加島祥造のレビュー一覧

  • クレアが死んでいる

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    バート・クリングの恋人であり、これまでも物語の中で仲むつまじい様子を見せてくれた、クレアの死。
    クリングとのデートの前に立ち寄った本屋にて、一人の男による銃乱射事件に遭遇してしまったクレアは、命を落としてしまいます。

    犯人は誰なのか。そして犯人の目的は…。仲間であるクリングの恋人を襲った悲劇ということで、スティーブ・キャレラはじめ87分署の刑事たちは、躍起になって事件の捜査に向かいます。

    なかなか掴めない事件の全貌を暴くべく、復讐の念に駆られながらも根気強く立ち向かう刑事たちの姿に、87分署という彼らの繋がりが見えたように思います。
    恋人を失い、失意の底に沈むクリングの姿を見ていると、クレ

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    2011年12月19日
  • 被害者の顔

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    マクベイン『87分署シリーズ』。
    ある酒屋で殺害された1人の女性アニイ・ブーンは貞淑な妻であり、優しい母親であり、ある人にはインテリに映り、ある人には酒飲みの情婦に映った。様々な顔を持つ彼女を殺したのは、一体…。

    原題『Killer's choice』とあるように、アニイの持つどの顔が犯人の殺意を引き起こしたのかが本作の重大な争点となります。

    87分署のお馴染みの刑事が聞き込みを経て被害者アニイの様々な顔を掴んでいく様子は、心地よいテンポと飽きさせない展開によって描写されています。
    ページを繰る手もスムーズに進み、具体的な描写も映画を観ているかのような気分にさせてくれるのです。

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    2011年10月23日
  • 葬儀を終えて

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    ネタバレ

    最後の最後まで、最初の事件が解決したのか、解決しなかったのかがわからなかった変わった作品です。

    本筋の事件が何かがわからないまま終わってしまった。

    最後の仕掛けの展開の速さについていけなかったのかもしれません。
    分厚い本なので、結論知ろうと、あわてて読んだのがいけなかったのかもしれません。

    東京、大阪の新幹線くらいの3時間近い時間があるときに読むべきだと反省しています。

    ポアロもののなかでは、読み応えがありました。

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    2011年08月14日
  • 雲をつかむ死

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    ネタバレ

    雲の中での死、つまり飛行機の中での殺人の物語。
    最初に殺人があり、順に謎解きをする、
    探偵ものの基本的な構成。

    ポアロに興味がない人には、面白みにかけるかもしれない。
    小型の飛行機が、都市間を飛び回っている状況が理解しやすかった。

    具合を「工合」という文字を使っていて、最初は違和感があったが、辞書を調べると、そういう表記もあることが分かりました。

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    2011年08月14日
  • 死が最後にやってくる

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    ネタバレ

    初めのうちは、どこの文化の話かよくわからなかった。
    現代のイギリスの話でないことは分った。

    昔の話なので、生活の実感がわかなかった。
    家族の間の関係は、資産がある家だとこういうふうなんだろうなと想像はついた。

    登場人物でアガサクリスティに近いのは、
    インホテプの娘レニセンブと
    インホテプの母エサかな思った。

    「生きている妾と、死んだ妾では大違い」
    といった、人生訓のような言葉があちこちに出てくる。

    エジプト文化の人生訓なのか、
    アガサクリスティの見聞きした人生訓なのははわかららなかった。

    話の筋としては、へネットという召使の位置付けがよくわからなかった。
    殺人者の正体も意外だった。

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    2012年09月26日
  • 死が最後にやってくる

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    古代エジプトを舞台にしたミステリ。墓守を生業とする一家の主が、若く美しい後妻を連れ帰ったその日から、平穏で穏やかな日常がもろくもくずれさり、隠されていた恐怖や憎しみが一家を覆い始めます。

    性格の全く異なる3人の兄弟とそれぞれの妻、夫を亡くして実家へ戻った末娘、皮肉で辛辣な祖母と小心で傲岸な父、一家に仕える誠実な使用人、一家の間につねに不和の種をまこうとうかがう女召使、そして父の連れ帰った若い後妻・・・。かれらの繰り広げる心理劇が見どころです。

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    2010年06月21日
  • 葬儀を終えて

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    折原一氏が解説で、クリスティの中で一番の作品と言っているので、最近のマイブームにのって読んでいました。この作品は過去には読んでいないはずです。

    「だって、リチャードは殺されたんじゃなかったの?」

    アバネシー家の当主リチャードが病死した葬儀の後の、遺言状公開の席上で、末妹のコーラが無邪気に発したこの言葉。このとき、席上にいた親戚一同の凍りつくような雰囲気。それがまざまざと映像のように意識させられるうまい冒頭です。

    そして、その言葉を発したコーラ本人は翌日殺されてしまうのです。

    なかなか憎い演出と意外な犯人で楽しめました。久しぶりに読むとポアロのもったいぶった演出も気にならなくなっていまし

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    2009年10月04日
  • 葬儀を終えて

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    アガサ・クリスティのポワロ物、傑作の一つ。
    古いお屋敷の老執事やまだ古き良き時代の面影が残る英国の様子も素敵。
    多彩な登場人物の描きわけが鮮やか〜特に、ヘレンという女性が好きです。

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    2009年10月14日
  • 葬儀を終えて

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    ポアロものの傑作!
    「あら、リチャードは殺されたんじゃなかったの?」大富豪アパネシー家の当主リチャードの葬儀を終えた後の遺産分割の家族会議の際、変わり者で末の妹コーラは無邪気にいった・・・・。
    出だしからぐいぐい引き込むストーリ展開は素晴らしい!さすがクリスティ♪
    そしてコーラは次の日に殺害される。
    果たして誰が、何の為に?!

    ラストは実に意外で人間の心理の洞察の深さを感じました!忘れられない作品。

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    2010年12月25日
  • ひらいたトランプ

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    いかにも被害者になりそうな奴、動機のありそうな面々。冒頭のシャイタナ氏がポワロを招待する発想はユニークだが今の時代も動画の企画とかでやりかねない現代性はある。
    登場人物が絞られていて、かつ意外性があるというクリスティならではの作品だと思う。自分はブリッジについての知識が無かったので正確な評価かは分からないが…

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    2026年07月13日
  • もの言えぬ証人

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    ネタバレ

    【再読】
    昔気質の女主人エミリイと、その財産を当てこむダメな甥・姪たち。そんな親族たちが泊まりにきていた夜、エミリイは愛犬のボブが放置していたボールにつまずき階段から転落する。そのことを不吉に感じたエミリイは、ポアロに依頼する。だがその依頼の手紙が届く頃には、すでにエミリイは病死していた。しかもエミリイは死の十日前に遺書を書き直し、財産を全て付添婦のロウスンに委ねていた。
    事件の匂いを嗅ぎ取ったポアロは、ヘイスティングズとともにエミリイの旧い友人や親族、さらには売りに出されたエミリイの屋敷を訪ねる。それにより、エミリイはボブのボールに躓いたのではなく何者かが階段に張った糸で転倒したという事実が

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    2026年07月11日
  • ナイルに死す

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    ナイル河をさかのぼる豪華客船でお金持ちのリネットがハネムーン旅行。
    リネットの婚約者のかつての婚約者が2人の後をずっと付いてく…

    登場人物が多くて把握が難しかった。
    半分くらいまで人間関係などをじっくり読ませてからの急展開。

    犯人は予想できたけどトリックは無理でした。
    殺すほどじゃないけどムカつく女書くの上手いなあと思う。
    こんなこと考え付かなければ思い付かなければ…出会わなければ…って後悔しかない。

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    2026年06月29日
  • もの言えぬ証人

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    はるか昔に読んで、ヘイスティングスが犬のアテレコをするところだけ妙に印象にのこっていた小説。audibleで再読。
    ミス・マープルを2冊読んだあとで昔ながらのしっかり者の老婦人への好感度が上がってしまい、冒頭のこれから殺されると分かっているエミリー・アランデルの生前の話を読むのがちょっとつらい。
    犬的にはハッピーエンドなのだけれど『鏡は横にひび割れて』といい、死に逃げする話は後味が悪いな。独身と子持ち、それぞれの冴えない女性像がなんだか身につまされる。

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    2026年06月10日
  • 雲をつかむ死

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    パリからロンドンに向かう飛行機の密室殺人、凶器は吹き矢?蜂?って面白くないわけない。
    期待が大きい分物足りないところもあったけど、犯行を認めたとたん、人相が変わっていく描写に毎度ゾクゾクする。

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    2026年06月09日
  • ひらいたトランプ

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    1番怪しくない人が犯人と、言い聞かせながら読んだのに、やっぱり何度も覆された。
    ブリッジのルールを分かっていればもっと楽しめたのかも。

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    2026年05月02日
  • ナイルに死す

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    しつこくaudibleで3つ目のアガサ・クリスティー作品。
    登場人物が多く、事件が複雑に絡み合っていてなかなかボリュームがあった。
    痴情のもつれを中心に物語が進むのでとっつきやすく、ナイル川のエキゾチックな舞台と終始漂う不穏な空気感もあり、長いけど飽きがこない。
    事件の真相は途中で気づいてしまったけど、最後の最後まで気が抜けない話で楽しめた。

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    2026年02月12日
  • 葬儀を終えて

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    久しぶりのアガサクリスティ。
    人物の名前を覚えるのに苦労したが、それぞれの人物像、情景が目に浮かぶように書かれていて、ページを捲る手は止まらなかった。

    この時代特有の見栄っ張りさと、女性や人を雑に扱う男性の登場、最後がやや呆気ない感などはあるにせよ、やはり安定に面白く、テンポの良さも小気味良くて好きな話。やはりお金持ち一家の殺人事件ものは、王道だけど面白い。全てが自分と対極にあるからなのか笑?

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    2026年02月08日
  • ひらいたトランプ

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    トランプゲームのルールが分からず、中盤くらいまで読んでて面白くない感じが続くんだけど、最後の2、3章で一気に面白い。

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    2026年02月03日
  • ナイルに死す

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    ずっと不穏な空気が漂っているのに、なかなか誰も死なない。
    犯人も予想通りだけど、ナイル川を巡る船旅は旅情があって全然退屈しなかった。
    映画もみたい。

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    2026年01月21日
  • ひらいたトランプ

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    トランプを使うゲーム「コントラクトブリッジ」が出てくる。自分はルールを知らないが、知らなくても読める。知ってたらもっと面白く読めそうだ。

    登場人物の作家オリヴァー夫人は、クリスティ自身を投影して描いてたのだろうか?ジョジョにおける岸辺露伴みたいな。


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    2025年12月05日