加島祥造のレビュー一覧

  • もの言えぬ証人

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    やっぱり好きだなあ。
    作品から醸し出されるこの雰囲気が良い。
    既に死亡しているエミリイ・アランドルからの手紙をきっかけに、調査を開始するポアロ。
    直前で書き換えられた遺言状、階段からの墜落事件、エミリイを取り巻く家族関係。
    そこから導き出された真相は興味深く、事件の性質から犯人像を推理していく過程も面白かった。

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    2023年06月14日
  • ひらいたトランプ

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    ネタバレ

    ブリッジのルールは何もわからないけど最後まで裏切られて満足した

    特にロマリーが見た犯行シーンが盗癖のあるメレディスが宝石に興味を持っていたのをそう見ただけというのがよかった
    プロファイル物って言ったことを鵜呑みにするしかないんだけど今回は四者四様でかつわかりやすい性格なので個人的に納得感あった

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    2023年06月05日
  • ひらいたトランプ

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    ブリッジのゲーム中に悪名高いシャイタナ氏が殺された。
    疑わしい人物が4人しかいないので、とても整理しやすい。
    だけど結局犯人を当てることはできず、またしても見事に振り回された。
    これで解決か...と思った瞬間から展開が二転三転する。
    物証が無い状態かつ聞き取った情報のみで推理していくその過程がとても面白かった。
    ブリッジのルール等を知っているとより楽しめる内容かもしれない。

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    2023年05月21日
  • ひらいたトランプ

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    登場人物が少なくて、序盤から4人のうち誰が犯人かが絞り込まれて、全員があやしいけど、犯人になり得るけど、ならない、といったような二転三転あり、面白かったです!最後無事閉幕〜と思ったら、そこからまたぐいぐい読ませる。

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    2023年05月11日
  • もの言えぬ証人

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    だいぶ好きな作風でした。故人から届いた依頼から動き始めるポアロの調査。関係者を一人ずつ訪問し調査を進める中で、見えて来る人物像からの推理。ボブの心の声も可愛げがあって、アガサクリスティはこんな事もするんですね〜。
    ヘイスティングズがいるから安心して、一緒になんでなんでと、楽しめました。

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    2023年05月07日
  • ナイルに死す

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    イギリスの作家「アガサ・クリスティ」のミステリ長篇『ナイルに死す(原題:Death on the Nile)』を読みました。

    『ひらいたトランプ』に続き、「アガサ・クリスティ」作品です。

    -----story-------------
    美貌の資産家「リネット」と若き夫「サイモン」のハネムーンはナイル河をさかのぼる豪華客船の船上で暗転した。
    突然轟く一発の銃声。
    「サイモン」のかつての婚約者が銃を片手に二人をつけまわしていたのだ。
    嫉妬に狂っての凶行か?
    …だが事件は意外な展開を見せる。
    船に乗り合わせた「ポアロ」が暴き出す意外きわまる真相とは。
    (解説 「西上心太」)
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    2023年04月28日
  • ひらいたトランプ

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    イギリスの作家「アガサ・クリスティ」のミステリ長篇『ひらいたトランプ(原題:Cards on the Table)』を読みました。

    4月からNHK-BSプレミアムで「デビッド・スーシェ」主演による英国ITV(グラナダ)版「名探偵ポワロ」シリーズの再放送が始まったので、久しぶりに「エルキュール・ポアロ」シリーズを読みたくなったんですよね、、、

    「アガサ・クリスティ」作品は『パーカー・パイン登場』以来なので、約3年振りですね。

    -----story-------------
    名探偵「ポアロ」は偶然から、夜ごとゲームに興じ悪い噂の絶えぬ「シャイタナ氏」のパーティによばれた。
    が、「ポアロ」を含

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    2023年04月28日
  • もの言えぬ証人

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    エルキュール・ポアロシリーズのひとつで、他の作品同様にヘイスティングスとの軽妙なやりとりは全編通じて健在でした。本作品の最大の特徴は初期設定でしょう。裏表紙にも書いてありますのでここでも述べますが、ある老婦人が死亡してから2ヶ月近く経って、ポアロに手紙が届きます。しかもその手紙は自分の身の危険を明確に述べているわけでもなく、状況的には自然死であろうということで、怪しいところがないなかでポアロは捜査を始めます。そして死亡した老婦人の関係者(親戚や使用人)と話を進めるなかでポアロは推理を進めるわけですが、私の個人的な感想としては、他の作品以上に登場人物の心理分析が中心になっていて、なかなかそのあた

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    2023年04月27日
  • ナイルに死す

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    長編だったけど、構えていたよりもとても読みやすかった。登場人物のエピローグ的な序盤は特に煩わしさは無く、それが事件への動機候補に混在して面白かった。王道ミステリーのアガサクリスティ、本当にすごいな。
    映画を観てないので、映画も観たい。

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    2023年02月05日
  • ナイルに死す

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    いわくつきな登場人物たちが織りなすドラマ、誰しもが怪しく見える書き方。クリスティの雰囲気が存分に楽しめる長編。加えてエジプトの異国情緒さやクルーズ船という閉ざされた空間での殺人事件とくれば自ずとテンションもあがる。ダイナミックさも本書の特徴で殺人事件が発生するまでは旅行気分で読んでいたのだが後半以降のスピード感は先へ先へとページを進める。クリスティの凄さとしては登場人物の無駄のなさを感じた。これだけの人物にドラマとバックボーンを付け惜しみなく回収していく。事件そのものも楽しめるがそこも魅力かと。

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    2023年01月20日
  • 愛国殺人

    A

    購入済み

    面白かった

    トリック自体は運任せといえなくもないが
    捜査を撹乱するには十分だったりする。
    そんなところがなんともいえない現実感を感じて、
    少し怖くなる。
    犯人の言い分も、さもありなんという感じで
    アガサ・クリスティって天才だね。

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    2022年12月18日
  • ひらいたトランプ

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    ブリッジのルールは結局よくわからないままだったけど、十分楽しめた。
    クリスティーは本当にどの作品もハズレがない。
    定期的に読みたくなるし、全作品を読破するまで死ねないとすら思うけど、読破してしまう日が来るのもさみしいという…。

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    2022年10月29日
  • もの言えぬ証人

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    相変わらず自分はクリスティー好きだなぁと読みながらしみじみ思った。
    グイグイすらすらと読ませる力は本当に超一流だと思う(じゃないと14巻も読み続けられん)。
    今回はポワロのプロファイラー的?側面が強調されていた気がした(心理学的に見た犯人像から紐といていく感じ)。

    あと内容には関係ないけど、翻訳の違和感すごい。
    いろんな人が訳してるから仕方ないのかもだけど、もうちょっと各巻で擦り合わせしてほしい…。ポワロやヘイスティングスの話し方とか、二人の関係性とか…。新訳出てるのかもしれないけど…。ポワロこんな喋り方だっけ…。

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    2022年10月29日
  • もの言えぬ証人

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    「アガサ・クリスティ」の長篇ミステリー『もの言えぬ証人(原題:Dumb Witness,米題:Poirot Loses a Client[改題:Mystery at Littlegreen House])』を読みました。

    『書斎の死体』、『動く指』、『茶色の服の男』、『シタフォードの秘密』、『邪悪の家』に続き「アガサ・クリスティ」作品です。

    -----story-------------
    「ポアロ」は巨額の財産をもつ老婦人「エミリイ」から命の危険を訴える手紙を受けとった。
    だが、それは一介の付添い婦に財産を残すという問題のある遺言状を残して、彼女が死んだ二カ月後のことだった。
    「ポアロ」と

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    2022年09月17日
  • ひらいたトランプ

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    限られた登場人物で、それぞれの描写がとても良かった。特にアン・メレディスの、人間の弱さと狡猾さを凝縮したような暗くいじけた若い美女と、対照的に落ち着いて聡明なロリマー夫人、2人が対峙する「幕間のお茶」では葛藤に揺れ動く中で直前の自身の言葉を取り消すように言った(ので傲慢には聞こえない)「人生の暗さなんぞを喋るのは安っぽい人のすることよ」などはっとされるせられるような名言もある。バトル警視の無駄のない適所適材な仕切り方が心地よく、作品全体が引き締まり整う感じ。もっとポワロとの共演作があったらよかったのにと思う。似た個性の大佐と少佐の描写がどちらも好人物ながらあっさり目、大佐の退出直前の会話でなる

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    2022年08月21日
  • ひらいたトランプ

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    ネタバレ

    〈ここが好き〉
    ・ブリッジの進め方、スコアの書き方、記憶力から本当に犯人を推測できること。序文に書かれている探偵小説の醍醐味を味わえる。
    ・カーズ・オン・ザ・トランプ(手の札は開けて置く)がモットーというポアロの言葉。
    ・アン・メレディスの悪辣さ。

    〈これが分からない〉
    ・東洋的残酷さとは?


    デヴィッド・スーシェ版が好きなので、読むにあたり、ブリッジのルールをyoutubeで履修しました。理解して読むと、カーズ・オン・ザ・トランプの真意を掴めるしより一層面白いと思います。
    スーシェ版は原作の内容とはかなり変更されてますが、まとまりはあって、結構好きです。

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    2022年08月12日
  • ナイルに死す

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     ちょっと前に映画「ナイル殺人事件(1978年版)」を観て、ここは、アガサ・クリスティーの「原作」も読んでみようという気になりました。
     ネタバレになるとまずいので、内容には触れませんが、読み終わっての印象は、彼女の代表作のひとつということもあり、流石にしっかりとした構成の密度の濃い作品だと感じますね。(少々欲張り過ぎのような印象も受けますが・・・)

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    2022年08月11日
  • 愛国殺人

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    「アガサ・クリスティ」の長篇ミステリー『愛国殺人(原題:One, Two, Buckle My Shoe)』を読みました。

    「アガサ・クリスティ」作品は、5月に読んだ短篇集『マン島の黄金』以来ですね。

    -----story-------------
    憂鬱な歯医者での治療を終えてひと息ついた「ポアロ」の許に、当の歯医者が自殺したとの電話が入った。
    しかし、なんの悩みもなさそうな彼に、自殺に徴候などまったくなかった。
    これは巧妙に仕掛けられた殺人なのか?
    マザー・グースの調べに乗って起こる連続殺人の果てに、灰色の脳細胞「ポアロ」が追い詰めたものとは。
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    2022年07月18日
  • 葬儀を終えて

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    富豪の遺産を巡っての難事件。証拠を探すというより、相手に勝手に喋らせて論理的に推理してく流れに、毎度毎度驚かされる。今回も意外な犯人でした。

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    2022年12月01日
  • もの言えぬ証人

    A

    購入済み

    現実にありそう

    綿密な計画とか、巧妙なトリックとかではないけれど
    ポアロが乗り出さなければ、ばれなかっただろうと思うと
    恐ろしいような気がする。
    犯人の人物造形や動機も、怖くなるくらい現実的で
    現実世界でも、こんな殺人が起きて、ばれていないのかもしれない。

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    2022年06月19日