加島祥造のレビュー一覧

  • 葬儀を終えて

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    ネタバレ

    最後の最後まで、最初の事件が解決したのか、解決しなかったのかがわからなかった変わった作品です。

    本筋の事件が何かがわからないまま終わってしまった。

    最後の仕掛けの展開の速さについていけなかったのかもしれません。
    分厚い本なので、結論知ろうと、あわてて読んだのがいけなかったのかもしれません。

    東京、大阪の新幹線くらいの3時間近い時間があるときに読むべきだと反省しています。

    ポアロもののなかでは、読み応えがありました。

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    2011年08月14日
  • 雲をつかむ死

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    ネタバレ

    雲の中での死、つまり飛行機の中での殺人の物語。
    最初に殺人があり、順に謎解きをする、
    探偵ものの基本的な構成。

    ポアロに興味がない人には、面白みにかけるかもしれない。
    小型の飛行機が、都市間を飛び回っている状況が理解しやすかった。

    具合を「工合」という文字を使っていて、最初は違和感があったが、辞書を調べると、そういう表記もあることが分かりました。

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    2011年08月14日
  • 死が最後にやってくる

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    ネタバレ

    初めのうちは、どこの文化の話かよくわからなかった。
    現代のイギリスの話でないことは分った。

    昔の話なので、生活の実感がわかなかった。
    家族の間の関係は、資産がある家だとこういうふうなんだろうなと想像はついた。

    登場人物でアガサクリスティに近いのは、
    インホテプの娘レニセンブと
    インホテプの母エサかな思った。

    「生きている妾と、死んだ妾では大違い」
    といった、人生訓のような言葉があちこちに出てくる。

    エジプト文化の人生訓なのか、
    アガサクリスティの見聞きした人生訓なのははわかららなかった。

    話の筋としては、へネットという召使の位置付けがよくわからなかった。
    殺人者の正体も意外だった。

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    2012年09月26日
  • 死が最後にやってくる

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    古代エジプトを舞台にしたミステリ。墓守を生業とする一家の主が、若く美しい後妻を連れ帰ったその日から、平穏で穏やかな日常がもろくもくずれさり、隠されていた恐怖や憎しみが一家を覆い始めます。

    性格の全く異なる3人の兄弟とそれぞれの妻、夫を亡くして実家へ戻った末娘、皮肉で辛辣な祖母と小心で傲岸な父、一家に仕える誠実な使用人、一家の間につねに不和の種をまこうとうかがう女召使、そして父の連れ帰った若い後妻・・・。かれらの繰り広げる心理劇が見どころです。

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    2010年06月21日
  • 葬儀を終えて

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    折原一氏が解説で、クリスティの中で一番の作品と言っているので、最近のマイブームにのって読んでいました。この作品は過去には読んでいないはずです。

    「だって、リチャードは殺されたんじゃなかったの?」

    アバネシー家の当主リチャードが病死した葬儀の後の、遺言状公開の席上で、末妹のコーラが無邪気に発したこの言葉。このとき、席上にいた親戚一同の凍りつくような雰囲気。それがまざまざと映像のように意識させられるうまい冒頭です。

    そして、その言葉を発したコーラ本人は翌日殺されてしまうのです。

    なかなか憎い演出と意外な犯人で楽しめました。久しぶりに読むとポアロのもったいぶった演出も気にならなくなっていまし

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    2009年10月04日
  • 葬儀を終えて

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    アガサ・クリスティのポワロ物、傑作の一つ。
    古いお屋敷の老執事やまだ古き良き時代の面影が残る英国の様子も素敵。
    多彩な登場人物の描きわけが鮮やか〜特に、ヘレンという女性が好きです。

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    2009年10月14日
  • 葬儀を終えて

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    ポアロものの傑作!
    「あら、リチャードは殺されたんじゃなかったの?」大富豪アパネシー家の当主リチャードの葬儀を終えた後の遺産分割の家族会議の際、変わり者で末の妹コーラは無邪気にいった・・・・。
    出だしからぐいぐい引き込むストーリ展開は素晴らしい!さすがクリスティ♪
    そしてコーラは次の日に殺害される。
    果たして誰が、何の為に?!

    ラストは実に意外で人間の心理の洞察の深さを感じました!忘れられない作品。

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    2010年12月25日
  • ひらいたトランプ

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    トランプを使うゲーム「コントラクトブリッジ」が出てくる。自分はルールを知らないが、知らなくても読める。知ってたらもっと面白く読めそうだ。

    登場人物の作家オリヴァー夫人は、クリスティ自身を投影して描いてたのだろうか?ジョジョにおける岸辺露伴みたいな。


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    2025年12月05日
  • ナイルに死す

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    面白かった
    スタイルズ荘、オリエント急行よりも個人的に好いた
    『当てはまらない真実から出発する』シャーロックホームズも同じようなことを言っていたような
    映画も観てみようかなと思う

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    2025年10月13日
  • ナイルに死す

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    ジャクリーンが印象的だった。「彼を愛しすぎている」と作中で強調されていて怖いなこの女としか思わなかったけど、真相が明かされるにつれて味わい深い人へと印象が変わった。ラストの彼女の決断が切ない。ダブルミーニング(2つ以上の解釈が可能な意味づけのこと)が見事だったなと感じた推理小説だった。あとポワロさんって何だかんだ女性には優しいよね。

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    2025年09月28日
  • ナイルに死す

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    ネタバレ

    はっきりいって今までのクリスティー作品の中でダントツで面白かった。親友に婚約者を奪われた哀れな女性の行く末に心を揺さぶられた。無限に拡散していく人物相関はどこに着地するのだろう?ととにかく夢中になって読んだ。まだ著作を5分の1も読めていない私だが、読んだことない方にクリスティーのおすすめを聞かれたら現時点では真っ先にこれをお勧めすると思う。

    【ネタバレ強め】【シリーズ過去作ついても触れるので注意】



    肝心な時に限ってピタリと当ててしまった。当てたくなかった。なぜ当てられたかというと同シリーズの過去作にほぼ同じと言ってもいい犯人の設定と動機があるからだ。どうしてもその作品の使い回しという印

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    2025年09月27日
  • もの言えぬ証人

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    ネタバレ

    振り子のようにポアロ作品に戻って本作。
    知人の勧めで順序関係なく借りられた作品から読んでます。ありがたやま。

    さて、冒頭「エミリイ・アランデルは五月一日に死んだ。」とちょっと急な掴みで始まりつつ、その後は割としずしずとポアロの捜査が進んでいく。
    ただし、エミリイの視点で死に至るまでの彼女の疑念と恐怖を読者は知るし、ポアロさんが少ない手がかりからそれを認識していく様子にワクワクする。その間ちょこまかと口を挟んだり、表情で物語ってしまうヘイスティングズの存在が相変わらず可笑しい。
    おまけに「もの言えぬ証人」たる飼い犬の気持ちまで雄弁に語っちゃったりして、なおさらヘイスティングズ〜!となるとか、な

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    2025年09月14日
  • ナイルに死す

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    ポワロものを順に読んでいるところだけど、改めてホント面白い。たぶんほとんど以前に読んだことがあると思うが、ありがたいことにほとんど忘れているし、デビット・スーシェのポワロシリーズも見ていないので謎解きの部分でも全然犯人がわからないけれど、本作ではめずらしく途中で予想したとおりだった。ポワロの「情け」に救われる。

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    2025年09月09日
  • ナイルに死す

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    ネタバレ

    悲しい結末だった。きっとジャクリーヌはお金がなくてもサイモンのことを愛していたと思う。でもサイモンはジャクリーヌを愛していたからこそ、2人で何不自由なく暮らせて自分の趣味に興じられるお金が欲しかった。
    そして美貌も頭脳も財産も有するリネットは、おそらく欲しいものを何不自由なく手に入れてきたからこそ、『欲しいもの』となった親友・ジャクリーヌの恋人であるサイモンを奪うことに特に大きな抵抗がなかったのだろう。自分本位で動いてきたからこそ、最後は2人の画策に気付かず殺されてしまったとあり、なんともいえない気持ちになる。
    ポアロは名探偵でありながら洞察力に優れ、何を赦して何を裁くかを自分自身で決めている

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    2025年10月11日
  • 死が二人を

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    アメリカの作家エド・マクベインの長篇ミステリ作品『死が二人を 87分署シリーズ(原題:'Til Death)』を読みました。
    ここのところ、アメリカの作家の作品が続いています。

    -----story-------------
    警察に日曜日はない。
    その日もキャレラは妹の花婿となるトミイの電話でたたき起された。
    出掛けていった彼がトミイの自宅で見たものは、なんと小箱にうずくまる猛毒の黒後家蜘蛛だった! 
    晴れの結婚式の当日に次々と起る忌わしい事件をセミドキュメンタルなタッチで描くシリーズの逸品。
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    1959年(昭和34年)に刊行された、

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    2025年07月03日
  • ナイルに死す

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    ネタバレ

    ミステリー小説に興味を持ち始めたとき、「アガサ・クリスティは外せない」と友人にすすめられて手に取ったのが『ナイルに死す』でした。
    舞台はナイル川を巡る豪華な旅。美しい景色に囲まれながら進んでいくミステリーという設定に惹かれ、読み始めました。

    最初は登場人物が多くて少し戸惑いましたが、それぞれの人物が物語に重要な役割を持っていることが少しずつ分かってきて、読み進めるうちにどんどん引き込まれていきました。

    物語の中心にいるのは、すべてを持っているように見える女性リネット・リッジウェイ。彼女を取り巻く人間関係の緊張感や嫉妬、憎しみが、まるで静かな水面の下に隠れていた感情が一気に噴き出すように描か

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    2025年07月01日
  • 愛国殺人

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    まず読み始めて思ったのは、

    「歯医者で殺人?…古畑任三郎にもそんな回あったよね?」と。大地真央さんが犯人の回(笑)

    ていう謎の既視感からのスタート。
    古畑の歯医者回はクリスティーのオマージュだったのかもなあなんて思いながら読み進めた。

    そしてそして話は思わぬ展開へ…
    え!そっち!?たしかにタイトルは「愛国殺人」。
    何やらきな臭い匂いがしてきたよ。

    どうなっちゃうの?全然先が想像できない!

    しかもカーターとレイクスが混ざっちゃって、これはもしやカーターとレイクスは同一人物か?なんて思ってたらあれよあれよとその推理は撃沈し、
    犯人はそっちかーい!のオチでした。

    毎回毎回ノーマーク過ぎる

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    2025年06月20日
  • 死が最後にやってくる

    A

    購入済み

    面白かった

    面白かった。
    かなりはっきりとしたヒントが示されていたのに
    気づけなかった。
    作者がうまいのか、私がヘボなのか。
    まぁ両方か。
    次に読む本こそは謎を解いて見せるぞ。

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    2025年05月26日
  • ひらいたトランプ

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    個人的にどんでん返しだったのでとても楽しい。
    ポアロが混乱したり、小芝居を打つシーンも珍しくて好き。
    その小芝居のために、女子からすけべじじい呼ばわりされても気づきもせず熱中するポワロが可愛い。
    「人生の暗さなんぞをしゃべるのは、安っぽい人のすることよ」のロリマー夫人のセリフが気に入ったので、今後愚痴っぽくなりそうなときにこれを思い出そうと思う。
    (この本が刊行された時、クリスティは46才。)

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    2025年04月28日
  • ナイルに死す

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    ネタバレ

    名探偵ポアロシリーズの作品です。
    前半は事件が起こらず、様々な人間が登場して、それぞれの立場や思惑が描かれます。人間関係を理解して読み進める必要があり、登場人物も多いので、最初は丁寧に読む必要があります。クリスティの作品の中でもかなり長編の部類だと思います。
    犯人だけでなく、犯人以外の人物がそれぞれの理由で証言で嘘をつくので、より複雑になっています。殺人事件の犯人も意外な人物で、犯人が分かった後でもどんでん返しがあって驚きました。

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    2025年04月27日