも分かりやすかった。2章から少し専門的な話も多くなってくるが、解説等もついていたので、うんうん考えながらも読み進めることができた。
他国との数字に基づく比較もあり、いかに日本の考えが古く、柔軟さがないか如実に現れているように感じた。
政策を考えている人も、ベンチャー企業や地方移住を支援する人も、皆自らの立場は保証されている場所からの意見でしかない。そのような立場の人から決められたことではいざ動こうとする人達は、よほどの野心がないと動かない。うーんこれって日本どん詰まり?
経済学と心理学は関係していないようで関係していることが -
Posted by ブクログ
ネタバレお金に対する自分の教養を高められた本。
読もうと思ったのは、お金をどう増やしていく・守るかを知りたかったからだ。大学時代部活しかしていなかった自分はあまりにもそこの知識がなさすぎるのでお金を増やすことは高給取りになることしか思い浮かばなかった。しかし、実際就活をしてそんなに稼げないことを知ってどうお金持ちになるかを考えた結果、お金に対する教養を身につけることが大事だと考えたのでこの結論に至った。
この本に書かれてあったのは、お金持ちになるときの心構えだ。3〜4割は、金持ち父さん貧乏父さんにも書かれてあったことだが、より細かなマインドも書かれてあった。
・お金持ちは他人を軸に考える
・数字で -
Posted by ブクログ
著者の意見には、基本納得しました。
ただ、目新しいことは、わたしが一読した限りではありませんでした。日本は、人口減少を主因として経済大国ではなくなるのだから、生産性を上げて、つまり付加価値の高い産業に人的リソースを傾け、国内消費を増やしていくという方向性です。
もちろん理想は、そうですが、
実現はできないだろうと思います。
すでに日本人一人あたりの国内総生産は、
韓国や台湾、中国沿岸部のそれに抜かれています。この20年間ひたすら落ち続けています。これから上昇するとは、思えません。所得も94年比で、今後数年で半分になるでしょう。
人口動態を見れば85年比で、東京の人口に匹敵する数の高齢者が増 -
Posted by ブクログ
1・2章はかなり分かりやすい、日本の低迷を表す実例の話。冗長な感すらあったが、3章から経済学的な論考が入ってきて勉強になった。
世界経済が成長し続ける中、良く見ても現状維持の日本は相対的に貧しくなっている。
いまの日本から見ると、新興国の旺盛な消費力や、貪欲に豊かな生活を望み成長を信じる姿勢がただただ羨ましい。そんな環境で生まれ育てば、人生はどんどん良くなると希望を持つし、世の中全体にパワーが漲るのも頷ける。
年収よりも高いカローラが飛ぶように売れた時代が日本にもあったとは…
この経済低迷の原因を政府の経済政策に求めがちな論調は世に溢れているが、その責任は実は…
と身につまされる内容だった -
Posted by ブクログ
人生100年時代にどうやって自分の生活費を確保したらいいか?僕は自分で守れる範囲は守らなきゃいけないと思って生活しているけど。世の中そうでもない人も多い。正直、お金や制度について勉強しなきゃ家族に弱者が出た時も守れないよ。ヘルプの出し方すらわからままじゃヤバイ。
さて、この本は老後のお金の疑問に答えてくれる一冊です。資産形成の為に"投資の初心者が長期投資を行うこと"を前提としています。著者は、20年以上の長期投資と米国の優良企業への投資を勧めています。多くの投資の本ではまず日本株を勧めるところだと思います。著書は、日本株は株の初心者向きではないと教えてくれます -
Posted by ブクログ
経済のニュースを読んでいて、なんとなく理解したつもりで読みとばす習慣がついていました。その習慣が少し改善されました。加谷珪一氏「最強のお金運用術」は金利について大変わかりやすく説明をしてくれます。
金利を意識する事は、時間軸を意識する事であり、金利は将来の動きを予測して設定される。つまり金利は将来の変化が織り込まれている。投資をするときに金利を意識する必要性を教えてくれます。
この本は5章の構成になっています。
1章「金利の魔力に触れ触れる」では金利を利用して儲けるコツを伝えてくれます。しかし残念ながら元手がある事が最大条件です。
2章「金利に支配された「経済」をつかむ」この章