加島祥造のレビュー一覧

  • 葬儀を終えて

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    誰もが怪しいエピソードを展開し、ポアロが観察と会話で犯人をあぶり出す。定番の展開ではあるが、「それか〜」という伏線にはまったく気づかず、結末がいつも楽しみなのです。

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    2020年07月22日
  • 愛国殺人

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    すごくおもしろかった。

    ポアロファンが好きなものが詰め込まれている1冊だと思いました。

    ポアロシリーズのなかでも、読み応えのある作品だと思います。

    まずポアロの登場シーンが多いのがいい。

    ヘイスティングスがいないのが残念ですが、ポアロによる調査シーンが多くてうれしかったです。

    ジャップ警部は出てくるので、二人の掛け合いも楽しめます。

    ミステリとしては、最後まで読者に頭を使わせてくれる構成で、一度流れに乗るとページをめくる手が止められませんでした。

    日本語のタイトルからは想像できませんが、実はマザーグースの暗記唄をモチーフとしたお話です。

    章タイトルが、マザーグースの暗記唄の一節になっていて、全章のタイトルをならべると一つの暗記唄になっています。

    マザーグースに興味がある方も楽しめるのではないでしょうか。

    また、冒頭でポアロが歯医者さんに行くのですが、そうしたほのぼのとした生活感のある描写も、非常に魅力的です。

    ◇おすすめポイント
     ・ポアロがほぼ出ずっぱり
     ・生活感のある描写も豊富
     ・最後まで読者に頭を使わせるミステリ

    ◇こんな方におすすめ!
     ・とにかく頭を使いたい
     ・マザーグースに興味がある
     ・ポアロが好き

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    2019年09月01日
  • 愛国殺人

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    動機も犯人も、クリスティの目論み通りに騙されて予想外でした。
    歯医者での殺人と言うことで、確かに誰しもが無防備な姿だよなーとおもしろく感じたのですが、浅いけれど政治思想かぶれの登場人物が出てきたせいか、読み進むのが辛くなった。時代背景の差のせいか。でもラストで盛り返して★4つ。

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    2018年05月20日
  • 愛国殺人

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    ネタバレ

    そこら辺の行きあたりばったり事件とは一線を画す練りに練った殺人計画で、犯人の頭の良さと用意周到さを感じました。

    歯医者を殺し、歯医者になりすまして別の男を殺した上にその罪を歯医者になすりつけ、歯医者が所有する患者のカルテをすり替えて、その患者を殺したとき患者の遺体を別人のものと誤認させる無駄のなさ。昆布で一番出汁二番出汁をとったあとに刻んで佃煮にするがごとく、歯医者殺しの一件を有効活用しています。

    登場人物が多い点が残念。多いだけでなく若干キャラ被ってるのがいて、把握に苦心しました。

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    2017年08月24日
  • 死が最後にやってくる

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    ネタバレ

    読み始めは、人物名が頭の中でまぜこぜになってしまい、誰が誰だかわからず、読み進めるのが難しかった。
    軌道に乗ってしまえば、さすがアガサ・クリスティ!
    イギリス人が書いたとは思えない内容だった。
    ホリかっこいいですね。面白かったです。

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    2017年07月31日
  • 死が二人を

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    ネタバレ

    87分署第9作。キャレラの妹の結婚式の最中に起きる事件が舞台。これまでの9作品の中では異色な内容だ。結婚式が舞台のため、キャレラの家族や親戚、近所の人達が描かれる。

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    2017年07月09日
  • 雲をつかむ死

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    パリからクロイドン(ロンドン)に向かう旅客機プロメテウス号の中で、モリソー夫人、通称マダム・ジゼルが殺されます。居合わせたポアロが毒針を見つけ、その後吹矢筒も発見されたことから、それらを使って殺されたのだと考えられました。しかし、周りの乗客に見つからずに吹矢を使うことは、不可能のように思われます。

    ポアロは、“動機”と“可能性”という点から、この事件を眺めます。両方が存在する人は、いないように見えました。けれど、当初から気にしていた“所持品リスト”から、ポアロは殺人犯人を確信していました。意外な人物でした。

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    2017年06月04日
  • 愛国殺人

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    ネタバレ

    再読。今クリスティのポアロ物再読がマイブーム。十代の頃読み耽ったときに見逃していたこと、読み流していたことが多くて自分でも驚いている。自分は国家のために必要だから殺人を犯してもいいと主張する犯人に「国家のことではなく、自分の命を他人からうばわれない、という権利を持っている個人」に関することが自分の役割だと答えるポアロ、こんなこと言ってたんだ、卵形の頭の小男!

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    2017年01月09日
  • 葬儀を終えて

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    『五匹の子豚』や『ホロー荘の殺人』より人間ドラマが控えめですしトリックも無理がある気がしますが、「だって、リチャードは殺されたんでしょう?」という冒頭の名ゼリフ、頻繁に登場する不審な尼僧、終盤のヘレン・アバネシー殺しが未遂に終わるなど、ミスディレクションの仕掛け方が非常に巧妙で翻弄されました。円熟の域に達した中期の傑作だと思います。

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    2015年07月08日
  • 拳銃売ります

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    タイトルと内容が一致しないが、面白い小説である。暗殺者が騙されたことに気づいて復讐するという話だが、映画にはなっているのかもしれない。

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    2015年06月20日
  • 葬儀を終えて

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    「だって、リチャードは殺されたんでしょう?」
    してやられたなーという印象。意外な犯人。
    性格の悪すぎる登場人物も、使用人は立ち聞きをするものだし手紙を盗み見るもの、っていう決めつけも、定番ですごく楽しい。
    本筋にはあまり関係ないけど、ポアロの「受け取ることができない人間に与えることは不可能ですよ。」って台詞が好き。

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    2015年05月25日
  • 雲をつかむ死

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    個人的にはDVDで映像を見た後に小説を読んだ初のケース。どちらも面白い。ただし、西洋人の顔の見分けがあまりつかず、映像を見ても忘れてしまう自分の性質から、とても素直になぞ解きに熱中できたという特殊事情もあるだろう。

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    2012年09月30日
  • クレアが死んでいる

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    ネタバレ

    この小説をもとにした、市川崑監督の映画(『幸福』1981)を最近CATVで見た。割と面白かったので、原作を読んでみた という流れ。

    エド・マクベインの作品と言えば、『キングの身代金』をベースに、黒澤明が『天国と地獄』という映画を作ったというのが有名だが、これはさわりの部分ベースで、後半は黒澤オリジナルと言える。

    それに比べ、市川崑監督はこの作品をかなり忠実に映像化した。時代が違っても色褪せないのは、物語に流れる不易な部分を扱ったからだろう。市川映画に関するコメントは、また別の機会に譲る。

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    2012年07月09日
  • 被害者の顔

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    ネタバレ

    再読。
    酒屋で働く女性アニイ・ブーンが何者かに銃殺された。
    キャレラ達87分署のメンツが捜査に取り掛かるが、聞き込みを進めれば進めるほど被害者の顔が複雑になっていく。
    いったい犯人はどの顔の被害者を殺したのか?

    赤毛の大男、コットン・ホースが87分署に編入するのもこの巻。

    シリーズ比では容量がない方だが、初夏~夏にかけての陽気と爽やかな風を感じることができる。気持ちのいい読後感。

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    2012年11月23日
  • 雲をつかむ死

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    パリからロンドンへ向かう定期旅客機プロメテウス号内で1人の女性が死亡する。
    偶然同乗していたポアロは調査を開始する。

    実はこの物語、クリスティー文庫ではない文庫版で読んでいたので今回はおさらいといった感じで読んだ。
    犯人捜しがどうこうという点ではすぐ分かってしまったが(こういう自慢、ミステリ読みの悪い癖だね…(汗))、細かい部分はさくっと忘れていたので楽しめた。
    忘れっぽい自分に感謝(笑)

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    2011年05月10日
  • 葬儀を終えて

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    何年かぶりに読んだけど、全く覚えておらず。
    なので犯人も最後まで分からず、楽しめました。

    ポアロシリーズは大好きです。

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    2009年10月04日
  • 葬儀を終えて

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    謎が謎を呼ぶ殺人事件。
    そして揃いも揃ってクセ者揃いの一族の愛憎劇。
    名探偵エルキュール・ポアロは、手ごわい容疑者達相手に
    無事難事件を解決に導けるのか?

    ポアロシリーズの中でも上級編かな?
    この作品の犯人が、読み進めていく途中で分かった人は、
    「友よ(モナミ)、探偵におなりなさい。
    貴方は、優秀な探偵になれる素質があります。」
    とポアロ氏よりお褒めの言葉を賜る事だろう。
    ちなみに私は最後まで、犯人が分からなかった。(苦笑)

    前半はストーリーの展開がスローで「もたついてるなぁ。」と
    思いながら読んでいた私は、
    あまり頭脳が優秀でない軽率な読者だった。
    この後、名探偵によって行われる大捕物に必要不可欠な伏線が
    あちらこちらに張り巡らされ、テクニックのない作家が書けば、
    収集のつかなくなるような大勢の登場人物達を、
    見事なまでに1人1人の持つ性格や個性、
    現在置かれている状況を細かく丁寧に描写してみせ、
    読者の頭の中に鮮やかな手際で情報を整理して詰め込み、
    後半戦のストーリーをより面白く読み進めて行ける様、
    前半にその仕事をこなしている。

    そして後半。著者のクリスティーは、前半に描写して
    読者の頭の中に植えつけた登場人物のイメージを、
    大きく揺さぶる大胆な行動に出る。
    他人から持たれるその人物のイメージからは
    およそかけ離れた要素を持っていることを、
    私達読者に示し、困惑させ翻弄する。

    そしてますます犯人が分からなくなる。(苦笑)
    登場人物のほぼ全員が、疑わしく思えてくる。

    「人間は、普段から表に出している性格とは
    また別の一面を己の内に潜ませている。」

    読み終わった後、しみじみそんなことを思わせる作品。
    少々背筋がゾクリとする位、「人間の持つ二面性とエゴ、
    そして哀しさ」を見せつけられた思いである。

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    2012年02月12日
  • 葬儀を終えて

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    リチャードは殺されたんじゃなかったの―アバネシー家の当主リチャードの葬儀が終わり、その遺言公開の席上、末の妹のコーラが無邪気に口にした言葉。すべてはその一言がきっかけだったのか?翌日、コーラが惨殺死体で発見される。要請を受けて事件解決に乗り出したポアロが、一族の葛藤の中に見たものとは。

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    2009年10月07日
  • 葬儀を終えて

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    ポアロ作品。ちょっとした違和感が、謎を解く大きな鍵になるのだけれど、その場面を想像すると、ほんの些細なこと。それを見逃さなかった、記憶に引っかかっていたというのが、興味深い。

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    2009年10月07日
  • 愛国殺人

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    ★3.5

    国際的エスピオナージ風のストーリ。アガサ・クリスティーって、実は、ポアロでもなく、ミス・マープルでもないスパイ物の作品も書いているので、意外にそう言う話が好きなのかも。

    ってか、ポアロとジャップ警部って、付かず離れずの関係なんだなという事が良くわかった。そこが、ホームズとレストレイドとかとの違いな気もした。

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    2026年10月24日