加島祥造のレビュー一覧

  • ひらいたトランプ

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    個人的にどんでん返しだったのでとても楽しい。
    ポアロが混乱したり、小芝居を打つシーンも珍しくて好き。
    その小芝居のために、女子からすけべじじい呼ばわりされても気づきもせず熱中するポワロが可愛い。
    「人生の暗さなんぞをしゃべるのは、安っぽい人のすることよ」のロリマー夫人のセリフが気に入ったので、今後愚痴っぽくなりそうなときにこれを思い出そうと思う。
    (この本が刊行された時、クリスティは46才。)

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    2025年04月28日
  • ナイルに死す

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    ネタバレ

    名探偵ポアロシリーズの作品です。
    前半は事件が起こらず、様々な人間が登場して、それぞれの立場や思惑が描かれます。人間関係を理解して読み進める必要があり、登場人物も多いので、最初は丁寧に読む必要があります。クリスティの作品の中でもかなり長編の部類だと思います。
    犯人だけでなく、犯人以外の人物がそれぞれの理由で証言で嘘をつくので、より複雑になっています。殺人事件の犯人も意外な人物で、犯人が分かった後でもどんでん返しがあって驚きました。

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    2025年04月27日
  • 愛国殺人

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    複雑な話でした。ドラマ化されて見たものでしたが話が入り組んでいて難しく、以前だったらたっぷりと時間をかけて読んだはずが、和洋問わずミステリーに浸かっている為かサクサクと読み進めました。クリスティは流石です。犯人が自分を国にとって大切な人物だから、被害者など取るに足りないと4人の命を軽く話す後半を読み、殺人犯を決して許さないポアロに納得、それで良いんだよと思わずガッツポーズ。そしてオリエント急行殺人事件のポアロの最後の行動が思い出されました。デビット・スーシエのポアロが涙を浮かべて犯人達を庇った時の心の葛藤と苦悩。正しく苦悩ですね。

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    2025年02月21日
  • 死が最後にやってくる

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    アガサ・クリスティー。ノンシリーズ。舞台は古代のエジプトだが、人間は変わらない。未亡人の主人公の父親が愛人を連れて戻ったとき、事態は動き出す。その家に住んでいる家長とその息子たち、またその奥さんたちや召使いの今まで見えていなかった性質があらわになる。その中には殺人者の性質をもつものがいる。
    ミステリーというよりサスペンスよりの作品。
    容疑者は少なく、次々と死んでいくので犯人当てはしやすい。しかし複雑なトリック等がなく、人間関係の妙だけで、ここまで読ませるのはクリスティは推理作家としてだけでなく純粋に小説家として技量が高い。

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    2024年11月29日
  • もの言えぬ証人

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    ボブ絶対可愛い!会ってみたい!
    久しぶりのポアロの長編は読み応え抜群でとても楽しかった。薬の話が出てくるやつは特に好き。

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    2024年10月16日
  • 野生の棕櫚

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    かなりひどいことが起きているのに、カラッとした読み味で読み終えられたのはオールド・マンのおかげなのだろう。野生の棕櫚に見られる一組の男女の悲しい顛末を、オールド・マンのなかの囚人と妊婦の長い旅の場面が差し込まれることで、うまく気持ちをフラットにしたまま読めた。オールド・マンが、まるで老人と海のようでもあり、自然に翻弄されながら必死にボートを漕ぐ囚人がユーモラスに映る。でもオールド・マンだけを読んでも、多分あまり意味がないのだろうと思うから、この交互という形が完ぺきなのだろう。

    フォークナーは読むのに時間がかかるのに、また読みたくなる。光とも暗部とも取れるこのエネルギーを受け取りたい。自分の大事な地盤となっている感触がある。死がピークとなった「響きと怒り」だが、今作で死はピークではなかった。しずかな悲劇であった。

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    2024年09月18日
  • ひらいたトランプ

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    ブリッジのルールは分からなかったけど話の展開が好みだった。容疑者4人なのにこんなに分からないもの?!最も怪しくない人物を疑うのがミステリーの鉄則だけど、序盤からその通りにはいかなかった。
    シャイタナは殺される事予期してたのかな?自分でメンバー集めておいてわざわざあの席に座ったの?笑 大胆すぎる犯行に犯人の心理が透けて見えてるところがおもしろい!

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    2024年08月10日
  • 葬儀を終えて

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    1953年発表、エルキュール・ポワロシリーズの第25作。遺産相続の諍いから始まるオーソドックススタイルのミステリなのだが、仕掛けは決してありきたりなどではない。最初から最後まで手がかりは堂々と提示されているし、読者なら頁を遡って怪しい記述を探すこともできる。それでも欺されるのはやはり女王クリスティの類稀な力によるもの。時代の移り変わりにより、世間のポワロの認知度に差が出てきているのも良き。

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    2024年07月27日
  • もの言えぬ証人

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    ネタバレ

    犯人がまさかの既に死んでいるという真相。捕まって裁きを受けるが当たり前だと認識してしまっているから、ここの展開は少し驚いた。
    作中で登場人物のことを「全くセンスはないが着飾るのが好きな人」と評していたのがなぜか妙に印象に残っている。多分作者の身の回りにこういう人がいたんじゃないかなと思う。他作品にも、服装についての描写はよく出てくるし、アガサクリスティー自身の観察眼の鋭さがあったからこそ、いろんな作品にそれが活かされたのかなとも考えた。

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    2024年07月26日
  • ひらいたトランプ

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    ブリッジのルールを知らなかった私が残念。
    ブリッジのルールを知らなくても十分楽しめてしまうところはさすがとしかいいようがない。

    ラストは久しぶりに「え?」て言ってしまった。
    いや、アガサクリスティーのは毎回「え」てなるけど、声が漏れたのは久しぶりだった。その一瞬だけ私自身がオリヴァ夫人になって小説の中に入れた気さえした。

    ありがとうアガサクリスティー!

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    2024年07月22日
  • ナイルに死す

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    ネタバレ

    映画を見たので犯人は知っていた。行動に至るまでの経緯とかはすっかり忘れていたので楽しめた。途中までエジプト旅行記なので、殺人事件が起こるまではゆったりしている。リネットは悪人ではないが、個人的には同情できる被害者ではなく、逆に3人殺したジャクリーヌ(+サイモン)の方に共感してしまう。

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    2024年02月04日
  • ひらいたトランプ

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    ネタバレ

    四人の容疑者のうち、半々で見事に明暗が別れた。アンが容姿以外良いところが無さすぎて笑ってしまった。容赦がない。ロリマー夫人はかっこよくて好きだったんだけどなあ。
    婦人服売り場でストッキング19足買うお爺ちゃん、怪しすぎて今ならSNSに勝手にアップされそう。

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    2024年02月03日
  • 野生の棕櫚

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    ネタバレ

    ・wikipediaに詳細なあらすじがあるので、参考になった。
    ・棕櫚(シュロ)で通じているが、実は椰子(ヤシ)らしい。
    ・スイカズラではないのだ。舞台もヨクナパトーファではない。
    ・中上健次「野生の火炎樹」はオマージュしているわけだが、たぶん内容は関係なく、タイトルだけだろう。
    ・ちょうど前に読んだのが、バルガス=リョサの「フリアとシナリオライター」だった。年上の世慣れた女に手ほどきされた、という構図。また、帯に「二重小説(ダブル・ノヴェル)」とあるが、リョサ作は作中作であっても二重小説ではないだろう。
    ・奇数偶数で交互に語られる小説は多くあるが、だいたいは絡む。本作は場所も時間も異なり、絡まない。なのに交互に繰り出されることに意味がある。音楽でいう対位法。その効果は抜群だった。
    ・積読の「ポータブル・フォークナー」では「オールド・マン」だけ池澤夏樹が訳しているらしいが、片方読んだときと両方読んだときの感想は全然違うのではないか。意義深いぞ>中公文庫の担当者様。おそらく中上もお好きなのだろう。お名前は存じないがこっそり応援しています。
    ・ただし加島祥造氏の訳文は古臭かった。この点は光文社古典新訳文庫か岩波文庫あたりに期待したい。

    以下、ネタバレメモ。

    ■野生の棕櫚 009 
    視点人物は医者。不審な男女。特に女は混乱している?
    ■オールド・マン 034 
    1927年。
    ■野生の棕櫚 043 
    ハリー、25になって初めてパーティへ。
    シャーロットという女。兄好きの挿話。手で触れる物を作る。
    逢い引き。夫。
    ひょこっと金を拾う。……このご都合? 啓示? 岩井俊二「リリイ・シュシュのすべて」での強盗を連想。
    シャーロットは二人の子供を愛していない?
    ■オールド・マン 082 
    駆り出されて行方不明に。
    ■野生の棕櫚 106 
    愛。生活。金。仕事。セックス。友人のマコード。ヘミング波(ヘミングウェーブ)という皮肉。面白い表現。
    クリスマスについての考えで、やはりシャーロットは子を愛せない?
    童貞が長いのがまずかった、とマコードに一席ぶつ。愚かだなあ。
    ハリー「君からの祝福が欲しいな」マコード「呪いをくれてやるよ」マコードのほうが正しい!
    ■オールド・マン 183 
    女を救出。
    いつでも置き去りにできる。
    何度かの洪水。
    出産。
    全然別の話なのに、ハリーとシャーロットの話と照応している。
    ■野生の棕櫚 225 
    鉱山に勤める。
    夫妻の堕胎を。カソリックだから? 医師免許がないから? 抵抗。
    勤める外国人をだましつづけ。……このへん、夏目漱石「坑夫」を連想。結局はボンボンじゃん。
    一度シャーロットが子供らに会いに行く。……ここで、相米慎二監督「風花」の小泉今日子を連想。
    手術に失敗したら逃げて、と。
    ■オールド・マン 293 
    言葉の通じないフランス人(ケィジャン)との共同作業。
    堤防爆破。
    ■野生の棕櫚 354 
    冒頭に戻る。
    「わたしたち、雪の中で楽しんだわよね」セックスを。でもこの抒情はいいな。
    つかまる。
    保証人になったリトンメーヤーの偉さ。
    対比的に、ハリーの卑小さ。
    悲しみと虚無しかないのだとしたら、ぼくは悲しみのほうを取ろう。……あ、大江健三郎が引用していた言葉だ! ……状況からなんとなく、アルベール・カミュ「異邦人」を連想。
    ■オールド・マン 416 
    また刑務所に戻る。
    追加の10年の刑期を甘受する。ここもハリーと対応。
    ◇『野生の棕櫚』について 加島祥造 436
    ◇人間終末説は容認せず ウィリアム・フォークナー 446 
    ◇フォークナーとラテンアメリカ文学 野谷文昭 450

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    2024年01月23日
  • ナイルに死す

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    ナイル河での船旅の中でおきた殺人事件の話。

    乗っている人たちのくせが強い中、1番目立っていたのが、新婚旅行で来たお金持ちの美女夫婦。

    しかもこの美女、親友の彼氏を奪って夫にしたので、もうそれだけで興味津々。

    ただ、途中で犯人がわかってしまった自分。

    しかし、さすがクリスティで、最後まで目が離せないな内容になっています。

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    2023年12月20日
  • 葬儀を終えて

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    これぞ隠れた名作。
    初めて読んだ時「うわ、やられた!」と思った。
    今回数年振りに読んだけれど、ホント上手いんだよなあ。
    当主を亡くしたアバネシー家を動揺させた『だって、リチャードは殺されたんでしょう?』という一言。
    その言葉を放ったコーラは翌日死体となってしまう。
    「ポアロシリーズはメジャーな作品しか読んでいない」という人がいれば、ぜひ読んでくださいと言いたい。
    ここまで見事にしてやられると、かえって気分が良いもんです。

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    2023年12月17日
  • ひらいたトランプ

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    ひらいたトランプ
    ポアロシリーズ長編。再読だが記憶は曖昧。途中、うっすらとだが犯人を思い出したと思ったのだが。恥ずかしい事に、意外性のある結末に初見読みの様なリアクションをしてしまった。作品構成が良くトリックも上手い。
    しかし、終盤、とある人物が都合よく睡眠薬を飲んでいる事、それを犯人が見越している事は腑に落ちないが。
     初見の際にはまだポアロシリーズの世界観を把握していなかった為、バトル警視やレイス大佐、オリヴァ夫人まで疑ってかかった事を思い出した。後々彼らが登場する作品を沢山読んでいる為、完全に容疑者から除外される訳だが、いかに筆者が「容疑者はこの四人」といっても我々読者は素直に取らないし、筆者はあのクリスティだ!!と構えて読んだ記憶がある。そのせいで理路整然と簡潔に完成された今作の魅力が小さくなっていた事に今更ながら気づいた次第だ。

     シャイタナという如何わしい人物がポアロ、バトル含めた優秀な探偵役と名目上は素晴らしい人物合計八人を招待しパーティを開く。シャイタナはパーティ招待メンバーに過去の事件を匂わせ彼らの秘密を握っている事を喜んでいたが、二組に別れて開催されたブリッジのゲーム中、何者かに刺殺されてしまう。ポアロ達のグループはシャイタナと別の部屋におり、メンバーはポアロ、バトル、レイス、オリヴァといわば探偵的素養がある人物達。一方、殺害されたシャイタナと同室にいたのは4人のグループでそれぞれが過去に何かを隠していると思われる人物。犯人はこの四人のうちの誰かである事は間違いなく、彼らの過去を捜査しながら真相を突き止めていく。
     ストーリーの土台としてポアロがブリッジの戦い方、スコアシートの取り方などからそれぞれの人物の性格や特徴を読み解き、今回の殺人のケースに当てはめて推理を進めていく。ブリッジを知らない人には彼らの性質をどの様にポアロが読み解いていったのかが少しわかりにくい。また、それぞれが過去に何らかの事件を起こしているだろうと推定できる設定の為、彼らの過去について明かされていく事実が物語に深みを与えている。
     登場人物が限られている事が今作をシンプルにそして一人一人を深く掘り下げる事に適しており、他の作品の様に登場人物の名前や性格に悩まされる事がない。ブリッジ要素以外はわかりやすく読みやすい。僕は今作を手に取ったのが比較的早い段階だったため、探偵側の人物達の知識がなかった。本来であれば非常に洗練された謎解きミステリーだが、あろう事にバトルやレイスを疑ってかかる始末で個人的に反省した部分だ。(全てを疑う様にしたのもクリスティなのだが(笑)
     ポアロと並び、バトル警視やオリヴァ夫人の活躍も魅力的で、特にオリヴァ夫人の強烈な個性がシリーズ中何度も登場を求められる人物になる事はクリスティの表現力によるものだろう。これほど魅力的なキャラクターは中々他のミステリーにも存在しない(他のミステリーで登場する強烈な人物達は“狙い“すぎていて作品に馴染まない様に見える)
     評価としてとても面白かったが、ブリッジを知らない事が残念でならない。おそらく知識があればもっと楽しめた。再読により、ポアロシリーズの世界観を理解した上で読むと何倍も面白く感じた。

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    2023年11月21日
  • ナイルに死す

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    ポワロさん、さすがですね。
    途中まで全く展開が予想できませんでした。
    財産管理人だとばかり…
    愛の強さって並外れた力を持っているんだとつくづく感じさせられました。

    オリエントと同じく緩くも特急でもないストーリー性がしっかり読者を考えて作られている、そんな作品でした。

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    2023年11月13日
  • ナイルに死す

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    ネタバレ

    ⚠️2022年放映の映画版についても言及があるため、未視聴の方は軽いネタバレにご注意ください⚠️

    今回の教訓:愛は人を変える
    ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
    エジプトのエキゾチックな景色の後に後半バタバタと展開していった映画版と違い、小説ではウィンドルシャム卿とリネットの結婚問題にページが割かれていたため、リネットがサイモンを奪うまでの過程が見られ、じわじわと迫り来る嫌な空気を味わうことができました。

    ジャクリーンとの友情が壊れるだろうことは予測できたのですが、まさかジョウアナまでリネットを脅かしていたとは……油断ならないリネットの身の上を思うと、せつなくなります。映画を観てからかなり経っているため記憶が朧気なのですが、映画ではジョウアナについては確かあまり触れられていない(というかアラートン親子も出てこない)ため、船上にいない人物の話が度々出てきて伏線となっているのも、小説ならではだなと思いました。(私が覚えていないだけかもしれない)

    とても巧妙なトリックで舌を巻くばかりなのですが、あまりに複雑すぎて自分の理解が追いつきませんでした。話は5点満点ゲージ突き破ってますが、悔しかったので私情で-0.5です笑

    個人的に自分で考えながらじっくり読み進めたい方には原作、エジプトの景色を目で楽しみたい方(本の事件とは対比的なエジプトの雄大且つ神秘的な情景描写もお見事でしたが)、比較的サクッと話を楽しみたい方には映画がおすすめかなと思いました。

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    2023年08月05日
  • ナイルに死す

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    異国のラブロマンスを読んでいるようだった。
    エジプト旅行をしている、とまではいかなくても空気感は十分伝わってくる。
    ミステリーだということを忘れそうになった頃、事件は起きる。
    資産家のリネット、夫のサイモン、元恋人のジャクリーン。
    この三人を中心に物語は展開するが、いつもどおり意外な真相が待ち受けていた。
    読み終わって思うのは、愛は恐ろしいってこと。

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    2023年07月05日
  • もの言えぬ証人

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    ネタバレ

    鏡越しに見たブローチのイニシャルが逆になるところには早めに気づいて、Aから始まりそうな名前を登場人物一覧の中から探して、そんな人いなくて、まだなんかあるんだなと思ってたら「親のアラベラという名をもらいそれを略したのがベラ、つまりATのAはアラベラのA」とか言われた時にはそんなんわかるわけなくない?と思いましたがおもしろかったです
    ドクタータニオスはいい人だなと思った(投機失敗してるし散々疑われてたのできれいなジャイアン効果かもしれないけど)

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    2023年06月23日