加島祥造のレビュー一覧
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バート・クリングの恋人であり、これまでも物語の中で仲むつまじい様子を見せてくれた、クレアの死。
クリングとのデートの前に立ち寄った本屋にて、一人の男による銃乱射事件に遭遇してしまったクレアは、命を落としてしまいます。
犯人は誰なのか。そして犯人の目的は…。仲間であるクリングの恋人を襲った悲劇ということで、スティーブ・キャレラはじめ87分署の刑事たちは、躍起になって事件の捜査に向かいます。
なかなか掴めない事件の全貌を暴くべく、復讐の念に駆られながらも根気強く立ち向かう刑事たちの姿に、87分署という彼らの繋がりが見えたように思います。
恋人を失い、失意の底に沈むクリングの姿を見ていると、クレ -
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マクベイン『87分署シリーズ』。
ある酒屋で殺害された1人の女性アニイ・ブーンは貞淑な妻であり、優しい母親であり、ある人にはインテリに映り、ある人には酒飲みの情婦に映った。様々な顔を持つ彼女を殺したのは、一体…。
原題『Killer's choice』とあるように、アニイの持つどの顔が犯人の殺意を引き起こしたのかが本作の重大な争点となります。
87分署のお馴染みの刑事が聞き込みを経て被害者アニイの様々な顔を掴んでいく様子は、心地よいテンポと飽きさせない展開によって描写されています。
ページを繰る手もスムーズに進み、具体的な描写も映画を観ているかのような気分にさせてくれるのです。
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ネタバレ初めのうちは、どこの文化の話かよくわからなかった。
現代のイギリスの話でないことは分った。
昔の話なので、生活の実感がわかなかった。
家族の間の関係は、資産がある家だとこういうふうなんだろうなと想像はついた。
登場人物でアガサクリスティに近いのは、
インホテプの娘レニセンブと
インホテプの母エサかな思った。
「生きている妾と、死んだ妾では大違い」
といった、人生訓のような言葉があちこちに出てくる。
エジプト文化の人生訓なのか、
アガサクリスティの見聞きした人生訓なのははわかららなかった。
話の筋としては、へネットという召使の位置付けがよくわからなかった。
殺人者の正体も意外だった。
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折原一氏が解説で、クリスティの中で一番の作品と言っているので、最近のマイブームにのって読んでいました。この作品は過去には読んでいないはずです。
「だって、リチャードは殺されたんじゃなかったの?」
アバネシー家の当主リチャードが病死した葬儀の後の、遺言状公開の席上で、末妹のコーラが無邪気に発したこの言葉。このとき、席上にいた親戚一同の凍りつくような雰囲気。それがまざまざと映像のように意識させられるうまい冒頭です。
そして、その言葉を発したコーラ本人は翌日殺されてしまうのです。
なかなか憎い演出と意外な犯人で楽しめました。久しぶりに読むとポアロのもったいぶった演出も気にならなくなっていまし -
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ネタバレ【再読】
昔気質の女主人エミリイと、その財産を当てこむダメな甥・姪たち。そんな親族たちが泊まりにきていた夜、エミリイは愛犬のボブが放置していたボールにつまずき階段から転落する。そのことを不吉に感じたエミリイは、ポアロに依頼する。だがその依頼の手紙が届く頃には、すでにエミリイは病死していた。しかもエミリイは死の十日前に遺書を書き直し、財産を全て付添婦のロウスンに委ねていた。
事件の匂いを嗅ぎ取ったポアロは、ヘイスティングズとともにエミリイの旧い友人や親族、さらには売りに出されたエミリイの屋敷を訪ねる。それにより、エミリイはボブのボールに躓いたのではなく何者かが階段に張った糸で転倒したという事実が